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【日産 スカイライン GTS NISMO】セラミックターボで加速抜群!R31型の稀少車
目次
日産スポーツに欠かせないNISMOの歴史
NISMOの正式名称は「ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル」。日産のモータースポーツ向けパーツの製造・販売やレースへの参画、コンプリートカー制作を主に行っており、日産ワークスチームであった「大森ワークス」を母体に1984年に設立されました。その成り立ちからレース活動は当初より積極的で、現在は主に国内を中心に、 SUPER GTなどで活躍しています。
2013年、日産が自らの正式スポーツサブブランドとしてNISMOの位置づけを強化。高性能にセッティング・チューンがなされた日産モデルを続々と発表することとなります。2017年にはコンプリートカーのさらなる充実化を目指し、オーテックジャパン内にNISMOカーズ事業部を新設。オーテックとともに日産のスポーツサブブランド体制を2本立てとし、2020年前半に年間販売台数を10万台以上に拡大する方針を打ち出しました。
そうしたNISMO・オーテックにより高性能チューンおよび架装された市販車モデルは、GT-R・フェアレディZ・マーチ・セレナ・ジューク・ノート・リーフなどバラエティに富んだ展開に。さらに2019年7月には、日産米国部門として「GT-R NISMO」の2020年モデル発売を公式発表。本モデルはGT3レーシングで使用されている新開発ターボを搭載し、タービンプレートも新形状。3.8L V型6気筒ターボで、最高出力は驚異の600HPを達成するスパルタンモデルに仕上げられました。
GTS NISMOを展開!7代目スカイラインR31型とは?
通称7th(セブンス)とも呼ばれる7代目スカイラインの誕生は1985年。ボディタイプには4ドアがセダン・ハードトップ、2ドアがクーペ・ステーションワゴンのバリエーションとなりました。時代はまさにバブル期に突入。ボディデザインは先代スカイラインのシャープさは残しつつも、随所の質感を高めサイズも大型化。当時一世を風靡したハードトップの登場もスカイライン・4ドアとしては初で、極めてハイソカーに近い仕上がりとなりました。
内・外装での豪華な仕様をいくつか紹介すると、内装ではセンターコンソールを備え、シーズン途中からはオプションでCDプレーヤーが選択可能に。また、エントリカードを携帯し、ドアロック施錠・解除を行うカードエントリーシステムも装備されました。外装では1986年追加の2ドアクーペ GTSシリーズに、車速によりフロントスポイラーがエアダムスカートから自動的にスイングアップ・ダウンするGTオートスポイラーがオプション採用されました。
7代目スカイラインは限定車が多く発売されたのも特徴で、代表的なものには本記事でも紹介する「GTS NISMO」、グループAのホモロゲーションモデル「GTS-R」、オーテックが独自のチューンを施した「GTS オーテックバージョン」、トミーカイラがセッティングした「トミーカイラ M30」など、バラエティは非常に豊かです。
そのなかでもスカイライン GTS NISMOは、「2ドアスポーツクーペ GTS ツインカム24V ターボ NISMO」の名でスカイライン生誕30周年を記念して販売され、イタルボランテのステアリングやバケットシート・専用GTSバッジ・NISMOデカール・GTオートスポイラー・専用リアスポイラー・ダンロップ製205/60R15タイヤなどが装備。限定台数1,000台として販売されました。
セラミックターボ搭載!スカイライン GTS NISMOの優秀な性能
スカイライン GTS NISMOのエンジンは2.0L 直列6気筒DOHCターボ RB20DET型が搭載。ターボには新開発となるセラミックターボが採用されました。セラミックターボとは、タービンローターを従来の金属製からセラミック製とし、接合部・接合方法を強固とすることで耐久性を確保。軽量化により回転慣性が小さく素早いレスポンスを得ることできるため、ターボラグが発生しにくい特徴が。これにより全回転域で力強さが得られ、最高出力は180PSを誇りました。
サスペンションには前輪がストラット、後輪にはセミトレーリングアームにHICAS(電子制御式4輪操舵システム)が組み合わされ、4WAS(4輪アンチスキッドシステム=アンチロックブレーキシステム)も装備。乗り心地と操舵性能の高さも両立させています。大型化・ハイソカー路線と、往年のファンには不評も買うことのあったR31型は、RB20DET型エンジンやGTS NISMOの登場によりスカイラインらしい走行性能が戻ったと、好評を得たのです。
昔は安かったスカイラインR31型。相場価格は現在高騰中!
歴代スカイラインの中でも大型化・ハイソカー路線が往年のファンから不評を買うこともあったR31型スカイライン。中古車相場もそれに伴い昔は安くなっていましたが、近年は2ドアクーペやGTS、限定車を中心に価格は急上昇しており、価格は50万~378万円となっています。
スカイラインは海外でもその人気は高く、25年ルール(製造から25年を経過した車は輸入制限を緩和するルール)もあるため、中古車市場に流通した途端程度良好車は即SOLD OUTとなるケースもあるようです。(2019年7月時点)
- 最新「スカイライン」中古車情報
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本日の在庫数 1448台 平均価格 429万円 支払総額 29~8,252万円
日産 スカイライン GTS NISMOのスペック表
エンジン | 直列6気筒DOHCターボ |
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最高出力 | 180PS/6,400rpn |
最大トルク | 23.0kg・m/3,600rpm |
ボディサイズ | 全長:4,500mm 全幅:1,690mm 全高:1,365mm ホイールベース:2,615mm |
車両重量 | 1,340kg |
トランスミッション | 5速MT(OD付4速AT) |
駆動方式 | FR |
乗車定員 | 5人 |
新車時車両価格 | – |
撮影:宇野 智(MOBY)
※2019年6月に日産自動車がメディア向けに開催した同社の座間事業所にある「日産ヘリテージコレクション」取材会にて撮影。ここは一般の方も無料で見学できます。(見学の案内はこちらの公式HPをご覧ください。)
- 執筆者プロフィール
- 石黒 真理