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ナンバープレート全解説!役割や種類、変更・紛失時の手続きなども
目次
ナンバープレートとは
ナンバープレートとは自動車を識別するために取り付けられる標識板のことで、正式名称は「自動車登録番号票」といいます。車やバイクなど、公道を走行する乗り物すべてに取り付けられており、全く同じナンバーをつけている車はありません。
ナンバープレートの意味
- 地域名:その自動車を管轄する運輸支局・自動車検査場がある地名
- 分類番号:車両の大きさなどで決まる番号
- 平仮名等:車両の使いみち
- 一連指定番号:車を区別するための番号
これらの項目をより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ナンバープレートの種類
色や見た目によるナンバープレートの違いを解説していきます。
色ごとに意味が違う
白ナンバー(白地に緑文字)
白ナンバーは自家用自動車、商用車用です。
街中でもよく目にする色のナンバープレートです。
黄色ナンバー(黄色地に黒文字)
黄色ナンバーは自家用軽自動車、軽商用車(いずれも排気量が600cc以下)用です。
普通自動車より少し小さめのプレートサイズで、封印(ナンバープレートを止めるボルトの上にするアルミ製の蓋)はありません。
軽自動車なのに白ナンバーをつけている車を見かけた場合、それはラグビーナンバーかオリンピックナンバーです。ラグビーナンバーは受付を終了していますが、オリンピックナンバーは2021年9月末日まで申し込みが可能です。
緑ナンバー(緑地に白文字)
緑ナンバーは営業用車用です。主にタクシーやバス、トラックに取り付けられています。
普通自動二輪車と大型自動二輪車(250cc以上)は外側に白枠がつきます。
黒ナンバー(黒地に黄色文字)
黒ナンバーは営業用軽自動車用です。
軽トラック、ワゴン車など(宅配便車など)に取り付けられていて、緑ナンバーより小さめのサイズで封印はありません。
青ナンバー(青地に白文字)
青ナンバーは外務省用車(外交団用、外交団大公使館、代表部用)で、青地に白文字です。
逆の白地に青文字は領事団用です。日本の道交法上の交通違反は適用外、自動車税免除となります。
個性的なナンバープレート
字光式ナンバー
文字が光るナンバープレートで、本来は視認性の向上などを目的としたものです。
字光式ナンバーにするためには申請が必要。申請や取り付けの方法などはこちらの記事で解説しています。
仮ナンバー(自動車臨時運行許可)
仮ナンバーは、車検が切れている車に装着される、赤い車線が引かれているプレートです。
車検を受けるための移動を許可するためのプレートで、ドライブなどの目的では公道を走ることができません。
仮ナンバーの申請方法やより詳しい情報はこちらの記事で解説しています。
ほかにもナンバープレートには様々な種類がある
これまで紹介したもの以外にも、外交官ナンバーやディーラーナンバー、国際ナンバーなど、普段は見ることがないナンバープレートがあります。
このように特殊なナンバープレートについてはこちらの記事で見た目や用途などをさらに詳しく解説しているため、興味のある方はぜひご覧ください。
ご当地図柄入りナンバープレート
ご当地図柄入りナンバープレートとは、プレートに地方ごとの名産品や景勝地がデザインされているナンバープレートです。
お住いの住所が対象のエリアではない場合も、地方図柄入りナンバープレートを選べる場合があるため、いわゆる「ご当地ナンバー」とは別物です。
各地域ごとのご当地図柄入りナンバープレートは、こちらの記事で一覧として紹介しています。
期間限定の図柄入りナンバープレート
オリンピックナンバー(2021年9月末まで)
「東京2020オリンピック・パラリンピック」の開催を記念し、交付が開始された限定のナンバープレートです。申込期限は2021年9月30日までを予定しているとのこと。
2021年2月現在、軽自動車に白ナンバーをつける唯一の方法となっています。
ラグビーナンバー(現在は終了)
「ラグビーワールドカップ2019」を記念して交付されたナンバープレート。こちらも前述のオリンピックナンバー同様に期間限定で、既に受付を終了しています。
