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【2023年】ハイブリッド車おすすめ人気10選!メリットや選び方も紹介
ハイブリッド車とは

ハイブリッド車とは、エンジンと電気モーターの両方を利用して走行できる車であり、「ハイブリッド(hybrid)」とは「異なる2つの要素をかけ合わせる」という意味を持ちます。
エンジンが苦手な極低回転域や回転変動時に不足するトルクをモーターで補助できるのがハイブリッド車の大きな特徴です。また、減速時に捨てられてしまうエネルギーでモーターを回して発電し、バッテリーを充電する回生ブレーキ機能によっても燃費の改善が図られています。
MHEVとHEVの違い
ハイブリッド車は、大きくマイルドハイブリッド(MHEV)とフルハイブリッド(HEV)に分けられます。
MHEVとは元来車に発電機として備わるオルタネーターに、アシストモーターとしての機能を持たせた簡易的なハイブリッド車です。数100Vの高電圧で駆動するフルハイブリッドに対してMHEVは12Vから48Vの低電圧で駆動し、HEVに比べてモーター出力も低いため、あくまでエンジンの回転をアシストする目的で用いられます。
そのためMHEVでは劇的な燃費改善が望めません。しかし、機構が単純であるため車両価格が抑えられるメリットがあります。
それに対しHEVは、より強力なモーターと大きな容量のバッテリーを搭載することでモーターの使用率を高め、燃費を大きく向上させられます。ただし、機構が大型化することで室内空間を圧迫するうえ、車両価格も高くなりがちです。
ハイブリッドシステムは、さらにパラレル方式とシリーズ方式に分けられ、それぞれの仕組みの違いにより燃費性能や運転特性などにも違いがあります。
パラレル方式
パラレル方式は発進加速時にモーターを併用し、減速時に回生ブレーキで充電を行うシンプルなハイブリッドシステムです。
1基のモーターだけで加速アシストと回生充電の両方をまかなうため、走行環境によってはバッテリー電力が少ない状態に陥りやすく、必要なときにモーターアシストを使用できない場合があります。
その代わり、単純な仕組みであるためフルハイブリッドシステムのなかでは比較的安価な特徴があります。ホンダの1モーターハイブリッドシステムやスバルのe-BOXERなどがパラレル方式に該当し、MHEVもパラレル方式に分類されます。
シリーズ方式
シリーズ方式は、エンジンとタイヤが物理的につながっておらず、エンジンで発電した電力でモーターを回してタイヤを駆動させる構成です。
バッテリーの電力が十分である場合は走行速度に関わらず、エンジンを停止または回転数を抑えて走行できるため、EVのような滑らかな走行性能と静粛性に優れるメリットがあります。
ただし動力性能は駆動モーターの出力のみに準じるため、他のハイブリッド車のようにエンジンモーターの両方を使った力強い加速はできません。日産のe-POWERがシリーズ方式に該当します。
シリーズ・パラレル方式
トヨタのTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)やホンダの2モーターハイブリッドは、パラレル方式とシリーズ方式の両方の特性を兼ね備えたシリーズ・パラレル方式と呼ばれます。
シリーズ・パラレル方式は、エンジン走行とモーター走行と充電をシームレスに行えるため、走行状況に応じたもっとも高効率な状態を作り出すことが可能です。また常時安定したバッテリー電力を確保できるため、ハイブリッド車であることを意識せずに乗れるもっとも扱いやすいハイブリッドシステムといえるでしょう。
その反面、機構や制御が複雑になるためどうしても車両価格が高くなるデメリットがあります。
おすすめのハイブリッド車10選
トヨタ プリウス

2023年1月に5代目へとフルモデルチェンジした新型プリウスには、ユーザーの目的に応じた2種類のモデルが用意されます。
旧型と同じ1.8Lエンジンを搭載したモデルはこれまでと同じ燃費最優先モデルであり、WLTCモード燃費は30.8km/Lから32.6km/Lに改善されました。2.0Lエンジンは、より高出力なエンジンとモーターを搭載し、新型シャシーのポテンシャルを引き出す223psのシステム出力が与えられたスポーティなモデルです。
また、新型は重いバッテリーをリアシート下に移設したことで低重心化しつつも室内空間や荷室容量の圧迫を軽減。これまで以上にアグレッシブな内外装デザインの新型プリウスはハイブリッド車の価値観を大きく変える存在感をまとって登場しました。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,600mm×1,780mm×1,4201,430mm
- 【ホイールベース】2,750mm
- 【車両重量】1,360〜1,480kg
- 【WLTCモード燃料比率】2,0Lは28.6[26.7]km/L、1.8Lは、32.6[30.7]km/L
- 【トランスミッション】電気式CVT
- 【駆動方式】2WD(FF)/4WD
- 【乗車定員】5人
- 【新車価格】320〜392万円
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本日の在庫数 10815台 平均価格 149万円 本体価格 19~560万円
トヨタ アクア

