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時代を切り開く女性の代表、マルチに活躍する黒柳徹子さんが選ぶ車たち【芸能人の愛車】
黒柳徹子さんとは?
黒柳徹子さんといえば、すぐに思い浮かぶのは『徹子の部屋』。軽快な口調で進める司会者としてのイメージが強いかもしれません。しかし、現在87歳を迎える長い歴史の中には、あまり知られていない偉業も見え隠れしているようです。
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芸能界デビューのきっかけ
ヴァイオリニストの父とエッセイストの母の間に生まれ、弟はヴァイオリニスト、妹はバレリーナとエッセイスト。黒柳さん自身も『東洋音楽学校(現:東京音楽大学)』を卒業しており、オペラ歌手を夢見ていたようです。
しかし夢がかなわなかった黒柳さんは、「自分の子どもに人形劇や絵本の読み聞かせを上手にできるお母さんになりたい」と思い立ち、新聞に掲載されていた『NHK 放送劇団』の俳優募集に応募します。
6,000人の中から13人の劇団員として選ばれ、『ヤン坊、ニン坊、トン坊』で初のラジオドラマに出演。トン坊の役を得た黒柳さんは、ラジオドラマ始まって以来となる、大人の女性が子どもの声を演じて一躍有名になりました。
20代の後半には、ラジオドラマの子ども番組のほかに、ミュージカル風のコメディードラマ『若い季節』。またショートコントやダンスのバラエティーショー『夢で逢いましょう』に出演し、レギュラー番組が週10本という多忙を極めました。
その後自身と舞台俳優との間に演技力の差を感じ、単身でニューヨークへ留学。『メアリーターサイ演劇学校』に入学し、東洋人初の生徒となり演技やダンスの勉強に励みます。その成果は1989年から2018年まで連続上演されていた「海外コメディ・シリーズ」でいかんなく発揮されました。
舞台女優として30年間で32作品を演じています。2017年には右大腿(だいたい)骨骨折の手術を受けながらも、設定を変更し車いすで舞台を演じ切り、話題となりました。2018年を持って幕を下ろした公演でしたが、継続を熱望するファンのために2019年には朗読劇を行っています。
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さまざまな「初」を持つ黒柳徹子さん
テレビが最初に放送されたのは、『NHK放送局』でした。1953年当時、専属テレビ女優として初の放送に臨んだのは黒柳さんです。また1958年には『NHK紅白歌合戦』の司会を担当しますが、最年少での抜てきでした。
『徹子の部屋』は、「同一司会者による番組の最多放送回数記録」を樹立。『ギネス世界記録』に認定されました。その後2005年には通算1,000回を迎え、ギネス記録を自ら更新する快進撃を続けています。
1981年に出版された『窓際のトットちゃん』は、黒柳さん自身の幼少期を描いた自叙伝です。黒柳さんが『トモエ学園』に入学してから、疎開で東京を離れるまでの学校生活が語られています。
この本は単行本、文庫本を合わせ770万部の発行となり、また世界35カ国で翻訳されるなど「トットちゃんブーム」を巻き起こしました。国内では「戦後最大のベストセラー」といわれている有名な著書です。
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トレードマークのタマネギ頭
黒柳さんのトレードマークになっているヘアスタイルは、ご存じ「タマネギ頭」と呼ばれています。ニューヨークに留学中のアフターファイブでは、振り袖を着ていくことが多かったようですが、ドレスにも和装にも似合うデザインにしたいと常々考えていたそうです。
また、すでに『徹子の部屋』で司会業を行っていたため、毎回ヘアスタイルを変えることで、視聴者の関心が自分に集まることを防ぎたいと考えていました。
その要望をすべてかなえてくれたのが、ニューヨークで知り合ったヘアスタイリストの須賀勇介さんだったのです。須賀さんは、1960年代のニューヨークで活躍していた伝説の美容師。オードリー・ヘプバーンや、ダイアナ・ロス、ジャックリーン・ケネディ・オナシスなど名だたる有名人を担当していた人です。
そのヘアスタイルは、黒柳さんが大好きなマリーアントワネットをモデルにデザインされたものでした。タマネギ頭は、ポケットとしても活躍しているようで、あめ玉やおせんべい、時にはパスポートまで収納されることもあります。
須賀さんは、黒柳さんのまとめにくい髪をピン1本で難なくまとめ上げました。その腕前に感動した黒柳さんは、ニューヨークに遊びに行くと、須賀さんの自宅に居候させてもらうこともあるような友達だったようです。
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国連児童基金(ユニセフ)親善大使
1984年にアジア人として初めて、『ユニセフ国連連合児童基金親善大使』に就任しました。黒柳さんの子どもたちへのあふれる愛と障害を持つ人々、環境など広範囲にわたる活動と実績が認められ、任命されています。
今までに訪問した国は39カ国に上り、アフリカやアジアなどの発展途上国を中心に、毎年訪問を重ねてきました。その体験をまとめて出版された本が何冊もあります。
1996年の『トットちゃんが出会った子どもたち』、2001年には『トットちゃんとトットちゃんたち』、2012年『トットちゃんと地球っ子たち』など。そこには、世界各国の子どもたちを視察した様子が紹介されています。
