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【マツダのディーゼル車一覧】燃費や価格&クリーンディーゼルの評判など
目次
マツダ車の大半にディーゼルが設定されている
マツダのセールスポイントのひとつである「スカイクティブ」エンジンですが、もともとのディーゼルエンジンの仕組みを応用したものとなっています。
ですので、軽自動車や、スポーツカーのロードスター、電気/ハイブリッド自動車のMX-30を除く車種に、ディーゼルエンジンモデルをラインナップしています。
そんなマツダの「スカイアクティブD」を搭載するモデルを一気に紹介します。
コンパクトクラス:マツダ2
日本のコンパクトカーでは、唯一のディーゼルモデル。ガソリンエンジンモデルと比較しても太いトルクは、加減速の多い日本では大きなメリットになります。低回転の日常よく使う回転数で、トルクが発揮されるのが特徴で、他社に比べディーゼルモデルは力強くなっています。
概要
レンタカーや、カーシェアなどでもよく見かけるモデルのマツダ2は、気軽に乗れるコンパクトカーのうちの1台です。しかしながら、他社と大きく異なるのがスカイアクティブDを搭載した、ディーゼルモデルです。
ディーゼルエンジンの特徴は、低回転から湧き立つ大きなトルクです。主に加速時や、重たい荷物を運ぶ時などで大きな差になるこの特徴は、日常で大きな効果を発揮します。
評価
一般的な1500ccのガソリンエンジンのトルクは、140から150N・m前後です。それが、スカイアクティブDの1500ccディーゼルエンジンでは、250N・mとなり、ほぼ倍近い数値になっています。このトルクの数値は、ガソリンエンジンで言えば2500ccクラスのトルク値に相当します。
加えてWLTC燃費では、19.2km/Lからと非常に低燃費です。燃料代も軽油で、ガソリンと比べ安く、経済的な仕上がりになっています。
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本日の在庫数 920台 平均価格 159万円 支払総額 79~255万円
ミドルクラス ファストバック/セダン:マツダ3
昭和や、平成初期では、このミドルクラスセダンにも、各車ディーゼルエンジンを搭載していた時代がありました。
しかし、現在ではディーゼルを搭載するミドルサイズセダンを見ることはほとんどなく、貴重な存在となっています。
概要
マツダ3は、アクセラや、ファミリアをルーツにもつ、極めて一般的な大衆車となっています。しかしながら、このスカイアクティブDを搭載するモデルは、他社と大きな差別化が図られる結果になっています。
このクラスの日本車で、ディーゼルを選べるほぼ唯一の選択肢で、ベンツA200dや、BMW118dなどが、直接のライバル関係になるモデルです。
評価
マツダ3が、このクラスにディーゼルをラインナップするのは、ヨーロッパでの売り上げを意識したモデルだからと言い換えることもできます。
その仕上がりは、外装の魂動デザインに始まり、室内の選べるカラーコーディネートや、多段式ATミッションに、48Vハイブリッドとも呼ばれるマイルドハイブリッドの採用など、ほとんどヨーロッパ車と同じ構成をとっています。
WLTC燃費も、Aクラスが19.2km/L、118dが16.7km/L、マツダ3が16.6km/Lから17.9km/Lと均衡しています。実用では、運転次第で逆転することもあり得るだけに、良きライバルとまっています。
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本日の在庫数 991台 平均価格 229万円 支払総額 126~398万円
アッパーミドルクラス セダン/ステーションワゴン:マツダ6
かつては、日本車でもトヨタ・マークⅡや、日産・セドリックにも、ディーゼルモデルのラインナップがありました。そんなアッパーミドルクラスの日本車で、唯一のディーゼルモデルとなります。
概要
このクラスで、ディーゼルを搭載するのは、概ねヨーロッパ車です。同じEセグメントとなるベンツE220dや、BMW320dなどが、販売におけるライバルとなっています。