コンパクトハイブリッドカーの定番車種として定着していたトヨタ アクアは、2021年7月に2代目へとフルモデルチェンジしました。
駆動用バッテリーは旧型と同じニッケル水素電池ながら、より高性能なバイポーラ型を世界初採用することによってモーターの使用領域を拡大。刷新された1.5Lエンジンも相まって、2代目アクアは燃費性能だけにとどまらず静粛性も大きく改善されています。
ボディサイズは据え置きとしつつも、ホイールベースを50mm拡大したことで後席の居住性も向上。絶対的な燃費性能や価格ではトヨタ ヤリス ハイブリッドに劣るものの、アクセル操作で車速を調整しやすい「快感ペダル」の採用や、100Vコンセントが全車に標準で備わる点でハイブリッドカーとしての総合性能に優れています。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,050〜4,095mm×1,695mm×1,485〜1,505mm
- 【ホイールベース】2,600mm
- 【車両重量】1,080〜1,230kg
- 【WLTCモード燃料比率】29.3〜35.8km/L
- 【トランスミッション】電気式CVT
- 【駆動方式】2WD(FF)
- 【乗車定員】5人
- 【新車価格】200万〜260万円
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本日の在庫数 9075台 平均価格 107万円 本体価格 19~389万円
トヨタ ノア

トヨタのファミリー向けミニバンであるノアは、2022年1月に4代目へモデルチェンジしました。現行型は全車3ナンバーに変わったことによる室内寸法の拡大に加え、ハンズフリーで開くスライドドアや自動駐車などの先進装備の追加により、ミニバンとしての使い勝手が向上しています。
とくに、新設定の「7人乗りユーティリティパッケージ」は、2列目2人掛けシートを右側にオフセットさせ、3列目シートへのアクセスがしやすくなる多人数乗車に最適なオプションです。
エンジンは先代とほぼ共通であるものの、ハイブリッドシステムは旧型の第3世代から一足飛びで第5世代へ進化し、燃費性能は約23%もの向上を果たしています。またノア用に調整された電気モーター式4WD「E-Four」が新設定され、滑りやすい路面はもちろん、乾燥路面でもより高い安定性を発揮できるようになりました。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,695mm×1,730mm×1,895〜1,925mm
- 【ホイールベース】2,850mm
- 【車両重量】1,630〜1,710kg
- 【WLTCモード燃料比率】22.0〜23.4km/L
- 【トランスミッション】電気式CVT
- 【駆動方式】2WD(FF)/4WD
- 【乗車定員】7〜8人
- 【新車価格】305〜389万円
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本日の在庫数 4149台 平均価格 193万円 本体価格 10~680万円
トヨタ シエンタ

2022年8月に3代目へフルモデルチェンジしたシエンタは、全長4m強のコンパクトなボディサイズはほぼ据え置きのまま車内を拡大し、2列目シートは一般的な5ナンバーサイズミニバン並の快適性を実現しています。
ハイブリッドシステムは2代目トヨタ アクアとほぼ共通の構成であり、最大7人乗りを可能としながらクラストップレベルの燃費性能を発揮。
さらに道路上の危険を事前に予測し危険を避けるようにアシストしてくれる「プロアクティブドライビングアシスト」の搭載により運転に不安を感じる方でも安心して乗れるファミリーカーに進化しています。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,260mm×1,695mm×1,695~1,715mm
- 【ホイールベース】2,750mm
- 【車両重量】1,330~1,420kg
- 【WLTCモード燃料消費率】25.3~28.8km/L
- 【トランスミッション】 電気式CVT
- 【駆動方式】2WD(FF)/4WD
- 【乗車定員】5~7名
- 【新車価格】238〜311万円
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本日の在庫数 5758台 平均価格 151万円 本体価格 11~390万円
トヨタ ライズ

