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日産スカイラインの歴代モデルを画像で解説!初代から現行13代目まで

60年以上の歴史を持つ名門セダン「スカイライン」

現行の13代目スカイライン(2019年)

日産 スカイラインは1957年のデビュー以降、多くの人に愛され続けてきた名門セダンです。特に3代目以降から設定された「GT-R」は、中古車市場で非常に高額で取引されている人気モデル。2017年には生誕60周年を記念したイベントも開催されています。

現行モデルは2014年にデビューした13代目。2019年には先進安全技術「プロパイロット2.0」を新採用するビッグマイナーチェンジが施され、話題になりました。

「スカイラインGT-R」「GT-R」の歴史についてはこちら

【初代】プリンス スカイライン LS1/S2(1957~1963年)

プリンス スカイライン デラックス ALSID-1(1957年)

初代スカイライン(ALSI系)の誕生は1957年、1963年まで販売されました。当時は「プリンス自動車」が製造販売していたため「日産スカイライン」ではなく「プリンス スカイライン」と呼ぶほうが正しいでしょう。

東京・日比谷の宝塚劇場で発表された初代スカイライン。60馬力の直列4気筒エンジンを搭載、当時の国産車では最も早い125km/hを記録しました。「まるでスポーツカーのようなサスペンション」とメーカーがいう程、高度に設計、セッティングされた足回りは、スポーツカーとセダン車は相容れないものと考えられていた時代に、「運転する喜び」を人々に伝えたモデルです。

初代スカイラインのスペック

エンジン種類直列4気筒OHV
排気量1,484cc
最高出力44kW(60ps)/4,400rpm
最大トルク105N・m(10.75kgm)/3,200rpm
トランスミッション3MT
駆動方式FR

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【2代目】プリンス スカイライン S5(1963~1968年)

プリンス スカイライン 1500デラックス S50D(1965年)

2代目 プリンス スカイライン(S50系)は1963年、1968年まで販売されました。

このモデルの販売途中にプリンス自動車が日産自動車と合併されます。2代目までが「プリンス スカイライン」と呼ばれる所以です。

2代目スカイラインはモノコック構造を採用したボディで、セダンだけでなくステーションワゴンのモデルも発売されました。1964年にはスカイラインGTが第2回日本グランプリに出場、ポルシェ904GTSと優勝を争ったことから「羊の皮を着た狼」と呼ばれました。このレースでの活躍によって「スカイライン2000GT」が発売されることになりました。

2代目スカイラインのスペック

エンジン種類直列4気筒OHV
排気量1,484cc
最高出力51kW(70ps)/4,800rpm
最大トルク113N・m(11.5kgm)/3,600rpm
トランスミッション3MT
駆動方式FR

【3代目】スカイライン C10(1968~1972年)

スカイライン 1500スポーツデラックス(C10 1971年)

3代目 日産スカイライン(C10系)のデビューは1968年、1972年まで販売されました。キャッチコピーは「愛のスカイライン」、愛称は「ハコスカ」です。

パートナーとドライブを楽しむ様子が描かれたテレビCMは、若者が楽しくドライブをする車という印象を強く残しました。スポーツ性の高さと快適性を両立したモデルとして高い人気を誇るモデルです。

また、この代からスポーツ仕様の「GT-R」が初めて設定されました。

3代目スカイラインのスペック

エンジン種類直列4気筒OHC
排気量1,483cc
最高出力65kW(88ps)/6,000rpm
最大トルク120N・m(12.2kgm)/4,000rpm
トランスミッション4MT
駆動方式FR

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【4代目】スカイライン C110(1972~1977年)

スカイライン 2000GT-X GC110(1972年)

4代目 日産スカイライン(C110系)のデビューは1972年、1977年まで販売されました。キャッチコピーは「ケンとメリーのスカイライン」通称名は「ケンメリ」です。

ロマンチックでヒューマンドラマのようなストーリーのCMは幅広い年齢層の共感を集め、社会現象となりました。2.0L直列6気筒モデルを筆頭に、各エンジンは高性能、低公害化を両立、販売台数は累計66万台!シリーズ最大となりました。

4代目スカイラインのスペック

エンジン種類直列6気筒OHC
排気量1,998cc
最高出力96kW(130ps)/6,000rpm
最大トルク167N・m(17.0kgm)/4,400rpm
トランスミッション5MT
駆動方式FR

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【5代目】スカイライン C210(1977~1981年)

スカイライン 2000GT-E・L HGC211(1980年)

