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今乗れば案外悪くないような気がするものの、中古車のタマ数は極端に少ないのが惜しい!4代目ホンダ プレリュード【推し車】

市場消滅とアメリカンデザインによる販売不振

こちら4代目プレリュードの4ドアセダン版ではなく、クライスラーの「イーグル ビジョン」…1993年に後からデビューしたがフロントマスクは似ており、4代目プレリュードのデザインがいかに北米志向だったかがわかる
出典:flickr.com Author:RL GNZLZ CC BY 2.0

しかし4代目プレリュードがデビューした1991年、デートカーとしても未練が残るFFスポーツクーペ需要はバブル崩壊で消失しており、さらに後年のイーグル ビジョン(1993年)が似たようなフロントマスクだったように、どちらかといえばアメリカ市場好みのデザイン。

その当時の日本で求められていたのは、不景気に対応する経済的なコンパクトカーか、価値観の多様化に対応したRVブームのミニバンSUVなどですが、1994年に初代オデッセイをヒットさせる以前のホンダは、「そんなカッコ悪いクルマは作りたくない」メーカーです。

それゆえにプレリュードのモデルチェンジで「どうだ、カッコイイだろう!」と巻き返したかったのかもしれませんが、コンセプトもデザインも当時の日本には全く合わず、後のインテグラ タイプRなど「本物感」が少々薄かったので、国内販売は不振で終わります。

「ホンダらしい、ちょっと豪勢なクーペ」を求めるユーザーになら刺さるクルマではありましたから、1996年には過去の栄光を再来しようと6代目へのモデルチェンジでもう一押ししてみるのですが、その頃にはホンダ自体もRV主体のメーカーになっていました。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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