2021年11月、全長4m以下のコンパクトSUVとして大人気を博していたライズにハイブリッドモデルが追加されました。ライズに搭載された「e-SMARTハイブリッド」は、1.2Lエンジンを発電機として使い最高出力106psのモーターで駆動するシリーズハイブリッドシステムです。
ハイブリッド化されたライズの特筆点はモータードライブによる街乗りでの発進加速性能と静粛性能の高さです。高速域での加速性能はガソリン車に劣るものの、一定速走行時はエンジン回転数を低く抑えてエンジンノイズを抑制し、そのぶん気になるロードノイズや風切り音は車体全体に遮音材を追加して対策をしています。
駆動用バッテリーは後席下付近に設置されるため荷室の容積がわずかに狭まっているものの、重いバッテリーを低い位置に搭載することで走行安定性は向上しています。
スペック
- 【全長×全幅×全高】3,995mm×1,695mm×1,620mm
- 【ホイールベース】2,525mm
- 【車両重量】1,060〜1,070kg
- 【WLTCモード燃料比率】28.0km/L
- 【トランスミッション】‐
- 【駆動方式】2WD(FF)
- 【乗車定員】5人
- 【新車価格】217〜234万円
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本日の在庫数 2296台 平均価格 199万円 本体価格 124~315万円
ホンダ ステップワゴン e:HEV

ステップワゴンは2022年5月にモデルチェンジし6代目へと進化したと同時に、全幅が拡大され全車3ナンバー化。2列目シートには左右にも動かせる機構が追加され、2〜3列目間でのウォークスルーや3列目シートへのアクセスが容易になりました。
ホンダの2モーターハイブリッドシステムに組み込まれる駆動モーターはクラストップの出力となる184psを発揮し、エンジン回転数を低く保ったままモーターを主体とした走行ができることでEVのような乗り味を実現しています。
さらにボディ剛性の向上やシートの改善に加え、車両後部に徹底した防音や制振処理を施し3列目シートでも快適な移動ができるように改善されています。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,800mm×1,750mm×1,840mm
- 【ホイールベース】2,890mm
- 【車両重量】1,810kg
- 【WLTCモード燃料消費率】20.0km/L
- 【トランスミッション】電気式CVT
- 【駆動方式】2WD(FF)
- 【乗車定員】7~8名
- 【新車価格】338万円
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本日の在庫数 1259台 平均価格 106万円 本体価格 9~474万円
日産 ノート

2020年12月に発売された3代目ノートには、シリーズハイブリッドシステムとしてより効率化された第2世代e-POWERが搭載されています。
排気量1.2Lの発電用エンジンに組み合わされる116psのモーターは先代よりも出力を6%向上さえたうえ、より滑らかな加減速を実現。また、これまで雪道の補助としてしか機能していなかった4WDモデルは、68psを発揮する強力なモーターと緻密な駆動制御により、スポーティな運動性能を発揮できるようになりました。
また現行型には、ロードノイズを検知して発電量を調整する世界初の仕組みが採用され、車内の騒音を極力排除するように制御してくれます。ルノー ルーテシアと共通のプラットフォームに加え、フルデジタルメーターなどの先進装備も備わる3代目ノートは、クラストップレベルの上質感をまとうハイブリッドコンパクトカーです。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,045mm×1,695mm×1,520mm
- 【ホイールベース】2,580mm
- 【車両重量】1,220〜1,340kg
- 【WLTCモード燃料比率】
- 【トランスミッション】‐
- 【駆動方式】2WD(FF)/4WD
- 【乗車定員】5人
- 【新車価格】225〜293万円
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本日の在庫数 8450台 平均価格 104万円 本体価格 3~320万円
日産 セレナ

2022年12月にガソリンモデルが発売された6代目セレナのe-POWERモデルは2023年春に発売予定です。予約受付は2月から開始されています。
新型のセレナ e-POWERは1.4Lに排気量を拡大したエンジンを発電機として使い、フロントモーターは135psから163psへ強化。停止まで行えるワンペダルドライブや、緻密なモーター制御により走行中の不快な揺れを抑える機能も組み込まれます。
ハイウェイスターとルキシオンのみが3ナンバーであるものの、その他のグレードは5ナンバーを維持。現行型からe-POWERも8人乗りになりましたが、最上級のルキシオンのみ7人乗りです。ルキシオンは一定条件下で手放し運転を可能とするプロパイロット2.0が唯一搭載されるラグジュアリーグレードです。
スペック
- 【全長×全幅×全高】3,690〜4,765mm×1,695〜1,715mm×1,870〜1,885mm
- 【ホイールベース】2,870mm
- 【車両重量】1,790~1,850kg
- 【WLTCモード燃料消費率】18.4~20.6km/L
- 【トランスミッション】‐
- 【駆動方式】2WD(FF)
- 【乗車定員】8名(ルキシオンのみ7人)
- 【新車価格】312〜480万円
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本日の在庫数 9619台 平均価格 178万円 本体価格 1~518万円
スズキ ソリオ

