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字光式ナンバーはダサい?取り付け方法や費用・料金と車検について|2021年最新情報
目次
字光式ナンバーとは?

字光式ナンバーは車のナンバープレートの一種です。穴の開いたナンバープレート裏に照明器具を取り付けています。車のヘッドライトと連動していて、ライトを点灯するとナンバープレートの文字が発光します。
1970年に初めて北海道で普通車の字光式ナンバーが導入され、その後、日本のすべての地域で字光式ナンバーを取得することができるようになりました。
2002年には軽自動車ユーザーからの希望で、軽自動車での字光式ナンバーを導入。現在では普通車と軽自動車で色違いの字光式ナンバープレートを採用しています。
別名「光るナンバー」「電光ナンバー」とも
字光式ナンバーは、「光るナンバー」や「電光ナンバー」と呼ばれることもあります。番号や文字が自ら光っていることから、自光式ナンバーと記載されることもありますが、正しくは字が光ると書きます。
字光式ナンバーが付けられる車種は?
照明器具が車体後部に取り付けられる車種なら、字光式ナンバーの取り付けは可能です。日本車ならほとんどの車に取り付けできると考えて大丈夫でしょう。
ただし、球切れ警告機能が搭載されている車は、字光式ナンバーの取り付けができない場合がありますが、車体や電気配線を改造することで取り付けが可能になる場合もあります。
一部の高級車や輸入車では、字光式ナンバーが取り付けられない場合も。カタログに記載してあるので取り付ける際には確認が必要です。
取り付けの際は新基準にも注意しましょう!詳しくはこちら
字光式ナンバーのメリットとデメリット
メリット①ナンバープレートに付着した雪を溶かす
字光式ナンバーを初めて導入したのは北海道です。そのため、車のナンバープレートに付着した雪を溶かすために考案されたと言われています。
雪国ではナンバープレートに雪が付着してナンバーが見えなくなってしまいますが、ナンバープレートに照明器具を取り付けることで、点灯時の熱で雪を溶かすことができます。
メリット②吹雪や夜間の視認性を高める
字光式ナンバーの導入理由には諸説あり、吹雪でもナンバープレートが目立つように、夜間の交通事故を減らすためなどさまざま。いずれも視認性を高める効果があるようです。
デメリット①高額かつ取り付けが複雑
字光式ナンバーは通常のナンバープレートに加えて、照明器具の用意・取り付けが必要となるため、費用が高額になる、取り付けが複雑化するといったデメリットがあります。
取り付け方法は後述しますが、ヘッドライトのスモールランプと連動させる必要があるため、全くの素人では難しいかもしれません。
デメリット②”ダサい” “ヤンキーみたい”などの声も
インターネットでは「字光式ナンバーはダサい」「時代遅れ」「田舎のヤンキーみたい」「字光式ナンバー付けてる人は怖そう」など、マイナスな口コミがかなり散見されます。
というのも、現代において字光式ナンバーを導入する人のほとんどがドレスアップ目的であり、他ドライバーも視認性の向上や融雪効果の恩恵をほとんど感じていないためと思われます。
もちろん、保安基準を守って字光式ナンバーを付けているのであれば、他の人の迷惑になっていないので何の問題もありません。
字光式ナンバーの種類|軽自動車との違いなど
字光式ナンバーは、車によって文字色が違います。車のタイプ別にどのような字光式ナンバーがあるのかをご紹介します。
普通自動車の字光式ナンバーの文字色
普通自動車の字光式ナンバーは、ホワイトのプレートに文字がグリーンに発光します。ペイント式の普通のナンバープレートと同じカラーです。
字光式ナンバーは、プレートから文字をカットして樹脂を流し込んで作成してある関係で、ペイント式ナンバープレートよりも文字が浮き出ています。
軽自動車の字光式ナンバーの文字色
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軽自動車のナンバープレートはイエローのプレートに文字色はブラックですが、字光式ナンバーでは文字の輪郭部分がクリアに抜かれて後光を持たせる仕組みになっています。黒い文字の周りをホワイトの光源が囲っているイメージです。
