更新
【トヨタのステーションワゴン】新車で買えるのは1車種のみ!歴代モデルも紹介|2021年最新情報
目次
カリブは、カローラワゴンの兄弟車!
1980年から2000年頃までは、カローラの兄弟車に、スプリンターというモデルがあった時代です。そのスプリンターのワゴンモデルがカリブでした。
カローラワゴンよりも、アクティブにアウトドアを楽しむ人をターゲットに作られていました。ある意味で、少しデビューが早すぎたクロスオーバーワゴンといったイメージでしょう。
概要
AE90系カリブは、バンパーガードや大型のフォグランプ、ルーフキャリアなどがオプションで豊富に用意されていました。
このイメージは、現在のSUVや、リフトアップカスタム文化に通じるものがあります。純正でこの雰囲気があるので、デビューする時代が少し早かった、と言わざるを得ません。
そんなカリブですが、以外にスポーティーなモデルでもあり、マニア人気の高い車両となっています。その要因は何といっても、エンジンとミッションです。
評価
1600ccクラスのステーションワゴンが多かった時代に生まれたカリブは、最終モデルには1800ccが追加されるなど、テコ入れがされます。しかしながら、ワゴンブームの終焉とともに消えていった車両です。
しかしながら、AE90系当時から、エンジンはAE86の後継となる、AE92型レビン・トレノにも搭載された4AGや、その改良版となっており、AE100型では、待望の6速マニュアルモデルもあるという、意外にもスポーティーなモデルでもあります。
カローラワゴンにも同様のモデルがありましたが、ワゴンならではの積載量や、スポーティーな走りができるワゴンとして人気があったモデルです。
- 最新「スプリンターカリブ」中古車情報
-
本日の在庫数 5台 平均価格 116万円 支払総額 85~195万円
レクサスワゴンの元祖アルテッツァ・ジータ
レクサスのワゴンタイプといえば、CTがいちばん近いイメージではないでしょうか。それ以前には、ISとしてアルテッツァが販売されていました。
そのためか、メーターが凝ったデザインをしており、クロノグラフの腕時計をイメージさせます。
概要
SEX10型アルテッツァは1代で販売終了してしまったものの、当時のレクサスでは、エントリーモデルとして、国内では、ミドルアッパークラスのセダンとして販売されました。
そのため、デザインはかなり作り込まれており、当時のカッコイイといわれるイメージを彷彿とさせます。
国内仕様は、2000ccが中心で、直列6気筒の1Gエンジンと、直列4気筒の3Sエンジンの2種類がありました。レクサスでは、アリストやスープラのターボ無仕様と同じ2Jエンジンを搭載したモデルでした。
今回のジータは、1Gモデルと、2Jモデルのみとなり、3Sモデルはありませんでした。
評価
当時のISは、現在のISと比較してそこまでの高級感があるとはいえません。しかし、アルテッツァの独特なメーターデザインは、ロレックスやタグ・ホイヤーのような、クロノグラフ時計の文字盤と同じデザインをしています。
クロノグラフを採用する時計は、さまざまな情報を文字盤に表示できる仕組みでした。それが戦争によって進化し、現在では複数の情報が1画面で見ることができるので、登山やスポーツなどで使っている人が多いタイプの時計です。
そのためか、このデザインであることでスポーティーさを強く表現する結果となっています。
走行性能は、エンジンのモデルにもよりますが、スポーティーな走りが好きな人は2000ccでは少し物足りなさを感じるかもしれません。
しかしながら、AS200のジータでは、初期型のみMTモデルがあるなど、AT主流の中でスポーティーさを少しでも残したいというトヨタの意気込みが感じられます。
- 最新「アルテッツァジータ」中古車情報
-
本日の在庫数 12台 平均価格 111万円 支払総額 40~308万円
マークⅡワゴン
トヨタの中でも長めのワゴン歴をもつ車両です。最も特徴があったのは、昭和のデザインのまま、平成初期まで売り続けた全く外装をモデルチェンジしなかった車種だったという事でしょう。
そのモデルはGX71という型式で販売がされ、1984年から1997年の13年もの間そのままの形で販売されました。セダンモデルが4年から6年ほどでモデルチェンジしていることを考えると、およそ3代後のJZX100系まで、昭和の形のままだったことがわかります。
概要
