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軽自動車のハイブリッドモデル人気ランキング!各車の燃費はどのくらい?
手頃な本体価格で新車が手に入り、燃費が良く維持費が安く抑えられる魅力をもった軽自動車。
近年では、軽自動車にもハイブリッドモデルが市販されているのをご存知でしょうか。軽自動車に搭載されているのは、「マイルドハイブリッド」と呼ばれる簡易的なシステムです。普通の乗用車に使われているハイブリッドとは異なるポイントが数多くあります。
軽自動車のハイブリッドを、人気モデルのランキングやマイルドハイブリッドの特徴、メリット・デメリットも交えて解説します。
軽自動車にハイブリッド車は少ない
現状、本格的なハイブリッドシステムを搭載した軽自動車は各メーカーを見渡してもラインアップされていません。
一方、簡易的なマイルドハイブリッドシステムは、スズキ(マツダへのOEMも含む)、もしくは日産&三菱の一部車種に限り用意されている状況です。
大半の軽自動車で、ハイブリッドシステムを装着していないのには3つの理由が挙げられます。
- ハイブリッドシステムを装着することで車両重量が重くなり、走行性能に影響が出やすい
- ハイブリッドシステムがなくても燃費性能に優れているので大差がない
- 車両本体価格が高騰するなど影響が出る
本格的なハイブリッドシステムを装着すると、エンジン以外にも駆動用モーターや発電したエネルギーを蓄えるバッテリーを搭載するため車両重量が重くなる傾向があります。排気量は660cc以下と決まっており、普通乗用車と比較してパワー不足な軽自動車をハイブリッド仕様としたら、走行性能に悪影響が考えられるのもハイブリッド仕様軽自動車が用意されない要因となるでしょう。
加えて、ハイブリッドシステムが装着されていなくても、もともとの燃費性能が優れていることも考慮すべき点です。ガソリンエンジン単体の軽自動車でも、WLTCモード燃費で20km/Lを超えてくる車種があります。
また、車両本体価格が安いことが軽自動車のメリットに挙げられやすい部分ですが、ハイブリッドシステムを搭載すると30万円から40万円の価格上昇は避けられません。製造コストも含めて、本格的なハイブリッドシステムを搭載した軽自動車がラインアップされない要素となっているでしょう。
ハイブリッド軽自動車には2種類ある
モーターのみの走行が長時間できるなど本格的なハイブリッドモデルは存在しないものの、燃費性能を向上させるために駆動用モーターとエネルギーを蓄えるバッテリーを装着した「マイルドハイブリッド」の軽自動車は存在します。
以下、2種類の「ハイブリッド軽自動車」をそれぞれピックアップして解説しました。
マイルドハイブリッド(スズキ、日産&三菱)
スズキおよび日産&三菱の軽自動車ラインアップで、一部の車種に採用されているものが「マイルドハイブリッド」です。
本格的なハイブリッドと比べると、仕組みが簡略化されて軽量化と装着にかかるコストが少なくすむことが特徴。
スズキが開発したマイルドハイブリッドを例にあげると、「ISG」(Integrated Starter Generator、モーター機能付き発電機)と、鉛およびリチウムイオンのバッテリー2種類を、ガソリンエンジンと組み合わせる仕組みを採用しています。ISGは、減速時に発生するエネルギーを2つのバッテリーに送り蓄える役割を担当。加速時に蓄えたエネルギーを使うことで、燃費向上にも役立ちます。
モーターのみの走行ができず、本格的なハイブリッドと比べて長時間働き続けられませんが、信号からの発進やアクセルペダルを踏み込んでの加速で、マイルドハイブリッドを搭載したことによる加速性能・燃費の向上を味わえるのです。
エネチャージ(スズキ)
マイルドハイブリッドのように走行面では影響を与えないものの、燃費向上に役立つ機能がスズキの「エネチャージ」です。
走行中、ブレーキ操作などで減速した際に発生するエネルギーを使って、搭載した発電機を通じて電力を発電します。作られた電力は鉛もしくはリチウムイオンと2種類のバッテリーへそれぞれ蓄えられて、停車中のアイドリング時、エンジンに代わってエアコンやカーオーディオなどの電装品を動かす仕組みです。
走行面では直接効果がないものの、停車中の燃料消費を抑える意味では、エネチャージも十分にハイブリッドシステムの一種と考えてよいでしょう。
人気のハイブリッド軽自動車TOP10
ハイブリッドシステムを搭載した軽自動車を生産・販売しているメーカーは、スズキや日産、三菱、マツダの4社です。
日産と三菱は同じ車種を別の車名で販売しており、マツダはスズキからのOEM(他社ブランドの製品を販売する仕組み)となっています。
ハイブリッドを採用している軽自動車でおすすめのモデルをランキング順に10車種ご紹介します。
10位:マツダ キャロル
「キャロル」は、マツダで販売されているセダンタイプの軽自動車です。スズキからOEM供給を受けており、2021年にフルモデルチェンジが行われています。
大きなトピックとなったことがマイルドハイブリッドシステムを搭載したグレードの追加設定です。