緑ナンバーの字光式ナンバーの文字色
緑ナンバーとは、営業ナンバーとも呼ばれる事業用のナンバープレートです。ペイント式の緑ナンバーは、濃いグリーンのプレートにホワイトの文字で作られています。
字光式も同じカラーリングで濃いグリーンのプレートに文字は白く発光。個人タクシーや小さな運送会社が字光式の緑ナンバーをつけて走っていることが多いです。
軽自動車のナンバープレートについてはこちらも
陸運局への届け出方法と取得費用・料金

字光式ナンバーをつけて走るには、陸運局に申請する必要があります。混雑の程度にもよりますが、申請自体は2〜3時間で終わります。
手続きの際、注意しなければならないことは、陸運局は平日の9時〜16時までしか手続きをおこなっていないということです。平日は仕事で陸運局に行けないという人には、手続きを代行してくれる業者もあります。
字光式ナンバーの手続きに必要なもの
- OCRシート3号様式の申請書
- 車検証
- 手数料納付書
- 字光式自動車登録番号標交付願
- 自動車税申告書
- ナンバープレート
- 委任状
- 印鑑
申請書や手数料納付書、字光式自動車登録番号標交付願、自動車税申告書は、陸運局で手に入れることができます。これらを準備し、陸運局へ行って古いナンバーを返納後、字光式ナンバーを車に取り付ける段階へ進むみます。
ナンバープレートの封印作業があるので、陸運局へ行くときには、字光式ナンバーを取り付ける車を持ち込んでください。
番号そのままで字光式ナンバーに交換できる?
今つけているナンバープレートと同じ番号のまま、字光式ナンバーに変更することはできません。
4ケタの番号(一連指定番号)のみ、希望ナンバー制度を使って同じ番号を申請することができますが、ひらがななど細部は変更されます。
字光式ナンバーの手続きにかかる費用・料金
字光式ナンバーの申請手数料は、管轄の陸運局によって違います。多少の差はありますが、希望ナンバーでなければ3,000円程度です。字光式ナンバーにするのと同時に、希望ナンバーへ変更する場合は約6,000円かかります。
陸運局は平日しか受付していないため、代行してくれる業者に依頼した場合は、陸運局へ払う手数料のほかに、約2万円前後必要となるでしょう。
ディーラーで車を購入した際の字光式ナンバーの値段
ディーラーで車を購入する際、希望すれば字光式ナンバーで登録をしてもらえます。その場合、字光式ナンバー用の照明・フレーム代や工賃などの実費はかかりますが、その他は基本の登録料金(代行手数料や印紙代など)とほとんど同じ値段といってよいでしょう。
ただし、今つけているナンバープレートから字光式ナンバーの変更手続きをディーラーにお願いする場合は、手数料が高額になるのが一般的です。
ナンバープレートの変更は陸運局に車を持っていく必要があるため、書類代行手数料だけでなく、手続き代行手数料(平たく言えば人件費)を含め3万~5万円ほどかかることも。詳しくはディーラーに確認してみましょう。
字光式ナンバープレートの取り付け方
- バッテリーのマイナス端子を外す
- フロント側はスモールランプの配線と結線する
- リア側はナンバー灯の配線と結線する
- ネジでナンバープレートを取り付ける
取り付ける際の注意点
- 事故を防ぐために、バッテリーのマイナス端子は必ず外してから作業してください。
- ナンバープレートをネジで締める際、強いトルクで締めすぎると破損の原因になります。適切なトルクで締めるようにしてください。
- 字光式自動車登録番号標用照明器具の承認を受けた、国土交通省承認製品を取り付けてください。
- スモールランプの点灯と消灯には、必ず連動させるように配線しましょう。
- 車の整備や車の電装知識がある人以外は、無理に自分で作業しようとせず、業者に依頼するようにしましょう。
- 陸運局で申請手続きをし、封印作業後に公道を走行してください。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 カー用品チーム