マークⅡは、ミドルクラスのコロナから派生し、当時高級セダンだったクラウンの間を埋める車種として発売されました。エンジンはコロナと同じ1800ccからとなり、GX71では2000ccのターボモデルを発売したりなどされました。
ワゴンモデルは主に商用車といった立ち位置もあったため、マーバン(マークⅡバン)という愛称で長く親しまれたのが、このモデルです。
サーファーなどのアクティブなユーザーから好まれたモデルで、当時はシボレー・カプリス、ホンダ・アコードワゴン、日産・セドリックバンと並んで人気があったモデルです。
丘サーファーなど、サーファー風の人までこぞって人気だったモデルでもあります。
当時をよく知る人であれば、湘南の江の島の前を通る国道134号線でよく見たと、懐かしむ人も多い事でしょう。
評価
マークⅡバンの車としての特徴は、当時の時点でも設計の古さはぬぐい切れないものの、クラシックな雰囲気を残した個性的なワゴンとして人気だったのではないかと考えられます。
燃費がとか、パワーがと乗る車ではなく、ノスタルジックな雰囲気や、当時の雰囲気を感じながら、タイムスリップしたような気持ちでトライブできる車でしょう。
- 最新「マークIIワゴン」中古車情報
-
本日の在庫数 20台 平均価格 183万円 支払総額 80~336万円
カルディナ
ST200系カルディナは、同時期に販売されていたコロナという車両のワゴン版という位置づけでした。そのため搭載されるエンジンは、同じ2000ccの3Sエンジンです。
内装も、ダッシュボードを共有していたりと、一般的なミドルクラスワゴンでした。
概要
カルディナが販売されていた頃は、ワゴンブーム真っ只中。快速ワゴンのスバル・レガシィー、アメリカ逆輸入のホンダ・アコードワゴン、三菱・レグナムVR-4、日産・ステージア等、くせ者ばかりの戦国時代です。
あえて、この車種ラインナップの中でカルディナを選ぶ人がどれほどいたかは、少し疑問が残ります。サーファーなどの若者に人気だったアコードや、王道のレガシィーと比較すると、後塵を拝すけっかだったかもしれません。
しかし、カルディナも何もしなかったわけでなく、セリカGT-Fourのワゴン版を作ります。
2000ccの3Sエンジンのターボを搭載する、WRC(世界ラリー選手権)で活躍していたセリカのエンジンと同じ仕様をワゴン車に搭載しました。駆動方式も4WDとなり、まさにGT-Fourワゴンとなりました。
現在のスカイライン400Rが水冷式のインタークーラーを搭載していますが、実はセリカ・カルディナも水冷式のインタークーラーを当時から搭載しています。
評価
この当時の相手が悪かったといえばそれまでですが、周りが一癖あってキャラクター立ちしていることを考えれば、カルディナは少し普通過ぎた印象です。
かといって、悪い部分があるわけでもなく、水冷式のインタークーラーといった走りの面だけでなく、エアロキャビンのガラスルーフや、ハイルーフなどもあり、ワゴンとしてみても、よく作り込まれていました。
しかしながら、あまり目立たずに速い車で、まさに「羊の革をかぶった狼」で、「カルディナの皮をかぶった、セリカGT-Four」といえます。モデル末期になると、最後の3Sターボエンジン搭載車として、カルディナGT-Fourを販売しました。
- 最新「カルディナ」中古車情報
-
本日の在庫数 25台 平均価格 106万円 支払総額 33~229万円
クラウンワゴン
クラウンといえば、最近SUVの話題が専らです。それでもクラウンのイメージは、セダンでも、ワゴンでも5人乗りといった所感が強いのではないでしょうか。
しかし、商用車モデルもあったクラウンは、その積載量だけ言えば半端ではありませんでした。
概要
当時のS130型クラウンワゴンは、商用車の名残も強く残っていた頃でした。大人数と一緒に荷物を運ぼうとすると、運転席と助手席の間にもう一人座れそうです。
軽自動車や小柄な車両では、スペースを確保したり、乗り降りの自由度を高めたりするのに使われる手法で、「ベンチシート」などと言われます。
邪魔になるシフトレバーは、ステアリングコラムに移動したり、ダッシュボードに移動したりして、ベンチシートとセットでよく行われます。
ここまでで、前列3人、後列3人。8人とするためにどこにシートがあるかというと、トランクとなる部分です。普段、トランク面となっている部分を展開すると2人分のシートとなります。
これは、ボルボなどにも採用されていたモデルです。ただし、後ろの窓を向いて座ることになるので、暗い夜道や渋滞の時は、お察しです。
評価
