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【日産グロリア全世代一覧】旧車のプリンスやタテグロからY32・Y33・Y34まで
目次
- 日産 グロリアとは?
- 初代 BLSI型系 プリンス・グロリア(1959年~1962年)
- 2代目 S40型系 プリンス・グロリア(1962年~1967年)
- 3代目 A30型系 日産・グロリア(1967年~1971年)
- 4代目 230型系 日産・グロリア(1971年~1975年)
- 5代目 330型系 日産・グロリア(1975年~1979年)
- 6代目 430型系 日産・グロリア(1979年~1983年)
- 7代目 Y30型系 日産・グロリア(1983年~1987年)
- 8代目 Y31型系 日産・グロリア(1987~1991年)
- 9代目 Y32型系 日産・グロリア(1991~1995年)
- 10代目 Y33型系 日産・グロリア(1995~1999年)
- 11代目 Y34型系 日産・グロリア(1999~2004年)
- 各時代を彩った日産(プリンス)グロリア
日産 グロリアとは?
1959年に初代グロリアは、後に日産自動車に吸収合併されることとなるプリンス自動車工業で製造、発売が開始されました。
プリンス・グロリアは開発工程を短縮するためスカイラインのボディーが流用されましたが、シートにはオールウールの西陣織が採用され、外装にも贅沢にメッキを使用し、日本車初の3ナンバー高級セダンとして誕生しました。
また車名のグロリアはラテン語で「栄光」を意味し、1959年ご成婚が予定されていた皇太子殿下(現天皇陛下)にちなんで付けられています。宮内庁との関係も深く、同年4月には皇太子殿下に納入されました。
- 最新「グロリア」中古車情報
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本日の在庫数 153台 平均価格 156万円 支払総額 39~648万円
初代 BLSI型系 プリンス・グロリア(1959年~1962年)
初代 プリンス・グロリアの概要
初代 プリンス・グロリアは、当初プリンス自動車工業から製造・販売されました。プリンス自動車工業は、もともと戦闘機「隼(はやぶさ)」を開発した中島飛行機の流れを汲む会社です。
初代のプリンス・スカイラインを製造したことでも有名で、この初代グロリアも車体の元には、スカイラインが使われております。
1500㏄を超える排気量のクルマが3ナンバー登録だった当時、国産車としては戦後初の3ナンバー車でした。発売後すぐに今上天皇に納入されたこともあり、高級国産車の代表格として君臨しました。
技術力に優れていたプリンス自動車工業でしたが、販売力は弱く、国内自動車メーカー統合という政府の方針の結果、「日産自動車」に吸収されることとなります。
まさに、まぼろしの名車といっても過言ではない「初代グロリア」なのです。
初代 プリンス・スカイライン(1957年式)
- 最新「スカイライン」中古車情報
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本日の在庫数 1472台 平均価格 427万円 支払総額 30~8,252万円
初代 プリンス・グロリアの性能(スペック)
2代目 S40型系 プリンス・グロリア(1962年~1967年)
2代目グロリアの概要
初代よりシャープで精悍な顔つきとなり、洗練された印象がある2代目プリンス・グロリア。のモデルからはスカイラインと共通のシャシーが使われることはなくなりました。先代同様に宮内庁への納入も数が多く、当時の皇族の公務にも使用されました。
また、サスペンションにはスカイラインで評判の高かった「ド・ディオン・アクスル」をさらに改良・採用し、長時間の運転にも安定した乗り心地を実現。内装にできるだけ突起物を無くすなど衝突安全性にも考慮された高級車でした。
1966年に入り、プリンス自動車工業は、日産自動車に吸収合併されたため「ニッサン・プリンス・グロリア」と呼ばれることとなります。
2代目 プリンス・グロリアの性能(スペック)
- 大きさ(全長×全幅×全高):4,650×1,695×1,480mm
- 重量:1,295kg
- ホイールベース:2,680mm
- エンジン:直列4気筒1.9L
- 最高出力:94ps
- 最大トルク:15.6kgm
3代目 A30型系 日産・グロリア(1967年~1971年)
3代目 日産・グロリアの概要
3代目グロリアは、プリンスが日産に吸収合併された翌年である1967年にデビュー。「日産・グロリア」として発売された初めての車となります。
このモデルからは現代的なモノコックボディを採用しました。特徴的なのは、縦に4灯が配置されたヘッドランプで、現在でも「タテグロ」の愛称で知られているマニアック車です。ボディタイプは4ドアセダンだけでなく5ドアバンも用意されていました。
古き良きアメ車のような独特の雰囲気を醸しだしています。まさに、VIPカーの元祖といっても過言ではありません。
3代目 日産・グロリアの性能(スペック)
- 大きさ(全長×全幅×全高):4,690×1,695×1,445mm
- 重量:1,305kg
- ホイールベース:2,690mm
- エンジン:直列6気筒2.0L
- 最高出力:105ps
- 最大トルク:16.0kgm
4代目 230型系 日産・グロリア(1971年~1975年)
4代目 日産・グロリアの概要
この代のグロリアからセドリックと同じ基本的な車体構造を持つようになり、「セド・グロ」兄弟時代が始まりました。外観もよりがっしりして重厚感溢れる仕様となり、1972年には日本車初となる4ドアハードトップが発売されます。
ライバルとして設定されていたトヨタのクラウンとの販売競争に唯一勝利したモデルです。センターピラーを思い切って取り去った斬新なスタイルは、ドラマ「大都会」「西部警察」などにも登場し、当時の話題となりました。
4代目 日産・グロリアの性能(スペック)
- 大きさ(全長×全幅×全高):4,690×1,690×1,455mm
- 重量:1,315kg
- ホイールベース:2,690mm
- エンジン:直列6気筒2.0L
- 最高出力:115ps
- 最大トルク:16.5kgm
5代目 330型系 日産・グロリア(1975年~1979年)
5代目 日産・グロリアの概要
5代目 日産・グロリアのキャッチフレーズは「アダルトのグロリア」。
内観・外観とも高級感に溢れ、落ち着いた大人をターゲットにした1台に仕上がっています。また、当時走りも重視したいヤングアダルトにも、その流れるようなフォルムとスペックから絶大な人気を誇りました。
先代同様にセンターピラーレスを採用。ハードで精悍なフロントマスクは、5代目グロリアを象徴する愛すべき特徴です。
5代目 日産・グロリアの性能(スペック)
- 大きさ(全長×全幅×全高):4,785×1,705×1,430mm
- 重量:1,445kg
- ホイールベース:2,690mm
- エンジン:直列6気筒2.8L
- 最高出力:140ps
- 最大トルク:22.5kgm
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...