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SUVとは?意味&定義と選び方ポイントを解説|クロカン・コンパクトSUVの違いも

【1970年代】SUVの始祖「ジープ」

ジープ ウィリス MB
「ジープ」こと、Willys MB(ウィリス MB)1940年代の車。現行モデルのラングラーはこれをオマージュしてインテリアに取り入れている。
出典 : https://www.flickr.com/ Jaume F. Lalanza CC BY-NC-ND 2.0

現代において、ジープといえばアメリカのSUV専門ブランド「Jeep」が真っ先に頭に浮かぶ方(特に若い方)が少なくないでしょう。昭和30年代、40年代の生まれの方なら、軍用車から派生した「ジープ」、三菱「ジープ」の方が先に頭に浮かぶことでしょう。

1970年代の日本は、悪路をガンガン走るオフロード走行車を総じて「ジープ」と言って間違いではありませんでした。四輪駆動車といえば「ジープ」。2020年で「SUV」と言うのと同じように、クルマのボディタイプとしての意味もあったのです。

また、1970年代、四輪駆動車は「ジープ」ぐらいにしか存在しませんでした。SUVと呼ばれるようなボディタイプのクルマもありません。今や四輪駆動は、SUV以外にも、セダンステーションワゴン、軽自動車まで、どのボディタイプにもラインナップされています。

世界初の市販型乗用車に四輪駆動が採用された「スバル レオーネ」が登場したのは1975年のことでした。

SUVの始祖は「ジープ」。ここから現代のSUVに繋がる派生モデルが誕生するのです。

アメリカでは1963年に元祖「SUV」がデビューしていた

ジープ ワゴニア
ジープ・ワゴニア
©vadiml/adobe.stock.com

米国の3大自動車メーカーのひとつ、クライスラーが有する「Jeep」ブランドから、「ワゴニア」と呼ばれる四輪駆動車がデビューしました。これはまさに現在のSUVに通じる要素をもったクルマでした。

ブランドとしての「Jeep」は本格オフローダー「ウィリス 」にルーツを持ちます。Jeepは、オンロードでも快適に走行できるような足回りを設計、外見上もスマートで都会を走っても違和感がないカッコイイデザインにされました。

当然ですが、ワゴニアは大ヒット。今でも世界中に熱心なファンを有する名車となっています。

オフロード走行を目的としない、オンロードの快適性を求めた初の四輪駆動車「ワゴニア」は現代のSUVのデザイン要素、走行性能に通じています。

【1980〜90年代】「RV」と「クロカン」ブーム到来

「RV」とは「Recreational Vehicle」の頭文字をとったもので、カタカナ表記にすると「レクリエーショナル・ビークル」となります。欧米ではキャンピングカーがRVの意味となりますが、日本では違った意味を持ちました。

1980年代には、自動車のボディタイプが多様化していきました。この頃までの乗用車といえば、セダン一択といって過言ではない時代。ステーションワゴンもありましたが、どちらかといえば貨物車。

技術の発達とともに、セダンをベースにした乗用のステーションワゴンが誕生、同時に7〜9人が乗車できるミニバン(当時は「1BOX」などと呼ばれていた)も出始めます。

出典:wikipedia.org Tennen-Gas CC 表示-継承 3.0
1994年にデビューした初代トヨタ RAV4。CMに木村拓哉を起用し、買いやすい価格設定から大ヒット車に。RVを若者に浸透させた1台。この頃はまだ「SUV」とは言われていない。ライバルも多数。スズキ・エスクード、ホンダ CR-Vなども人気が高かった。

欧米ではキャンピングカーが大人気でしたが、日本の狭い道路事情と、気軽に車を駐めて一晩過ごす場所が少ないことから、国内での需要はあまりありませんでした。そのかわり、レジャー、レクリエーションに適したクルマがたくさん誕生しました。

「RV」にも明確な定義はなく、ステーションワゴンから本格オフロード走行も可能な四輪駆動車も含まれていました。ただ、「クロカン」はオフロード性能を重視した設計であっため比較的明確に分類されていました。(詳しくは後述)

その代表車種は次のとおり。

【RVブーム】トヨタ スプリンター・カリブ

初代スプリンターカリブ フロント
出典:wikipedia.org Author:Ypy31 CC0

1982年にデビュー。トヨタ カローラの姉妹車「スプリンター」の派生モデル。高められた地上最低高と車高、四輪駆動を採用したことで人気に。

初代スプリンターカリブ リア
画像は北米仕様で左ハンドルになっている。北米市場では「ターセル・ワゴン」の車名で販売されていた。デザインは基本同じ。
出典:wikipedia.org Author:Ypy31 CC0

