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狭い道で対向車が!「すれ違い」時の対処法【くるまTips】
初心者の大敵!狭い道に要注意
初めてドライブする場所では土地勘がないため、気づいたら狭い住宅街に迷い込んでしまった、といった経験のある方も多いのではないでしょうか。
道幅の狭い道路は、対向車とすれ違うときに車や壁と接触しないよう注意が必要です。
狭い道で対向車とすれ違う時の対処法4つ
狭い道で対向車とすれ違う際の対処法を解説していきます。
1.左前輪の位置を覚えておく
乗車する前に、左前輪のタイヤの位置がどのあたりにあるのかを確認しておきましょう。運転席から離れている左前輪のタイヤの位置はかなり分かりにくくなります。
乗車前に左前輪がどのあたりにあるのかを確認しておきましょう。
2.目線は左サイドミラーと右前方
狭い道ですれ違う際に、最も気をつけなければならない点の一つに、車両感覚を把握しているかどうかがあります。車両感覚を把握するために重要となるのが目線です。
目線は左サイドミラーと右前方を交互に見るようにすると、車両感覚がつかみやすくなります。
3.サイドミラーを折りたたむ
最近はサイドミラーをボタン一つで折りたためる車種が増えています。対向車とギリギリになってしまう場合は、サイドミラーを折りたためば比較的余裕を持って通過できることがあります。
4.一時停止して対向車に通り抜けてもらう
どうしてもすれ違いに自信がない場合は、一時停止して対向車に通り抜けてもらうことも必要です。
自分ではすれ違えないと思っても、相手から見ると道幅に余裕があって通り抜けられる場合があります。一時停止して対向車の動きや様子を見ることも対処法としては有効です。
すれ違いが困難な道路
では、どのような道路だとすれ違いが難しくなるのでしょうか。
いくつかの特徴を紹介しますので、これらの道路を走行する際には、すれ違いに気をつけるようにしましょう。
住宅街や商店街
住宅街は、道幅が急に狭くなることがあります。さらに、電柱が車道寄りに設置されていて狭くなっていることもあります。
また、商店街も同様です。特に自転車が車道側に飛び出す形で停めてあることも多くあります。
住宅街や商店街などを走行する際には、徐行や一時停止も視野に入れて慎重に走行しましょう。
山道や林道、農道、雪道など
道路の周辺に雑木林がある山道や林道などでは、落ち葉や草木によって、道路と歩道の境目がわかりにくくなっていることがあります。
そもそも、歩道が存在しないことも考えられます。すれ違う際に、左に寄せすぎて脱輪してしまうこともあります。寄せすぎには注意しましょう。
工事現場付近
道路工事によって道幅が狭くなっていたり、片側通行となっていたりするとすれ違うときに接触の危険が高まります。誘導員などの指示に従って、ゆっくり走行しましょう。
すれ違いに困らない車種&機能
もし、「車を買う!」となった場合、どんな車種を選べば狭い道でも安心して走れるのでしょうか。本項では狭い道でも不安なく通れる車種を紹介します。
また、狭い道ですれ違うときにあると便利な機能や装備も合わせて紹介します。車選びの参考にしてください。
おすすめ車種(軽自動車)
軽自動車は、車の横幅(全幅)が1.48m以下と決められています。
乗用車よりも全幅が小さいので、狭い道でも余裕を持って通行できます。
とはいえ、軽自動車といっても様々なタイプがあります。いくつかの条件で車種を絞ってみました。
【居住空間を優先した軽自動車】ホンダ N-BOX
室内空間が広いので、快適に乗車できるだけでなく、たくさんの荷物を積むことができます。
【悪路走破性を優先した軽自動車】スズキ ハスラー
舗装されていない山道や林道、雪道などの悪路でも快適に走行できるように設計された、アウトドアに行く時などに適した一台です。運転席からの視界もよく、狭い道でのすれ違いにも困らないでしょう。
【燃費性能を優先した軽自動車】スズキ アルト
豊富なカラーバリエーションと小回りがきく乗りやすさで人気の一台です。ガソリンの消費量が軽自動車の中ではトップクラスで、燃費はWLTCモードで23.4~25.8km/Lとなっています。
おすすめ車種(乗用車)
【コンパクトカー】日産 ノート
全幅は1,695mmに抑えられています。狭い道でも走りやすいことはもちろん、狭い車庫でも駐車しやすいのが特長です。
【コンパクトSUV】トヨタ ライズ
車体が大きくなりがちなSUVであっても、トヨタ ライズならコンパクトカー並の全幅1,695mmを実現しています。狭い道でも困ることなくすれ違えることでしょう。
狭い道で役立つ機能・装備
ハンドルの回しやすさ
ハンドルの回しやすさは狭い道ですれ違う際に大きく影響します。そのため、車を購入する前に実際にハンドルを回してみることをおすすめします。ハンドルが回しにくいと感じたら、ハンドルの角度を調節してください。
車種によってはハンドル調節ができない場合もあるので、事前にチェックしておきましょう。
車両の周辺を映せるカメラ
車種によって多少の違いはありますが、車には多くの死角が存在します。その死角を少しでも減らしてくれるのが、車の周辺を映し出すカメラです。運転席に座ったまま左前方や後方など、死角となる部分をモニターに映し出し確認することができます。
接触を感知するセンサー
車と障害物の接触を感知できるセンサーも有効です。自分の車と対向車や壁などがギリギリまで接近し、接触の危険が高まるとアラームで警告してくれます。
これらの機能を装備した車種であれば、狭い道で対向車とすれ違うときの良きサポート役となってくれます。
車体感覚に慣れることが大切!
狭い道ですれ違うときの対処法として有効なのは、車体感覚を身につけることです。
もしも可能ならば全幅1,700mm以下の車を選ぶことです。さらに、車種によっては機能や装備を活用することで、不安なく狭い道を走れるようになります。
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- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...