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南海トラフ地震の発生確率70%以上…災害に強くいざという時に役立つクルマは?

地震や台風など、立て続けに自然災害に見舞われる日本。非常時に頼りになるのが車です。

車は移動手段としてだけでなく、インフラ復旧までの一時避難施設としても活躍します。

しかし、どんな車でも災害時に活躍するとはいいきれません。では災害に強い車とはどのような車でしょうか?

災害時にもっとも活躍するのはキャンピングカーだけど……

©Pol Solé/stock.adobe.com

車は雨風をしのげるうえ施錠もできる安全な空間。冷暖房・照明・ラジオも使えるため災害時の一時避難所としても最適です。なかでも、生活可能な設備が整ったキャンピングカーは大規模災害時に大活躍します。

一般社団法人日本RV協会のキャンピングカー白書2021レポートによると、キャンピングカーの保有台数は年々右肩上がりで増加し、2020年時点で約127,400台と、前年に比べ106.7%にまで増加しているとのこと。

また、同協会が行ったアンケートによると、99.2%のキャンピングカーオーナーが「災害時などに活用できる」と解答しているそうです。

たしかに、キャンピングカーは理想的な一時避難所といえるでしょう。大型のキャンピングカーなら、複数人が長期にわたって生活が可能。簡易的なものでも大人2名程度が快適に寝泊まりできる環境と電気設備が整っています。また、コロナウィルスへの感染リスクを抑えられるうえ、心理的なパーソナルスペースの確保にもキャンピングカーは有効です。

しかし、キャンピングカーはおいそれと購入できるものではありません。高価であることに加え、日常的な移動には使いにくいため、キャピングカーを所有するにはセカンドカーの所有が前提となります。

睡眠スペースが確保できる市販車は?

© Jan Kliment/stock.adobe.com

では、日常的に使用しつつ災害時にキャンピングカーの代わりになる車はないのでしょうか。

大人1名程度なら、大きめのハッチバックコンパクトカーでも寝泊まりできます。しかし、一泊程度であれば可能でも、車中泊が2・3日続くとなると苦痛に変わるうえ、エコノミークラス症候群を発症する恐れもあります。

エコノミー症候群とは、長時間座りっぱなしによる血行不良で血液が固まり、できた血栓が血管を詰まらせる病気です。予防するには、足を伸ばせるだけの広い空間が必須です。

そのため、室内空間や荷室の広さを売りにしたミニバンや商用バンがもっとも車中泊に適した車といえるでしょう。

やや頭上空間が窮屈ではあるものの、大型SUVステーションワゴンなどの全長が長いハッチバック車も車中泊に向いています。ただし、後席をたたんでも、ベッドのようにフルフラットになる車は意外と少なく、段差を埋めるマットやベッドキットなどを利用するなどの対策が必要です。

十分な電源が確保できる車は?

©chihana/stock.adobe.com

寝泊まりできるスペースのほかに、快適かつ安全に暮らすための電源が確保できるかという点も大きなポイントです。

車にはUSBやシガーソケットなどの電力供給端子が備わっているため、スマホの充電程度なら十分に行えます。市販の100Vインバーターを使用すれば一部の家電製品も使えます。

しかし、停電により車の電源でしか電化製品が使えなくなった場合、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどを搭載したの内燃機関車は、バッテリーの容量が少ないため、原則としてエンジンを稼働させながら使う必要があります。冷暖房使用時もエンジンを始動させる必要があるため、騒音や排気ガスが問題になります。

その点、電気自動車ならそういった心配は無用です。そもそもエンジンがないため、騒音や排気ガスの問題を気にすることなく暖房・冷房が使えるうえ、大容量バッテリーを搭載しているため停電時でも十分な電力を確保できます。

またV2H(ヴィークル・トゥ・ホーム)対応車なら、電気自動車に蓄えた電力を家屋に供給することもできるため停電時に大活躍。スーツケース大の可搬型給電器を用意すれば、電気自動車から100V電源を取り出して使うこともできます。

ただし電気を使い果たしてしまえば、移動すら困難になってしまうのが電気自動車の欠点。これらを踏まえれば、災害時に電源確保にもっとも適した車は、内燃機関車と電気自動車の両方の特性を併せ持ったプラグインハイブリッドカー(PHEVになります。

エンジンでもモーターでも駆動できるPHEVは、電気自動車ほどではないもの大きなバッテリーを搭載しているため、十分な電力確保が可能。さらに電力が少なくなってもエンジンを発電機として使い、バッテリーに充電ができます。

災害に強い理想の市販車は?

三菱 アウトランダー PHEV

災害時には、車の悪路走破性能も重要です。地震や水害が起こると、道路が隆起したり冠水する場合があるため、一般乗用車では移動が困難になる可能性があります。車高が高く、四輪が駆動するSUVを選べば立ち往生を防ぐことができるでしょう。

睡眠スペース・電源・走破性の以上3点を踏まえると、災害にもっとも強い市販車はPHEVのSUV。災害時に必要な要件をすべて満たす車は、三菱 アウトランダーPHEVとトヨタ RAV4 PHVの2車が挙げられます。

どちらも悪路走破性に優れた4WDのSUVであり、大人2名が足を伸ばして横になれるスペースを確保しています。さらに、どちらも最大出力1,500Wのコンセントを備えているため、炊飯器やホットプレートなどの消費電力が大きな家電も車内で使用可能。とくにアウトランダーPHEVは、V2Hにも対応しているため、停電時の小規模自家発電設備としても機能します。

三菱 エクリプスクロスPHEVもアウトランダーと同様の機能を備えているものの、こちらは車体がやや小さく車中泊には不向き。BMW X5、メルセデス・ベンツ GLC、ボルボ XC60、ボルボ XC90、ランドローバー レンジローバー、プジョー 3008などの大型輸入PHEVは、CEV補助金が使えるとはいえ非常に高額です。

日常的に使えながら、災害時に活躍するもっともコストパフォーマンスに優れた車を選ぶなら、三菱 アウトランダーPHEVもしくはトヨタ RAV4 PHVが理想的な車といえるでしょう。

トヨタ RAV4 PHV

車は使えなければ意味がない! 車中避難の注意点も確認しておこう

災害が発生した際に頼れるとはいえ、車中避難はあくまで非常手段。大災害が発生した場合、都市部では渋滞や事故の懸念があるため、移動そのものができなくなる可能性があります。

また、被災時の無秩序な車中避難は、自治体側での避難状況把握が困難になる恐れがあるため、国では車中避難を積極的には推奨していません。

地域によっては、車中避難を想定した避難訓練や、避難場所として駐車場を整備するなど、災害時の環境整備を進めている場合があります。災害に備えて車を準備するなら、地域ごとの車中避難に関するルールも確認しておきましょう。

また、車に最低限の防災グッズを備えておくことも大切です。スマホの充電ケーブルや非常食・飲料水、寝具やエコノミークラス症候群防止の弾性ストッキングなどを車に常備するとともに、日頃から車中泊の練習をしてくとよいでしょう。

車両の準備だけでなく、災害時のルールと設備の使用方法の確認、物品の準備まで行なってこそ、非常時に車を役立てることができます。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...
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