【クロカンブーム】三菱 パジェロ

三菱 パジェロ 初代

日本の自動車の歴史を語る上では絶対に外せないクルマの一つ。世界中を熱狂させたラリー大会「パリダカ」で輝かしい成績を収めると、パジェロの人気は大爆発。今でも根強いファンが数多く存在します。

【2000年代】SUVということばが使われはじめる

バブル景気がはじけ「失われた10年」といわれた1991年からの不景気の10年。この期間は自動車業界へも大きな打撃がありました。

デジタル社会を迎えて2000年代に入ると、日本のカーライフの在り方が変容していきます。自動車業界では、スポーツカーが売れなくなっていく頃です。

そんな中、1997年に「トヨタ ハリアー」がデビュー。2002年には「ポルシェ カイエン」がデビューします。この2モデルは、今のSUVブームの基礎を築きました。

トヨタ ハリアー「元祖都会派SUV」

トヨタ 初代 ハリアー
初代ハリアー
出典:wikipedia.org User:Two hundred percent CC 表示-継承 3.0

トヨタのFFミドルサイズセダン「カムリ」をベースとした「ハリアー」が1997年のデビュー。それまでのRVはオンロードでの乗り心地をそこまで追求しておらず、オフロード色の強いものでした。

そこに、高級セダンと同じような乗り心地、快適性をもった「クロスオーバーSUV」としてハリアーは開発されました。ここでようやく「SUV」ということばが出てくるようになります。

当時、ハリアーのデビューは衝撃的でした。それまで「SUV」は四輪駆動が当たり前でしたが、ハリアーにはFF(前輪駆動)もラインナップされていました(FFのカムリがベースだったのも理由の一つ)。また、「都会派SUV」といわしめたスタイリッシュなデザインも衝撃的でした。当然ながら大ヒットします。

街乗り重視、スタイリッシュなSUVはハリアーから歴史が始まります。

トヨタ「RAV4」もこの時代のデビューとなりますが、ハリアーより少し早い1994年のデビュー、この頃はまだ「RV」全盛でした。

世界中の高級車メーカーが驚いた「ポルシェ カイエン」

ポルシェ カイエン
出典:wikipedia.org Author:Rudolf Stricker Attribution

2002年、ポルシェの親会社、フォルクスワーゲンが生産する高級大型SUV「トゥアレグ」のシャシーをベースに、ポルシェのエンジンを搭載した高級SUV「カイエン」が誕生しました。

フロントマスクは、ひと目で「ポルシェ」とわかる「911」譲りのスポーティーな顔つき、ポルシェたる強力なエンジンにスポーティーな足回りで武装した高級スポーツSUV。

スポーツカーしかつくらないポルシェと思われていましたが、ここでカイエンを投入、他の高級車メーカーも高級SUVの開発に乗り出していくのでした。

カイエンのコンセプトは富裕層にぶっ刺さり大ヒットを飛ばしたのです。

世界中の自動車メーカーは、高級でなくとも、スポーティーなSUV、都会派SUVが売れることを確信。続々とSUVが登場していきます。

【2010年代】世界的なSUVブームが始まる

世界的にSUVが大人気となった2010年代。この頃、幼稚園児にクルマの絵を描かせると、SUVの格好をした絵を描くようになったそう。以前の子供なら、セダンを描いたものでした。そこまで、SUVは浸透したということです。

【2020年代】コンパクトSUV戦国時代へ

2019年の終わり頃にダイハツが設計、生産するコンパクトSUV「ロッキー」、トヨタへOEMされる「ライズ」がデビュー、2020年に入って大ヒットを飛ばし、史上初のコンパクトSUVが月間販売台数1位を記録するのでした。

ダイハツ ロッキー
ダイハツ ロッキー

さらには、2020年6月にメルセデス・ベンツがフルモデルチェンジした新型「GLA」と「GLB」を国内市場導入発売、フォルクスワーゲンは2月に「T-Cross」を日本導入、さらに「T-Roc」も導入。

日産は久しぶりの新車「キックス」を発売するなど、コンパクトSUV戦国時代に突入するのでした。

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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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