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パンダ博士
黒柳さんが小学生の頃、報道カメラマンをしていたおじさまからもらったニューヨークのお土産。それがパンダのぬいぐるみでした。当時は、「パンダ」という名前すら分からず、また生きている動物だということも分からない時代です。
戦時中もずっと一緒に過ごし、リュックの中に入れて大切にしていたパンダのぬいぐるみは、70年余りの時を経ても、いまだ黒柳さんの手元にあるといいます。資料もない中、ほそぼそと独学で研究を続け、つくり続けたスクラップはパンダの記事でいっぱいです。
黒柳さんは『日本パンダ保護協会』の名誉会長を務めています。『上野動物園』で誕生したパンダの名前が、公募で決定する際には選考委員も務めました。また保護活動の功績が認められ、中国四川省の『成都パンダ繁育研究基地』からパンダの命名権を無償で与えられたこともあります。
とどまらない社会活動
『窓際のトットちゃん』の印税を寄付して設立されたのは、社会福祉法人「トット基金」です。通常の事業所に雇用されることが困難な人を支援するほか、ろう者の俳優たちが狂言や演劇を手話で行う活動を行っています。
また、アメリカの聾学校の生徒による劇団『デフシアター』が日本公演を行った際に、経済的に支えたのも黒柳さんでした。聞こえる人も、聞こえない人も一緒に手話を通して楽しめる毎日が、どれほど素晴らしいかを伝えています。
その他には、社会福祉法人『あゆみの箱』理事、『世界自然保護基金ジャパン(WWF)』顧問などさまざまな方面で精力的な活動を続けています。
自らを「継続の天才」と語っているように、タマネギ頭は38歳から50年間にわたり継続。『徹子の部屋』は『ギネス』の記録を更新し続け、45年に突入しました。『ユニセフ親善大使』は37年を数えます。
またパンダの研究に至っては70年の月日をかけ、継続されてきました。続けることが個性を育てると黒柳さんはいいます。その積み重ねの日々の重さを十分に知っているからこその言葉なのかもしれません。
田村正和さんの車にまさかの当て逃げ⁈
『徹子の部屋』に登場した田村正和さんとの会話の中で、驚愕(きょうがく)の事実が発覚。
黒柳さんと田村さんの初対面は六本木でした。細い路地を曲がり切れなかった黒柳さんは、いったんバックをします。その時に「ドン!」という音がしたため、確認しようと車を降りた黒柳さん。
音はしたはずなのに、周囲のフェンスなどにぶつけた様子がなかったといいます。ふと見ると後続車両の姿があり、流線型の高級車から黒のコートを着た男性が降りてきました。黒柳さんは「私、ぶつけましたか?」と確認すると、その男性は自分の車をちらっと確認し「いえ。」と言い残しすぐさま車に乗り込んだといいます。
ぶつかってないならいいかと思った黒柳さんは、その後車を発進。その時にふとあの男性は田村正和さんではなかったかという疑問がわき上がってきたようです。番組内でその話題になった時に田村さんは、黒柳さんの車がぶつかっていたことを告白。
あのような場所で、まして相手が黒柳さんということになると、騒ぎが大きくなるのではと懸念されたようです。そうなっては面倒だから避けたいと考え、黙って去っていったとはなしました。どこにぶつかったのかも分かっていない。なんとも黒柳さんらしいエピソードのひとつではないでしょうか。
黒柳さんは田村さんに確認しており、当て逃げとはちょっと違うかもしれません。大きな傷ではなかったため、その場を後にした田村さんでした。田村さんの優しさが、黒柳さんにも届いたことが分かり、番組は穏やかにエンディングを迎えています。
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日本ベスト・カー・フレンド賞受賞
「くるまマイスター検定」という自動車の知識に関する唯一の検定試験をご存じでしょうか。今までに8回開催されており、下は4歳から幅広い世代の方々が受験しています。受験者数は6万人を突破しており、最近では自動車関連企業のスタッフなどの受験者も、増加しているようです。
日常の中にすっかり定着している車への興味を深めることや、くるま産業の発展を目的にした検定で、2013年から始まりました。2015年には自動車文化の発達に貢献した人たちを表彰するために、「日本ベスト・カー・フレンド賞」が創設されています。
映えある第1回の受賞者には黒柳さんも選ばれています。『世界自然保護基金ジャパン(WWF)』は、自然の中に人間が存在しているという自然観を取り入れ、日本が関係している国際的な問題に取り組むことを役割に1971年に設立された団体です。
主な活動には持続可能な社会を創ることや、森や海、野生動物を守ることのほかに、地球温暖化を防ぐという活動も行っています。黒柳さんはその団体の顧問を務めている人物。受賞の際には、車の公害を少なくする取り組みを行っていることを伝えていました。
またなるべく長く生きて、空気を汚さないように車の運転を続けていきたいとも語り、受賞の喜びを語っています。なお同賞を受賞した人はほかにに三原じゅん子さん、平成ノブシコブシ吉村崇さん、はるな愛さんでした。
2019年の受賞者は、以下の記事に掲載しています。
黒柳徹子さんに愛車たち
2018に放送された『徹子の部屋』で、ゲストの奈良岡朋子さんとの対談中、運転の話になりました。奈良岡さんに今でも運転しているのかと問われた黒柳さんは、免許証更新の時期に更新をしなかったと回答しています。
