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今乗れば案外悪くないような気がするものの、中古車のタマ数は極端に少ないのが惜しい!4代目ホンダ プレリュード【推し車】

スポーツ路線に転じた「大変身プレリュード」…だが?

2人の前席乗員を包み込むようなコクピット周りは、スポーティかつデートカーとしても通用する狙いがあったか?

ホンダ車の中でも、高級スポーツ路線の車種(NSXやインテグラなど)取り扱いが多かったベルノ店が誕生するのと同時に発売され、2代目(1982年)/3代目(1987年)はデートカーの定番として大ヒットしたホンダ プレリュード。

しかし1988年に日産が5代目の「シルビア」(S13型)を発売すると人気を奪われ、末期には2.1リッターエンジンを積む3ナンバー車を設定するなどステイタス重視的な路線に転じていましたが、1991年にモデルチェンジした4代目は文字通りの「大変身」!

リトラクタブルヘッドライトと、エンジンを傾斜搭載してまで思い切り低く下げたボンネットでスタイリッシュ、カップルのための雰囲気重視なデートカーから一転、「鮮やかな走り」をアピールしたスポーツカーとなったのです。

ホンダとしてはこの新型プレリュードをもって、「明日をみつめたホンダの前奏曲(プレリュード)」とぶち上げますが、「先進のワイドオープン・コクピットと二人のためのファンタジックなインテリア空間を実現」と、何となくデートカーへの未練を感じさせます。

ライバルのシルビア(1993年に6代目S14へモデルチェンジ)同様、税制改正で自動車税が安くなった3ナンバー車ブームにも便乗した、エレガントでスポーティ、デートカーでもリアルスポーツでもイケるクルマを目指したのでしょう。

問題は、モデルチェンジした1991年にはバブル崩壊でデートカー需要が喪失し、RVブームの本格化でSUVミニバン、トールワゴンの時代が到来し、スポーツクーペ需要も喪失したことですが。

その美しさに「海外のデザイナーが手掛けた」と誤解された…日産が生んだ“宝石”|日産 初代シルビア

執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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