2020年12月に登場した4代目ソリオは、軽自動車より一回り大きいサイズでありながら、大人5人がゆったりと乗れるコンパクトミニバンです。
発売当初は1.2Lエンジンに3.1psのオルタネーター兼アシストモーターが備わるマイルドハイブリッドモデルのみのラインナップでしたが、2022年12月に13.6psの高出力モーターを変速機に組み込み燃費効率を高めたフルハイブリッドモデルが追加されました。
フルハイブリッドを搭載する「SZ」グレードは、60km/h以下の低負荷領域では積極的にモーター走行を使うため、コンパクトカーの欠点でもある静粛性能と動力性能の低さを補ってくれます。
スペック
- 【全長×全幅×全高】3,790mm×1,645mm×1,745mm
- 【ホイールベース】2,480mm
- 【車両重量】1,000~1,050kg
- 【WLTCモード燃料消費率】18.4~22.3km/L
- 【トランスミッション】機械式5速AT(ハイブリッド)CVT(マイルドハイブリッド)
- 【駆動方式】2WD(FF)/4WD(ハイブリッドはFFのみ)
- 【乗車定員】5名
- 【新車価格】185〜222万円
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本日の在庫数 2234台 平均価格 101万円 本体価格 9~266万円
フォルクスワーゲン ゴルフ

フォルクスワーゲンを代表するコンパクトハッチバックカーであるゴルフの8代目は、2021年6月に日本上陸を果たしました。ゴルフ8は3気筒1.0Lターボと4気筒1.5Lターボのそれぞれに13psを発揮する48Vマイルドハイブリッドシステムを追加したeTSIエンジンを搭載します。
マイルドハイブリッドシステムは燃費改善に加え、小排気量ターボの過給遅れやデュアルクラッチトランスミッションの発進補助にも活躍。さらに1.5Lエンジンにはアクセルオフ時に2気筒もしくはエンジンを全停止させて省燃費走行できるコースティング機能も備わります。
ゴルフ8は、国産コンパクトカーと変わらない維持費で維持できるうえ、ドイツ車らしい高いボディ剛性としなやかなサスペンションにより、国産車とは比べ物にならない高速安定性能を発揮します。外車のなかでは比較的安価であるため、ゴルフ8は輸入ハイブリッドカーの入門としてもおすすめです。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,295mm×1,790mm×1,475mm
- 【ホイールベース】2,620mm
- 【車両重量】1,310〜1,380kg
- 【WLTCモード燃料比率】17.3〜18.6km/L
- 【トランスミッション】7速DCT
- 【駆動方式】2WD(FF)
- 【乗車定員】5人
- 【新車価格】316万〜474万円
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本日の在庫数 996台 平均価格 161万円 本体価格 18~428万円
ハイブリッド車の選び方

ハイブリッド車は特殊な構造であるため、購入にあたっては非ハイブリッド車に比べて注意点が多くあります。ハイブリッド車を選ぶ際に確認したい点を解説していきます。
カタログ燃費をチェック
ハイブリッド車を選ぶ際にはカタログの燃費性能を確認しましょう。燃費数値は「JC08モード燃費」および「WLTCモード燃費」で表示されます。これは一定条走行件下における燃料消費量を計測した数値であり、車両の燃費性能を知る目安となります。
ただし「JC08モード燃費」はもちろん、最新の燃費指標である「WLTCモード燃費」であっても、実際に走行した際の燃費との乖離が必ず発生します。これらの燃費表示は総じて絶対的な燃費数値は参考程度に留め、車種の比較に用いるとよいでしょう。
室内空間や荷室容積をチェック
ハイブリッド車にはモーター駆動用の大きく重いバッテリーを搭載する必要があるため、車両重量が重くなるうえ車内空間や荷室空間を圧迫します。
バッテリーが設置される場所によって同じ車種の非ハイブリッド車に比べて後席が狭くなったり、荷室が狭くなる場合があるため、車を選ぶ際には用途にを満たせるだけのスペースが確保されているかをよく確認する必要があります。
用途や走行環境がマッチするかをチェック
ハイブリッド車を選ぶ際は、走行する場所と年間走行距離を確認し、本当にハイブリッド車が必要がどうかを判断しましょう。
ハイブリッド車はエンジンとモーターの併用によってストップ&ゴーが多い都市部での燃費効率に優れる反面、高速走行ではほとんどモーターを使用しないため郊外道路や高速道路の走行時はハイブリッドシステムの恩恵が小さくなります。
またハイブリッドシステムによるランニングコストの低減は、総走行距離が長いほど大きくなるため、車の使用頻度が少ない場合はハイブリッド車のメリットが活かせません。ハイブリッド車は、用途や走行環境などにあわせて選ぶことが大切です。
ハイブリッドシステムの違いをチェック
一口にハイブリッド車とはいっても、メーカーや車種ごとに搭載されるハイブリッドシステムは異なり、価格や性能にも大きな差があります。総じて大掛かりなハイブリッドシステムを搭載する車ほど高い燃費改善が見込めるものの、そのぶん車両価格も高くなります。
そのためハイブリッド車選びは、予算と用途や性能に応じて適切な車を選び分ける必要があります。車種ごとに搭載されるハイブリッドシステムごとの種類と特性を知っておくと、車選びがしやすくなるでしょう。
ハイブリッド車のメリット