ナンバープレートの変更
ナンバープレートを変更するケースは以下のような状況です。
- 管轄の運輸支局が変わるとき
- プレートが壊れたとき
- 希望ナンバーに変更したいとき
- デザインを変えたいとき
- ナンバープレートを失くした・盗まれたとき
※5に関しては、本記事の「盗難・紛失時にとるべき行動」でも解説しています。
手続きはお住まいの地域を管轄する運輸支局で
ナンバープレートの変更手続きは、お住まいの地域を管轄する運輸支局で行います。
変更続きをするためには、必要書類を準備し、自分の車を持ち込む必要があります。かかる費用はおおよそ2,000円ほどです。
基本的に変更手続きは当日で終了しますが、希望ナンバーや字光式ナンバーなどを選択する場合は1週間ほどかかります。
詳しい流れや必要書類、特殊なナンバープレートにする際の費用などはこちらの記事で解説しています。
ナンバープレートの取得・再発行
ナンバープレートがついていない車に、新しくナンバーを取得するケースです。
こういった機会というのはあまりなく、新車を購入した際や、廃車手続きを行った車のナンバーを再度登録するときぐらいです。
ましてや、多くの場合は自動車を購入した店舗(ディーラーや中古車販売店など)が代理で取得してくれるため、自分で取得する機会はほとんどありません。
盗難・紛失時にとるべき対応
自動車の前後に計2枚あるナンバープレートのうち、1枚でも遺失や盗難によって返納できない場合、ナンバーの変更手続きが必要となります。同一ナンバーでの再交付はできません。
基本的にはナンバープレートの変更と手続きは同じです。盗難と変更で異なる点として、盗難にあった場合は最初に警察に盗難届の提出が必要であることが挙げられます。盗難届の提出がないまま、
希望ナンバーとは
希望ナンバーとは、ナンバープレートに記載される4ケタの「一連指定番号」を自分の好きな番号にできる制度のことです。
分類番号に希望ナンバー制はない!
希望ナンバーを申し込んだ場合、ナンバープレートの「分類番号(地名の横の数字)」は下2ケタが30~99(4・5・8ナンバーは30~79)になります。
この数字を指定することはできず、あくまで希望ナンバーを決められるのは一連指定番号のみです。
人気の番号は抽選に
「・・・7」や「1122」といった人気の数字を希望する場合は抽選となる場合があります。
抽選は1週間に1回行われ、抽選に漏れた場合はそのナンバーでの登録はできません。番号を変えるか、再度抽選に申し込んで当選するまで粘るといった選択肢があります。
○ナンバー車とは
3ナンバー車や5ナンバー車という言葉があります。この○ナンバーというのは、その車両の”大きさ”と”使いみち”の2つを表しており、ナンバープレートの分類番号から判別できます。
分類番号の最も大きいケタの数字が○ナンバーの○に該当します。画像では「500」なので5ナンバーとなります。100番台なら1ナンバー、200番台なら2ナンバーを意味します。
各ナンバーの意味一覧
各ナンバーの読み方は以下表のとおりです。
分類番号 | 用途 | 関連記事 |
---|---|---|
100番台 | 普通貨物 | 詳細 |
200番台 | 普通乗合 | 詳細 |
300番台 | 普通乗用 | 詳細 |
400番台 | 小型貨物 | 詳細 |
600番台 | ||
500番台 | 小型乗用 | 詳細 |
700番台 | 詳細 | |
800番台 | 特殊用途 | 詳細 |
900番台 | 大型特殊 | |
000番台 | 大型特殊 (建設用途) |
用途の項目は、車の大きさを表す部分(小型・普通・大型)と使用目的(乗用・貨物・特殊)の組み合わせから成立しています。
ナンバープレートの法律が2021年から改定
2021年4月から、ナンバープレートに関する法律が改定されます。
ナンバープレートの角度やフレームの幅、ボルトカバーなどの規制が強化されるので注意しましょう。
上記表の内容および新基準に関する内容は、こちらの記事で詳しく解説しています。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...