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「確かにあの車たちは面白かった!」近年人気を集める《ネオクラシックカー》の定義は?

あの頃憧れた珠玉のネオクラシックカー7選

国内のネオクラシックカーをいくつかご紹介いたします。青春時代の”あの車”を見れば、懐かしい記憶が蘇るかもしれません。一種の「お宝探し」を楽しんでみませんか?

トヨタ クラウン

トヨタ クラウン(7代目)

セダンの王道といえばトヨタ クラウン。1955年に登場して以来、トヨタのフラッグシップセダンとして君臨してきたモデルです。

7代目(120系)クラウンは、『いつかはクラウン』というキャッチコピーを引っ提げて登場。キャッチコピーからも分かるとおり、ドライバーたちの憧れの高級車でした。

格調高い格子状のグリルやクリスタルピラーは今なお高級感が漂い、まさに”激シブ”な1台といえます。

トヨタ セルシオ

トヨタ セルシオ

1989年にデビューしたトヨタ セルシオ。センチュリーを除けば、トヨタが生産していた上級モデルは「マークⅡ」や「MR-2」などのスポーツ志向の車でしたが、80年代後半に高級志向のセダンが登場し、大きな衝撃を与えました。

贅を尽くした仕様は、現代でも通用する充実ぶり。装備や乗り味、耐久性などにおいても高いレベルを誇り、今乗っても満足できる車です。

日産 サニー

ネオクラのセダンは大型車だけではなく、中小型車にも存在しており、その中でも代表的なのが日産 サニーです。

80年代のサニーは角張ったデザインが特徴ですが、特に1985年に登場した6代目(B12型)サニーは直線的なデザインで、ネオクラの”ちょい古感”を強く感じることができます。

日産 スカイラインGT-R

日産 スカイライン GT-R(1989年)

ネオクラ・スポーツカーの代表格といえば、日産 スカイラインGT-R。1989年に登場したBNR32型は、いわゆる「R32」と呼ばれるモデルで、今でもファンが多い車です。

R32は直6・2.6Lのツインターボエンジン「RB26DETT」を搭載。FRベースでありつつ、電子制御によって4WDへ変化する「アテーサE-TS」を採用するなど、スポーツ性能抜群で、スポーツモデルを牽引する存在となりました。

日産 シルビア

S13型のシルビアは、90年代を代表する”デートカー”。当時デートカー市場で大人気だった「ホンダ プレリュード」の対抗馬であり、走り屋の若者を中心に、大きな人気を博したFRスポーツクーペです。

『アートフォースシルビア(ART FORCE SILVIA)』というキャッチコピーが用いられ、曲面を多用した先進的かつ流麗なデザインは、若者たちの間で一躍人気に。その美しいシルエットは、通産省(現・経済産業省)選定のグッドデザイン大賞を受賞しています。

ホンダ プレリュード

3代目プレリュードは、S13型シルビアと同様”デートカー”として一世を風靡した車。ボンネットが先代よりも低くなり、よりカッコよくなったフォルムは絶大な人気を得ました。

そして何より話題を呼んだのは、量産乗用車としては世界初の機械式4WSを搭載したことです。

高速走行時の少ない舵角の場合は前輪と同方向に操舵し、車庫入れなどの低速走行時には前輪と逆方向に操舵するというもの。量産車初の4WSによって、高次元のハンドリング性能が実現された1台です。

トヨタ ソアラ

1981年に登場したソアラは、当時の最先端技術を盛り込んだハイパフォーマンスクーペです。80年代初頭の車ながら、デジタルメーターやタッチパネル式オートエアコンを装備し、1983年の一部改良では、世界初の電子制御サスペンション「TEMS」を採用しました。

ソアラは昭和最強のデートカーであり、『女子大生ホイホイ』とまで言われたほど。クラウンとは違う”カッコよさ”に憧れた男子も多かったのではないでしょうか。

意外と維持が大変?ネオクラならではの難しさも

©︎kunakorn/stock.adobe.com

1970年代以前のクラシックカーと比べると、ネオクラシックカーは実用面で不自由さを感じることはあまりないでしょう。

しかし、ネオクラシックカーは、70年代以前の車よりも修理が難しいと言われることがあります。

車は古くなればなるほど、機構がシンプルになります。そのため、クラシックカーでは意外と故障の箇所や要因を特定しやすいことが多いのです。

しかし、1980年代になると電子制御デバイスや樹脂部品が多用されるようになり、結果として故障要因が複雑化し、故障箇所の特定や交換が難しくなるケースがあります。

ですから『クラシックカーよりも維持が簡単そう』という理由でネオクラシックカーに手を出すと、思わぬ苦労を強いられるかもしれません。

また、車は初度登録から13年が経過すると、自動車税と自動車重量税の税額が上がるため、税金の負担も増加します。ネオクラシックカーの所有には、相応のコストや手間がかかることを理解しましょう。

ちなみに、最近では新しいジャンルとして「ネオネオクラシック」というのも登場しているようです。

ネオネオクラシックは、ほどよくクラシカルなネオクラではなく、かといってバリバリ現役の車でもない、1990〜2000年代前半の”絶妙”な車を指します。

特にこの世代の車は「日産フェアレディZ(Z32型)」や「マツダ RX-8」などのスポーツカーが注目され始めているようで、人気がじわじわ上昇している様子。もしかすると、数年後は「ネオネオクラシック」の価格が一気に高騰してくるかもしれませんね。

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執筆者プロフィール
成田 佑真
成田 佑真
1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...

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