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ホイールベースとは?長い車・短い車のメリット&デメリットやコーナリング性能

ホイールベースとは?

トヨタ ヤリス

ホイールベースとは、車を真横から見た時、前輪の中心から後輪の中心までの長さを指し、日本語では「最遠軸距」や「軸距」と表現されます。ホイールベースは車によって異なり、その長短によって運転性能や室内空間など、車の特性を出すことができます。

コーナリング性能にはホイールベースの長さも影響する

一般的に、ホイールベースが長い車は短い車に比べて、急カーブや高速コーナーが苦手です。数値にピンと来なくても、3列8人乗りのミニバンのほうが、2列5人乗りのコンパクトカーよりもカーブを曲がりにくいことを想像すると、なんとなく分かるかもしれません。

同じく横幅が広い車は、トレッド(左右のタイヤの中心間距離)が大きくなるため、ミニバンや大型セダンのほうが、コンパクトカーや軽自動車よりもカーブが曲がりにくくなります。

このように、車のコーナリング性能にはホイールベース(車の長さ)とトレッド幅(車の横幅)が影響します。とくにホイールベースの大きい大型車の場合、 カーブでの内輪差が大きくなるため、後輪で歩行者や自転車を巻き込まないように運転する必要があります。

ホイールベースが長い車のメリット・デメリット

リムジンのイメージ
©gdvcom /stock.adobe.com

「ホイールベースが長い車」というと、映画などでお金持ちが乗っているリムジンなどがわかりやすいと思いますが、ホイールベースが長いことによってどのような特性やメリット・デメリットがあるのでしょうか。

左右に車体が振られにくく、安定してまっすぐ走れる

ホイールベースの長い車は、直進安定性に優れています。直進安定性とは、車を直進走行させようとしたとき、さまざまな影響下において直進を維持する性能や走りやすさを指したものです。

ホイールベースの長い車は、メリットとして直進安定性に優れているということが言えます。

車内に伝わる振動が少なく、乗り心地がいい

路面の段差を乗り上げた時でも、ホイールベースの長い車は車内に伝わる振動が少なくなります。段差などに乗り上げた際、タイヤと搭乗者の距離が長い事、ホイールベースが長いことによって車の上下運動が少ないことから、安定した乗り心地が実現できます。

しかし、段差と車体底面の隙間の変動が少ないともいえるため、車体底面を刷らないように注意が必要です。特に、ホイールベースの長い車で車高を落としている車などは要注意と言えます。

車内空間が広い

ホイールベースが長い車は、大きな室内空間を確保できます。最近の軽自動車は、ホイールベースを長く取る設計がなされているため、大人4人が乗ってもゆったりと乗ることができます。

最少回転半径が大きいため、小回りが苦手

ホイールベースの長い車は、ホイールベースの短い車に比べて車の全長が長くなります。よって、ホイールベースの長い車は回転半径が大きくなり、走行中にハンドルを切ってもすぐに車が向きを変える回頭性は高くないことがデメリットになります。

車がどれだけ小さく回れるかを示す数字として、最小回転半径というものがあります。ハンドルを右または左にいっぱいに回して低速で旋回したとき、一番外側を通るタイヤが描く円の半径です。この旋回の大きさは、全長・ハンドル切れ角度・トレッド幅(タイヤの左右の幅)の同じ車両で比較した場合、ホイールベースによって、最小回転半径に差ができます。ホイールベースの長い車はこの最小回転半径が大きくなります。

ホイールベースが長い車は対策として、オーバーハングを切り詰め車が曲がる際に前後の接触をなくすようにしたり、ハンドルの切れ角度をつけ向きを変えやすくしたりするなどしてより曲がりやすくなるように対策が取られています。

ホイールベースが短い車のメリット・デメリット

スマートカー
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ホイールベースの長いことに多くのメリットを感じますが、ホイールベースの短い車にも当然メリットはあります。

基本的には、ホイールベースの長い車のデメリットがメリットになりますが、それぞれを同じ項目で考えてみます。

最少回転半径が小さいため、小回りが効く

ホイールベースの長い車の最小回転半径が大きくなるのと反対で、ホイールベースの短い車は最小回転半径が小さくなります。このことから、狭い路地などでその力を発揮するだけでなく、駐車場などでも駐車しやすいことがメリットです。

車が左右に振られやすく、安定しにくい

ホイールベースが短い車は、車が振られやすく安定しにくいため直進安定性へのメリットはありません。そのため、車によってはトレッド幅を広げて車体を安定するように設計するなどの対策を取っています。

また、段差によって車体が傾きやすく、路面の情報をキャッチしやすかったり、段差によって車体底面を擦りにくかったり日常使いでの使いやすさがメリットです。

その反面、車体が段差によって振られやすく、乗り心地は少し悪くなります。

車内空間が狭い

ホイールベースが短くなると、その分車内空間が制限されてしまいます。室内が狭くなりますが、2シーターやあまり荷物を載せないといった、室内が広くなくてもよいと割り切れる車であれば、大きなデメリットにはならない場合もあります。

ホイールベースの測り方

ものさし
©serzh148/stock.adobe.com

車の種類に応じて、ホイールベースの測り方は異なります。車は左右にタイヤを装着しているため、車を真横から見た場合のタイヤ1輪のことを1軸と言います。この軸の数によってホイールベースの測り方は異なります。

乗用車のホイールベース

車を真横から見た場合、前後1軸の乗用車や大型車のホイールベースの測り方は、前後のタイヤの中心の距離を測ります。

車のカタログの「諸元表」等に記載されているホイールベースはこの計算方法を使用しています。

トラックのホイールベース

大型のトラックや観光バスなどで、前は1軸で後ろは2軸の車があります。大きな積載量に耐えられるよう、後ろ2軸がそれぞれ片側2本ずつのタイヤを使用し、車全体で10本のタイヤを使用しているトラックなどの場合、ホイールベースは前1軸の中心から車体後方の3軸目の中心を図ります。

なお、トラックはホイールベースと積載量に決まりがあります。

軽自動車のホイールベースが普通車並みに?

N-BOX年式:2012年7月~2017年8月

最近の車、特に国産車は「操縦安定性」「居住性」を重視する設計が主流になっています。

ホイールベースを可能な限り長く設計し、オーバーハング(前輪の車軸中心線から車両最前部、後輪の車軸中心線から最後部までの距離)を切り詰め、前後のタイヤが車体の隅に近い所にレイアウトされている車が多くなってきているようです。これによって、軽自動車であっても、大人4人がゆったりと乗れるほどの室内空間の確保が可能になっています。

実は軽自動車と普通車を並べて、ホイールベースを比較してみると、その長さはほとんど変わらなかった、ということも最近は見受けられます。

例えば、ホンダ N-BOXのホイールベースは2,520mm。最小回転半径も大きくなっています。直進安定性が高く、走行性能も優れている点が魅力で人気です。

車を選ぶときなどは、このホイールベースやそれによって生まれる最小回転半径にも目を向けてみてください。車選びの視野が広がることと思います。

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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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