インテリアや、エクステリアへのこだわりが強いこのクラスですが、実はマツダのディーゼルエンジンがE220dや320dと比べ、大きなトルクを発生しています。その数値は、450N・mのマツダ6に対し、E220d、320dは、400N・mで、トルク的に優位に立っています。
評価
マツダ6のこだわりは、外装だけでなく、本物の木を使用したパネルなど贅沢な内装も採用しています。また、ヨーロッパ車として販売することを念頭に入れている車両です。
したがって、必然的にライバルは、ベンツやBMW、アウディなどとなります。そのディーゼルモデルとWLTC燃費を比較すると、マツダ6は、17.0km/Lから19.6km/Lとなています。E220dは、16.8km/L、320dは、18.9km/Lとなっており、均衡した性能を発揮しています。
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本日の在庫数 31台 平均価格 261万円 支払総額 150~399万円
ミドルクラス SUV:CX-3
CX-3の3からも分かるように、マツダ3と同じクラスのSUV車となっています。日本には、トヨタC-HRやヴェゼルなど、激戦クラスを戦う車両になっています。
しかしながら、ディーゼルモデルとなると話は別で、ハイブリッドを謳う国内他社と、クリーンディーゼルを進めていたマツダで方向性の違う車となっています。
概要
海外にある小型SUVのディーゼルモデルには、BMW X1や、ベンツGLA200dなどがあります。同じディーゼルでのエンジン性能的には、少し物足りないCX-3になっています。
しかしながら、CX-3のボディカラーやインテリアへのこだわりが強くアピールされています。国内市場では、C-HRやヴェゼルと比較すれば、非常に大きなトルクのエンジンを搭載しています。
CX-3のトルクは、最大で270N・mにもなります。それに対し、ガソリンエンジンを採用するC-HRは185N・m、ヴェゼルは142N・mと大きな差になっています。
評価
荷物を積んで遊びに行くなど、旅行やレジャーに向いた車両のSUVは、荷物が重たくなりがちです。そこで、車を動かすときに重要になるトルクは、大きければ大きいほど、加速性能が良くなります。そういった日常の部分では、低回転から大きなトルクが出ることが重要です。
WLTC燃費では、ハイブリッド車であるC-HRやヴェゼルの20km/Lを優に超えますが、CX-3の燃費も、19.0km/Lから23.2km/Lと非常に素晴らしい数値になっています。
同じクラスのディーゼルである、X1の18.4km/Lや、GLA200dの16.5km/Lと比較すれば、非常に良い数値であることが分かります。
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本日の在庫数 1112台 平均価格 170万円 支払総額 83~301万円
ミドルクラス SUV:CX-30
CX-30は、CX-3よりも内装などが少し豪華に仕上がっています。そのため、対ベンツGLA、対BMW X1を考えれば、こちらが本命となっています。概ねの内容は、諸元表を見る限りエンジン性能は、CX-3内容が酷似しているので、ほぼCX-3と考えてもよいでしょう。
概要
CX-3の実質的な後継モデルとしての位置づけもあるのではないかと思える程似ています。
しかし、CX-3と比較して、ホイールベース(タイヤの前後間隔)を延長し、広々した足元空間の実現や、全高が10mm下がったことで、1.54mとなり、旧規格の機械式駐車場(概ね1.55m)でも駐車可能となる、改良が施されています。
評価
CX-3と比較して、概ね40万円高くなりますが、EV/ハイブリッドモデルのMX-30のガソリン/ディーゼルモデルといった位置づけです。MX-30の独特の観音開きドアが苦手という人は、CX-30という選択肢もアリなのではないでしょうか。
燃費や、エンジンの性能は概ねCX-3と一緒で、国内ではトヨタC-HRや、ホンダヴェゼル、ヨーロッパでは、BMW X1や、ベンツGLA200dと、戦う前提の車だけに、仕上がりは素晴らしい1台です。
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本日の在庫数 1231台 平均価格 248万円 支払総額 150~397万円