セダンではなしえないコンセプトを採用していたクラウンワゴンです。近代的なクラウンエステートには、高級感やスポーティー感があり、いかにも普通な車に仕上がっているのか分かる結果です。
少し特徴のあるワゴンが欲しいと思ったら、古いクラウンワゴンを探すのも面白い発見があるかもしれません。
アベンシス
アベンシスは、セプターや、カムリグラシアなど、北米や欧州市場を主戦場とする車種を統廃合した結果生まれた車両です。
そのため、車体は少し大きくなっており、日本で人気のCVTミッションではなく、多段式のATを採用するなどしています。
概要
海外のファミリー層がターゲットとなっているため、室内は広く、快適性を重視しているのが特徴です。セプターやカムリグラシアのエンジンラインナップも2200ccや、2400cc、3000ccなど、海外のセグメントを意識している為、アベンシスも、2400ccを中心にしたラインナップとなっています。
そのため、日本の区分に当てはめるとやや中途半端な立ち位置になってしまいますが、それは税金区分的な問題です。
評価
もともと海外を重視した車両設計をしているため、日本車に乗っていてもヨーロッパ車のような仕上がりになっているのは、このためです。
日本の税金区分では中途半端な扱いですが、車両の出来としては悪い点はありません。
むしろ、大柄なボディは室内空間や荷室を十分確保し、今の車と比較すれば燃費がいい訳ではありませんが、大柄なボディを加速させるだけの十分な、トルクやパワーを持っています。
外車に乗ってみたいけど高いなと感じる人は、一度検討してみても良いのではないでしょうか。
- 最新「アベンシスワゴン」中古車情報
-
本日の在庫数 45台 平均価格 78万円 支払総額 31~165万円
トヨタのステーションワゴン選びのポイント
以下の表は、各車種を検討しているユーザーがどのような要素を重視しているのかをまとめたものです。IGNITIONがユーザーの閲覧コンテンツの傾向などを分析・集計したデータに基づいています。
車種 | コンテンツ① | コンテンツ② | コンテンツ③ |
アベンシス | 燃費 (40.7%) | インテリア (17.8%) | 走行性能 (12.6%) |
アベンシスワゴン | 燃費 (41.4%) | インテリア (20.7%) | エクステリア (19.0%) |
アルテッツァジータ | 燃費 (33.3%) | インテリア (20.0%) | 安全性能 (20.0%) |
カルディナ | 燃費 (34.5%) | インテリア (26.7%) | 走行性能 (13.6%) |
カローラフィールダー | 燃費 (60.0%) | インテリア (18.1%) | エクステリア (6.4%) |
カローラワゴン | 燃費 (66.7%) | エクステリア (22.2%) | インテリア (11.1%) |
クラウンワゴン | インテリア (56.3%) | 趣味 (25.0%) | エクステリア (12.5%) |
スプリンターカリブ | 燃費 (52.1%) | 走行性能 (25.0%) | インテリア (12.5%) |
マークIIワゴン | インテリア (29.4%) | 燃費 (23.5%) | 走行性能 (20.6%) |
※データのない車種は外しています。上記データも絶対というわけではありませんが、参考にしてみてください
ステーションワゴンは燃費が良い!
ステーションワゴンの特徴は、セダンのルーフをボディ後ろまで延長したようなスタイルをしています。ミニバンのように荷物も人も沢山載せられ、ミニバンより低重心で走行の安定性に優れています。ランキングでも分かるように燃費を重視している方が多いようです。
トヨタ車の中ではステーションワゴンは少数派?
ステーションワゴンブームの収束に伴い、現在のトヨタのラインナップ中ではステーションワゴンは少数派になってしまいました。
しかし、4ドアセダンと同じ居住性能を持ちながら、たくさんの荷物を積んで長距離ドライブをこなすステーションワゴンは、ミニバンでは味わうことができない走りの魅力と高いユーティリティが何よりも魅力となっています。
ファンとしてはぜひステーションワゴンのラインナップをもっと拡充して欲しいところです。
【トヨタ】新型車デビュー・モデルチェンジ予想&新車スクープ
【トヨタ】新車で買える現行車種全45モデル一覧
【トヨタのSUV一覧】新車全8車種の2021年最新情報
【トヨタのミニバン】新車全8車種の2021年最新情報
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...