5代目 日産スカイライン(C210系)のデビューは1977年、1981年まで販売されました。キャッチコピーは「日本の風土が生んだ、日本の名車」、愛称は「ジャパン」です。

3代目「ハコスカ」のコンセプトに立ち返り、原点を見つめ直した5代目スカイライン。豊富なバリエーションや装備の充実はもちろんですが、エンジンの低公害化を実現しました。1980年には省燃費・高性能のターボエンジン搭載車も発売されています。

5代目スカイラインのスペック

エンジン種類直列6気筒OHC
排気量1,998cc
最高出力96kW(130ps)/6,000rpm
最大トルク167N・m(17.0kgm)/4,400rpm
トランスミッション5MT
駆動方式FR

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【6代目】スカイライン R30(1981~1990年)

スカイライン ハードトップ 2000 ターボRS KDR30(1983年)

6代目 日産スカイライン(R30型)のデビューは1981年、1985年まで販売されました。CMにポール・ニューマンを起用し注目を集めたことから愛称は「ニューマン・スカイライン」に。また、RSの愛称は「鉄仮面」です。

直線基調でスッキリしたデザインが特長です。直列6気筒エンジンの「GTシリーズ」、直列4気筒エンジンの「TIシリーズ」の2系列が発売されました。1981年には直列4気筒4バルブDOHCの「2000RS」、1983年には日本初・4バルブDOHC+ターボの「2000RS-TURBO」が登場し、レースでも活躍しました。

6代目スカイラインのスペック

スカイライン セダン 2000 ターボインタークーラー RS X(1981年)
エンジン種類直列6気筒4バルブDOHC
排気量1,990cc
最高出力150kW(205ps)/6,400rpm
最大トルク245N・m(25.0kgm)/4,400rpm
トランスミッション5MT
駆動方式FR

【7代目】スカイライン R31(1985~1990年)

スカイライン 4ドアハードトップ GTツインカム24Vターボ パサージュ HR31(1985年)

7代目 日産スカイライン(R31型)のデビューは1981年、1989年まで販売されました。キャッチコピーは「都市工学スカイライン」「7thスカイライン(セブンス スカイライン)」です。

洗練された高級スポーツサルーンを目指した7代目。エンジンに新世代の直列6気筒4バルブDOHC「RB20型」を搭載、世界初の4輪操舵システム「HICAS(ハイキャス)」を採用しました。「からだの延長としての存在」というキャッチフレーズが、新しく生まれ変わったスカイラインを表現していました。

7代目スカイラインのスペック

エンジン種類直列6気筒DOHC 24V ターボ
排気量1,998cc
最高出力154Kw(210PS)/6,400rpm
最大トルク245N・m(25.0kgm)/3,600rpm
トランスミッション5MT
駆動方式FR

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【8代目】スカイライン R32(1989~1994年)

スカイライン 4ドア スポーツセダン GTS25 TypeX・G ECR32(1989年)

8代目 日産スカイライン(R32型)のデビューは1989年、1993年まで販売されました。キャッチコピーは「超感覚スカイライン」で、ここから「GT-R」が復活します。

8代目スカイラインは50kg以上の軽量化でコンパクトなボディに生まれ変わりました。全長も短く、ショート・オーバーハング(ホイールベースより外側の寸法が短いスタイル)です。新開発の4輪マルチリンクサスペンションの採用で、運動性能も飛躍的に向上、見た目のスポーティさも加わって、本格的なスポーツセダンとなりました。

8代目スカイラインのスペック

エンジン種類直列6気筒DOHC
排気量2,498cc
最高出力132.3kW(180ps)/6,000rpm
最大トルク225.6N・m(23.0kgm)/5,200rpm
トランスミッション5MT
駆動方式FR

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【9代目】スカイライン R33(1993~1998年)

スカイライン 4ドア GTS25t タイプM ECR33(1993年)

9代目 日産スカイライン(R33型)のデビューは1993年、1998年まで販売されました。キャッチコピー」は「卓越した走りの本流グランドツーリングカー」です。

スポーティでありながら、居住性、利便性を両立させた9代目スカイラインは、8代目をベースにさらなる熟成を進めたモデルです。スカイラインは9代目からボディサイズを5ナンバー枠から3ナンバー枠に拡大しました。特に足まわりに先進テクノロジーが投入されている点が特徴です。

9代目スカイラインのスペック

エンジン種類直列6気筒DOHC ツインターボ
排気量2,568cc
最高出力205kW(280ps)/6,800rpm
最大トルク368N・m(37.5kgm)/4,400rpm
トランスミッション5MT
駆動方式4WD