スズキ製のR06DエンジンとISG、リチウムイオンバッテリーが組み合わせた仕様により、街乗りでの燃費性能に磨きをかけています。WLTCモード燃費では27.7km/Lと、優れた数値となっています。
また、ガソリンエンジン単体グレードでもエネチャージを標準搭載。信号待ちなどでエアコンを作動し続けるなど、エンジンにかかる負担を軽減しています。
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本日の在庫数 591台 平均価格 68万円 支払総額 9~289万円
9位:三菱 eKスペース/eKクロス スペース
「eKスペース」および「eKクロス スペース」は、三菱でラインアップされているスペースハイトワゴンタイプの軽自動車です。これらは、日産が企画から開発まで担当したモデルとなります。
eKスペース・eKクロス スペースに用意されているのはマイルドハイブリッド仕様。加速走行時にモーターのエンジンアシストを行う仕組みとなり、アイドリングストップシステム「AS&G」との組み合わせです。WLTCモード燃費は20.9km/L(2WD・NAエンジン各仕様)となります。
スペースハイトワゴンタイプの車種となるため燃費面では物足りない印象がありますが、車両重量で左右してくる加速性能を補うべく、マイルドハイブリッドシステムが貢献していると考えられるでしょう。
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本日の在庫数 364台 平均価格 158万円 支払総額 90~260万円
8位:三菱 eKクロス
「eKクロス」は、三菱のトールワゴンタイプの軽自動車です。「eKワゴン」をクロスオーバーSUV風に仕立てたモデルとなります。
eKクロスでは、NA(自然吸気)およびターボチャージャー付などすべてのグレードに動力用モーターが装着されていることが特徴。減速時に発生したエネルギーをバッテリーに蓄えて、加速時にエンジンのアシストを行う仕組みです。WLTCモード燃費は23.3km/L(2WD仕様)となっています。
燃費性能は飛び抜けた数値ではありませんが、NAやターボチャージャーを問わずに余裕のある走りを実現できるようマイルドハイブリッドシステムが搭載されている点を注目すべきでしょう。
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本日の在庫数 448台 平均価格 144万円 支払総額 57~260万円
7位:日産 ルークス
「ルークス」は、日産が市販しているスペースハイトワゴンタイプの軽自動車です。大人4人がゆったりと過ごせる広い室内が魅力となります。
ルークスに採用されているのはマイルドハイブリッドシステムで、通称「スマートシンプルハイブリッド」とも呼ばれます。減速時に生じたエネルギーを使って発電し、バッテリーへ充電。蓄えられたエネルギーは動力用モーターのエンジンアシスト機能へ使われる仕組みです。
WLTCモード燃費は20.9km/L(NAエンジン搭載車)ともう一押し欲しい数値ですが、スペースハイトワゴンタイプの車種である点を考慮すると十分な数値とも考えられるでしょう。
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本日の在庫数 5574台 平均価格 142万円 支払総額 12~268万円
6位:スズキ アルト
「アルト」は、スズキのセダンタイプ軽自動車です。1979年から9代にわたり販売が続けられている歴史の長いモデルとなります。
2021年にフルモデルチェンジされた9代目のトピックとなったことが、マイルドハイブリッドシステムを搭載したグレードの追加設定です。
減速時に発生するエネルギーを使って発電し、アイドリングストップ用の鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーにそれぞれ充電される仕組みを採用。充電されたエネルギーを使って、加速走行時の燃費性能を向上させる役割を担います。
マイルドハイブリッド仕様のWLTCモード燃費は、27.7km/L(2WD仕様)と軽自動車でもトップクラスの性能を発揮。歴代モデルでも優れた燃費性能を発揮していますが、マイルドハイブリッドシステム搭載で磨きがかかった印象です。
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本日の在庫数 3779台 平均価格 73万円 支払総額 7~174万円
5位:日産 デイズ
「デイズ」は、日産のトールワゴンタイプ軽自動車です。2019年に登場した現行モデルからは、日産が主体となって企画・開発が行われています。
デイズには、ほかの日産での軽自動車ラインアップと同様、スマートシンプルハイブリッドを採用。減速時に生じるエネルギーを発電に使い、生み出された電力をリチウムイオンバッテリーへ充電。蓄えた電力は加速走行時にエンジンのアシストをするほか、アイドリングストップなどで使われます。
デイズのスマートシンプルハイブリッド仕様は、グレード「ハイウェイスター」でのみ設定。WLTCモード燃費は23.3km/L(NAエンジン搭載車)となります。