免許証を返納した訳ではないようですが、免許証の所持を辞退したということになるでしょう。なかなか自分で判断することは難しい問題でもあり、自身で決断できる意識の高さは、視聴者から称賛の声が聴かれました。
環境にも配慮を忘れない黒柳さんが、歴代乗ってきた愛車たちをご紹介していきましょう。
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トヨタ プリウス(初代)
黒柳さんは10年ほどプリウスに乗っていたと語っており、それは初代プリウスにまでさかのぼります。1997年に誕生したプリウスは、世界初の量産ハイブリッドカーでした。5ナンバーに収まるコンパクトなボディーです。
何よりも、当時のガソリン車と比較すると同等の走行性能を持ちながら、約2倍の低燃費とCO2排出量を半分にするという驚きの性能でした。環境問題に関心のある海外セレブに人気を集めたことが思い出されます。
キャメロンディアス、トム・ハンクス、ブラッド・ピットなどのハリウッドセレブたちが、こぞってプリウスを購入。その中でもレオナルド・ディカプリオは、『アカデミー賞』のレッドカーペットにプリウスで登場し、話題となりました。
トヨタが基本理念に掲げたのは「クリーンで安全。住みよい地球と豊かな社会づくり」というエコプロジェクトでした。CO2の削減はもちろんのこと、省資源な地球環境に配慮しながらも、車の楽しさという本来の魅力を追求するというものです。
1.5Lの直4エンジンと、永久磁石式同期モーターを併用したパワーユニットは、異なる要素をかけ合わせたという意味を持つ「ハイブリッド」と呼ばれました。もうひとつの特徴としては、「回生ブレーキ」が挙げられます。
ブレーキを使用する際に生じるエネルギーを蓄電し、走行時のパワーに変えられるという、今ではおなじみのものです。初代の頃はブレーキをかけると、カクンと軽い衝撃があり、「カックンブレーキ」と呼ばれていたのも懐かしいもの。黒柳さんの目にとどまったのがプリウスというのは、自然の流れだったような気もします。
新車価格:218~238万円
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本日の在庫数 9115台 平均価格 176万円 支払総額 28~829万円
トヨタ プリウス(2代目)
2代目プリウスが登場したのは2003年のことでした。ハイブリッドの魅力が一般に広く知れ渡ったこともあり、初代を大きく超えるヒット作となっています。まず大きな変更となったのは、セダンだったボディーが5ドアハッチバックのスタイルへとフルモデルチェンジ。
5ドア+ハイデッキの「トライアングルモノフォルム」と名付けられたエクステリアデザインはキャビンを中心に三角形をモチーフにしています。この外観はグッドデザイン大賞を受賞するほどのデザイン性にあふれていました。
また燃費性能も大きく向上させた新世代トヨタハイブリッドシステム「THSⅡ」の搭載も見逃せません。現在でも使用されるこのシステムは、他社にも採用されるなど現役最強の呼び声が高い性能があります。
モーターのみで走行することができるEVモードが搭載されたのも2代目からです。今では当然となったエンジンが止まっているのか、かかっているのか分からないほどの静寂性も話題となりました。
新車価格:233~335万円
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トヨタ ミライ
2014年に発売された世界初の量産型燃料電池車の第一号は首相官邸に納品されています。エンジンを原動力とせず、電気で車を動かし排出するのは水だけ。にもかかわらず、パワフルな走行性能を発揮します。
これまでトヨタが培ってきたハイブリッド技術をもとに、燃焼電池技術を合わせて開発されました。燃料に使用されるのは水素です。充電を行うことはなく、水素ステーションで充てんを行うだけで約650㎞走行できます。
指摘されている衝突時の事故に対しても高い水準の衝突安全性を実現しました。「トヨタ セーフティセンス」によって、さまざまな予防安全装備を充実。コネクティッドサービスで車両の状況や、水素ステーションの情報などをサポートします。
黒柳さんが「日本ベスト・カー・フレンド賞」に選出された際に、空気を汚さない運転を心がけたいと語っていたのは、すべての命あるものに対する配慮からの言葉です。自らミライに乗ることで、率先して行動を起こす黒柳さんの姿勢がうかがえます。
新車価格:723万6,000円
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本日の在庫数 112台 平均価格 235万円 支払総額 74~658万円
100歳からの夢
黒柳さんは、今でも将来に向けての夢があると語っていました。政治番組を持ってみたい、また100歳になったら政治記者にもなりたいといいます。いつまでも、どん欲に挑戦を続ける黒柳さんのバイタリティーは並大抵のものではありません。
車の運転をすることはもうないようですが、さまざまな場所での活躍が期待されます。時代を切り開き続けるその姿勢は、多くの人に勇気を与えているのではないでしょうか。
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- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...