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ユーノスコスモ

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「“エコなSUV”がフラッグシップのままでよいのか」かつて、マツダの頂点には確かな“エゴ”があった…マツダ ユーノス コスモ【推し車】

バブル崩壊で失われた、超ゴージャスな高級クーペ

結果的にユーノス コスモ専用エンジンとなった20B-REWロータリーエンジン

そんなユーノス コスモがどんなクルマだったかといえば、パワーユニットはRX-7やでもおなじみの2ローター(654cc×2)ターボ版「13B」だけでなく、3ローター(654×3)ターボの「20B」を最上級グレードに据えます。

理論的には、ローターを収めたハウジングを重ねていけば1ローターから何ローターであろうと追加可能、実際に4ローターや6ローターといったチューンドエンジンも存在するロータリーエンジンですが、マツダが市販車用に開発したのは20Bの3ローターが最高。

他に公道を走る3ローター車といえば、旧ソ連が高官用に少数生産した高級セダンくらいと言われる貴重な実例で、普通のエンジンでいえばV型12気筒に相当すると言われましたから、格でいえばソアラやレパードどころか、「センチュリーのクーペ」みたいなものです。

他にも世界初のGPSカーナビなどの先進装備、ロングノーズ・ショートデッキの古典的スタイルと直線的デザインながら、角を徹底的に落とした柔らかな曲線で構成された外装に、高級内外装と、極めて贅沢なクルマです。

それでいて20B搭載車の価格は登場時で420万〜530万円(税別)、現在の価値でいえば800万から1,300万円くらいですから、かなりオトクなクルマではありました。

「走って3km/L、悪いと1km/L走るかどうか」と言われた極悪燃費も、筆者が運転免許を取った1993年当時でガソリン価格はレギュラーがリッター120円くらい、1990年代末に最安80円を切るまで下がる一方でしたから、今より問題にならなかったはずですが。

フタを開けてみれば発売直後にバブル崩壊、RVブームで2ドアクーペなど売れなくなった時代で、5チャンネル体制が機能不全に陥ったマツダも深刻な経営不振で没落し、ユーノス コスモは1996年であえなく廃止されてしまいます。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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