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本日の在庫数 7695台 平均価格 100万円 支払総額 10~218万円
4位:スズキ ワゴンR
「ワゴンR」はスズキのトールワゴンタイプ軽自動車です。1993年の初代登場以降、根強い人気を博しているモデルとなります。ノーマル仕様に加えて、「カスタムZ」や「スティングレー」など外観バリエーションが豊富な点も魅力に挙げられます。
2017年に登場した6代目では新たにマイルドハイブリッドシステムを搭載したことがトピックとなりました。減速走行で発生したエネルギーをバッテリーにチャージして、加速時のエンジンアシストやアイドリングストップ時のエネルギー再利用を可能とするシステムです。
マイルドハイブリッド仕様のWLTCモード燃費は、25.2km/L(2WD車・NAエンジン仕様)となります。
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本日の在庫数 93台 平均価格 75万円 支払総額 5~187万円
3位:スズキ スペーシア/スペーシア ギア
「スペーシア」と「スペーシア ギア」は、スズキで販売されているスペースハイトワゴンタイプの軽自動車です。2017年にノーマルタイプとスポーティグレードの「カスタム」、2018年にSUVチックの「ギア」を登場させるなど、幅広い外観バリエーションを展開しています。
それぞれのバリエーション、全グレードでマイルドハイブリッドを搭載しており、グレードによる差をつけていないことが特徴です。減速走行で発生したエネルギーをバッテリーにチャージして、加速時のエンジンアシストやアイドリングストップ時のエネルギー再利用を可能とするシステムを採用。車両重量が重くなりがちなスペースハイトワゴンタイプの弱点を補う工夫がされています。
WLTCモード燃費は22.2km/L(スペーシア、グレード「HYBRID G」2WD仕様)。同じスペースハイトワゴンタイプの軽自動車では優れた数値を実現しているのも人気を集める要因です。
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本日の在庫数 5302台 平均価格 119万円 支払総額 13~265万円
- 最新「スペーシアギア」中古車情報
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本日の在庫数 1069台 平均価格 170万円 支払総額 75~309万円
2位:スズキ ハスラー
「ハスラー」は、スズキのクロスオーバーSUVタイプ軽自動車です。
ハスラーには市販している全グレードにマイルドハイブリッドシステムが搭載されていることが特徴です。エネルギーを無駄なく使えるエンジンにモーターのアシストシステムが加わり、燃費性能が向上しています。
WLTCモード燃費をチェックすると、25.0km/L(グレード「HYBRID X」「HYBRID G」2WD車)の優れた数値をマーク。撥水加工を施したラゲッジスペースなど注目すべきポイントは多いですが、優れた走行性能と燃費性能を手に入れているのも、ハスラーの強みとなります。
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本日の在庫数 9096台 平均価格 135万円 支払総額 27~299万円
1位:スズキ ワゴンRスマイル
「ワゴンRスマイル」は、スライドドアを採用したスズキのトールワゴンタイプ軽自動車です。ワゴンRシリーズの新しいラインアップとして注目を集めています。
ワゴンRスマイルにはマイルドハイブリッドシステムを搭載したグレードをラインアップしています。R06D型エンジンとモーター、バッテリーの組み合わせで、減速時に発生するエネルギーを加速時のエンジンアシストなどで再利用できるシステムを備えました。
WLTCモード燃費は25.1km/L(グレード「HYBRID X」「HYBRID S」2WD仕様)。スライドドアによる車両重量の増加をマイルドハイブリッドシステムのエンジンアシストで補いつつも、燃費性能を高めた優等生となっています。
マイルドハイブリッド軽でお手ごろカーライフを
現状の軽自動車でラインアップされているハイブリッド仕様は、マイルドハイブリッドシステムが基本となっています。
もともとの燃費性能が優れている、部品点数が少なくても作れる、車体の設計で場所を取らないなどさまざまな理由が存在するようです。
しかし、マイルドハイブリッドは本格的なシステムでなくとも、ユーザーには手ごろな予算で軽自動車が手に入るなどメリットがあります。自動車メーカー各社が環境対策を行うなかで、今後もマイルドハイブリッドシステムを搭載した軽自動車は貴重な存在となるのではないでしょうか。
マイルドハイブリッドを搭載した軽自動車で、お手軽かつお財布に優しいカーライフを実現しましょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...