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「“エコなSUV”がフラッグシップのままでよいのか」かつて、マツダの頂点には確かな“エゴ”があった…マツダ ユーノス コスモ【推し車】

マツダにとってひとつの頂点だったユーノス コスモ

マツダミュージアムに展示されているユーノス コスモ

日本で唯一、さらに西側世界では唯一の3ローターエンジン20B搭載車を設定した、ユーノス コスモ…マツダロータリーがひとつの頂点に達した象徴的存在で、過去にMOBYの「推し車」として紹介した際も好評でした。

今回は好評だった記事のリメイク版、「推し車リバイバル」として、再びユーノス コスモを紹介しますが、20Bや世界初搭載のGPSカーナビというより、「マツダのイメージリーダー」としての役割に焦点を当てて、振り返ります。

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「コスモ」こそマツダの象徴だった…歴代モデル

コスモスポーツをモチーフにしたセルフリメイク版「コスモ21」を東京オートサロン2002へ出展するなど、一時のマツダはコスモ復活にも意欲的と思われる時期があった

マツダ コスモの初代にあたる「コスモスポーツ」の発売は1967年、発表はさらに5年さかのぼった1963年で、マツダが西ドイツのヴァンケル博士とNSU(現在のアウディ)から権利を買ったヴァンケル式ロータリーの熟成に時間をかけての登場でした。

1963年当時のマツダといえば、軽乗用車こそ初代「キャロル」(1962年)や「R360クーペ」(1960年)があったものの、戦前からの歴史を誇るオート3輪の名門からトラックなど商用車で4輪へ進出、初代「ファミリア」(1963年)もまずはライトバンで発売。

どちらかといえば「商用車メーカー」であり、乗用車では先行していたトヨタや日産(ダットサン)、日野、いすゞ、同時期の4輪参入ライバルであるダイハツ、新興の三菱やスバル、ホンダを相手に、埋もれてしまわない努力が必要です。

そのための「ロータリーエンジン」であり、新時代を予感させる「コスモスポーツ」であって、コスモの名がその時代におけるマツダの象徴となる先駆けでした。

それ以降、2代目(1975年)は燃費を改善したロータリーエンジンで環境対策スポーツとして、経営が傾いていたマツダ再建の足がかりとなり、3代目はルーチェの姉妹車として普通のエンジンも積みましたが、依然としてロータリーが主力。

「レシプロエンジン(ピストンエンジン)のマツダ」が頂点にルーチェや後継車のセンティアを据えるなら、「ローラリーエンジンのマツダ」はコスモがフラッグシップでした。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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