【10代目】スカイライン R34(1998~2002年)

スカイライン GT-R V・スペックII BNR34(2000年)

10代目 日産スカイライン(R34型)のデビューは1998年、2001年まで販売されました。キャッチコピー「DRIVING BODY」です。

10代目という区切りのモデルチェンジにふさわしく、走る楽しさを見直したコンパクトなモデルに生まれ変わりました。エンジンは前モデル直列6気筒DOHCに。特にボディ剛性のアップやホイールベースの短縮などのボディの強化、存在感のあるデザインで、4ドアセダンでありながらスポーツドライブができる喜びをアピールしました。

R34スカイラインGT-Rは映画「ワイルド・スピード」シリーズの主役で事故で亡くなられたポール・ウォーカーの実際の愛車であり劇中車であったことでも有名です。

10代目スカイライン GT-R V・スペックII のスペック

エンジン種類直列6気筒DOHCインタークーラー付ツインターボ
排気量2,568cc
最高出力206kW(280ps)/6,800rpm
最大トルク392N・m(40.0kgm)/4,400rpm
トランスミッション6MT
駆動方式4WD

【11代目】スカイライン V35(2001~2007年)

スカイライン セダン 2WD 350GT-8 PV35(2005年)

11代目 日産スカイライン(V35型)のデビューは2001年、2006年まで販売されました。

プレミアムスポーツセダンへ進化した11代目は、どのような走行状況でも快適に速く走る理想の走りを追求。理想的な前後重量配分「52:48」のシャシー、新たに2.5L、3.0L、3.5LのV型6気筒エンジンを搭載、サスペンション、ボディなどのあらゆる性能を高め、のちに2ドアクーペも設定されました。

このモデルから北米などの海外への本格的な輸出が始まり、諸外国で高く評価されています。

11代目スカイラインのスペック

エンジン種類V型6気筒DOHC
排気量3,498cc
最高出力200kW(272ps)/6,000rpm
最大トルク353N・m(36.0kgm)/4,800rpm
トランスミッションエクストロイドCVT/5AT/4AT/6MT
駆動方式FR

【12代目】 スカイライン V36 (2006~2016年)

スカイライン 350GT TypeS PV36(2007年)

12代目 日産スカイライン(V36型)のデビューは2006年、2014年まで販売されました。

これまでのコンセプトを受け継ぎながら、新世代プラットフォーム、FR車用新開発V6エンジンを搭載、吸排気システムやサスペンションも一新した12代目。4輪アクティブステア(4WAS)の採用により、タイヤの角度を最適に制御、取り回しのしやすさで高い安定感とキビキビとしたコーナリングを実現。

2007年にはクーペ、2009年にはクロスオーバーなど、派生モデルが多く登場したのも特徴です。

12代目スカイライン 350GT TypeS のスペック

エンジン種類V型6気筒DOHC
排気量2,495cc
最高出力165kW(225ps)/6,400rpm
最大トルク258N・m(26.3kgm)/4,800rpm
トランスミッション2WD
駆動方式FR

【13代目】スカイライン V37(2014年~現在)

13代目 日産スカイライン(V37型)は2014年にデビューしたモデルとなります。最新モデルは2019年にマイナーチェンジした後期型。海外だと日産の高級ブランド「インフィニティ」から「Q50」として販売されています。

これまでの歴史の重みを感じさせながらも、最先端のテクノロジーを駆使したプレミアムスポーツセダンとなりました。

13代目スカイラインのスペック

エンジン種類V型6気筒DOHC
排気量3,498cc
最高出力225kW(306PS)/6800rpm
最大トルク50N・m(35.7kgf・m)/5000rpm
モーター最高出力50kW(68PS)
最大トルク290N・m(29.6kgf・m
トランスミッションマニュアルモード付電子制御7速
ハイブリッドトランスミッション
駆動方式FR

現行は2019年にマイナーチェンジしたモデル

2022年時点で最新のスカイラインは、13代目が2019年にビッグマイナーチェンジを遂げたモデルとなります。

画像を見てわかる通り、エンブレムがインフィニティのものから日産のものへと戻されているほか、フロントフェイスは近年の日産車に採用されている「Vモーショングリル」へと変更されています。

マイナーチェンジ前後の大きな違いは外観だけではありません。

機能面においては、日産の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」をハイブリット車に標準装備しています。これによって、高速道路など限定された環境下において手放し運転が可能になったことで話題になりました。

2022年夏に「シーマ」「フーガ」とともに、ハイブリッド仕様が生産を中止すると報道されており、今後の動向が注目されています。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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