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「スカG」以前は高級路線だった…ミケロッティがデザインした超レアモデルもある!初代プリンス スカイライン【推し車】

これもスカイライン?!チャイニーズアイのスカイラインスポーツ

ミケロッティによる「チャイニーズアイ」が目を引くスカイラインスポーツ・クーペ…中身は平凡なスカイラインそのものとはいえ、1962年にこれだけの2ドアクーペやコンバーチブルを作ってしまったのは、トヨタや日産にはできない芸当だった

1962年4月には、初代スカイラインをベースにしたクーペ/コンバーチブル版の「スカイラインスポーツ」が登場。

エンジンこそセダンと同じGB4を少しチューニングしたグロス94馬力程度でしたが、当時イタリアへ修行に出ていたプリンスのデザイナーが交渉したカーデザインの巨匠、ジョバンニ・ミケロッティによるデザインは全くの別物!

ホイールベース(2,535mm)は共通ながら、270mmも伸びた全長で前後とも伸びやかでスマートな印象を与え、フロントにはつり上がった丸目4灯の「チャイニーズアイ」という、海外でちょっと流行っていたものの、日本車としてはかなり斬新なデザインです。

当時の日本における量産技術では全く手に負えないボディは全くのハンドメイドで、生産のために招聘した職人は、後にプリンスロイヤル(日産との合併後に宮内庁へ納入された御料車)や、いすゞ 117クーペの初期ハンドメイドモデルにも関わります。

しかし1962年にさっそうと現れた初期の国産スペシャリティカー!…といっても高価すぎて、クーペ、コンバーチブル合わせても60台ほどしか売れない超レア車。

動力性能も並のスカイラインと変わりませんから、第1回日本グランプリでは後の名レーサー、生沢 徹をもってしても他のプリンス車同様に好成績は上げられず、SOHC直列6気筒のハイパワーエンジン、「G7」搭載も幻に終わります。

それに代わってバルクヘッドから先を強引に延長、G7を積んだのが2代目スカイラインベースの「スカイラインGT」でしたから、スカイラインスポーツも「スカG伝説」の前日譚(プロローグ)的なクルマではありました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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