燃費性能に優れる
エンジンの苦手とする回転域のトルクをモーターで補うとともに、減速で捨ててしまうエネルギーを電力として貯蔵し、必要なときに再利用できるのがハイブリッドシステムです。その高い燃費性能によってハイブリッド車は燃料代の節約および二酸化炭素排出量の低減が図れます。
マイルドハイブリッドシステムでは数%の燃費改善に留まるものの、フルハイブリッドのなかには50%以上も燃費を改善した車種も存在します。とくにストップアンドゴーが多い市街地走行ほどハイブリッドシステムによる燃費の改善率が高くなります。
発進加速性能に優れる
回転初期から大きなトルクを発生できるモーターのアシストを受けることで、ハイブリッド車は非ハイブリッド車に比べて発進時や高速道路の合流時の加速を得意とします。
モーターのみで駆動するシリーズハイブリッドはモーターの性能が動力性能の上限となりますが、そのほかのハイブリッドシステムはアクセルペダルを大きく踏み込んだ際に、エンジンとモーターの出力が合算されるため、排気量以上の加速性能を得られるメリットがあります。
静粛性が高い
多くのフルハイブリッド車は、低速走行時や低負荷走行時はエンジンを停止、もしくは回転数を抑えて走行するように制御されるため、走行音は車内外ともに静かです。また、フルハイブリッド車のなかにはスイッチ操作により数kmの短距離ならモーターだけで走行できる車もあります。
マイルドハイブリッドは走行中の静粛性の向上にはほとんど貢献しないものの、アイドリングストップからのエンジン始動時はアシストモーターをスターターモーターとして使うため、耳障りなセルモーター音が気にならなくなります。
また車種によっては、パワートレインの静粛性が高いことで相対的に大きく感じられてしまうロードノイズや風切り音を低減するため、ハイブリッド車だけに特別な防音や遮音処理を施している場合もあります。
ハイブリッド車のデメリット

ガソリン車より車両価格が高い
複雑な機構を追加するハイブリッド車はどうしても車両価格が高くなります。価格の上昇幅はメーカーやハイブリッドシステムに応じて異なり、簡易的なマイルドハイブリッド車では20万円程度。フルハイブリッドともなると50万円以上高くなる車も珍しくありません。
この差額を燃料代だけで埋め合わせするのは難しいものの、ハイブリッド車はリセールバリューも総じて高めであるため、どれくらい乗るかを事前に決めて選ぶことでハイブリッド車をよりお得に使えます。
バッテリーの劣化によって性能が低下する
ハイブリッド車の駆動用バッテリーは、経年劣化によって徐々に性能が低下します。劣化の度合いはバッテリーの種類や使用状況によって異なり、劣化による蓄電容量の低下にしたがってエンジンの稼働率が上昇するため燃費性能も低下します。
寿命を迎えたバッテリーは交換しなくてはなりません。駆動用バッテリー交換は部品代だけで数十万円もの費用がかかるため、多くの自動車メーカーが保証期限として設けている5年10万km以上に渡って長く車を使う場合には、ハイブリッド車ならではのランニングコストがかかってしまう点に注意しましょう。
バッテリーが室内空間を圧迫する
大掛かりな仕組みが追加されるフルハイブリッド車はどうしても車内スペースが犠牲になります。
とくに駆動用の大型のバッテリーは室内や荷室空間を圧迫するため、同じ車種の非ハイブリッド車に比べ荷室が狭かったり、シートアレンジが使いづらいなどのデメリットが発生しがちです。
その代わりハイブリッド車には、駆動用バッテリーに蓄えられた大電力を活用できる100V電源コンセントが荷室に備わっている車が多くあります。車中泊やアウトドアレジャーで使うなら、多少の室内スペースを犠牲にしてでもハイブリッド車を選ぶメリットは大きいといえるでしょう。
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