アッパーミドルクラス SUV:CX-5
国内的には、トヨタRAV4やハリアー、三菱アウトランダーやエクリプス クロス、日産エクストレイルなどがある、人気のSUVクラスのうちの1台です。
海外では、アウディQ3、BMW X3、ベンツ GLCなどのラインナップがあり、世界でそのシェアを争う、超激戦区になっています。
概要
CX-5は超激戦区の真っただ中で、車両が価格に対し、かなりオーバークオリティで挑むことになります。
そのお買い得なクラスにおいて、SUVを多くラインナップするトヨタやマツダを比較すると、2021年3月の新車販売台数は、日本自動車販売協会連合会の調べによれば、国内では普通車の売り上げで、トヨタの8万8969台(前年比125.5%)がトップで、マツダがホンダを抑え、2番手となる1万9904台(前年比116.3%)となっています。国内的には、比較的売れている自動車メーカーとなります。
評価
この結果から見れば、SUVが人気の昨今、売り上げの数割は、このミドルクラスからアッパーミドルクラスのSUVと考えてもよいでしょう。
国内的には、トヨタに大きく水をあけられていますが、SUVの中では比較的売れているモデルと判断できます。それだけ、納得してCX-5を選ぶ人がいるという事でしょう。
そしてハイブリッドモデルもある人気のRAV4のWLTC燃費と、CX-5の燃費を比較すると、15.2km/Lから20.6km/LのRAV4に対し、CX-5は16.6km/Lから19.5km/Lとなっています。海外勢の、Q3 TDIの15.4km/L、X3の14.0km/L、GLCの15.1km/Lと、売れるべくして売れている性能をもった車です。
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本日の在庫数 3161台 平均価格 230万円 支払総額 51~401万円
アッパークラス SUV:CX-8
CX-5のリムジン仕様ともいえるのが、このCX-8となっています。車両の幅や、トレッド幅は、CX-5と同じ寸法で作られ、異なるのはその全高と車長です。全高はCX-5に比べ、40mm高くなっています。また、全長は345mmも延長され、広々した室内を演出します。
概要
5人乗りのCX-5に対し、CX-8は3列シートの6人から7人乗りとなっています。基本の性能はCX-5と同じスペックのエンジンを搭載しています。
国内で7人乗りのあるSUVは、トヨタ プラドやランドクルーザー、日産 エクストレイルなど、かなり車種が限定されます。ヨーロッパ車で言えば、BMW X5、アウディQ5、ベンツ GLE300dなどがあります。
このCX-8の2200ccディーゼルのエンジンスペックで、3000cc前後かそれ以上になる、大きなエンジンを搭載する、プラドやランドクルーザー、X5、Q5と競わせるのは少し酷です。
そこで、同じ2000cc前後となる、エクストレイルの7人乗で全長4690mmと比較すれば、4900mmはGLEの4930mmと同等の全長で、余裕を持った空間が確保されているといえます。
評価
CX-8は、CX-5を前提に大型化したことで、エンジンがそのままで重量増しています。そのため燃費はWLTCで15.8km/Lと、CX-5の16.6km/Lからと比べれば、少し悪くなっています。
しかし、7人乗りという事を考えれば、エクストレイルの7人乗りモデルが、12.8km/Lから、GLE200dは12.5km/Lからなので、比較的優秀と捉えることができます。
どうしても7人乗りのSUVが欲しい人は、比較的バランスの取れたCX-8に乗ってみて、これ以上大きいSUVを買うかどうか、考えてみる指標にしても良いかもしれません。
- 最新「CX-8」中古車情報
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本日の在庫数 985台 平均価格 327万円 支払総額 153~503万円
マツダのディーゼル車選びのポイント
以下の表は、各車種を検討しているユーザーがどのような要素を重視しているのかをまとめたものです。IGNITIONがユーザーの閲覧コンテンツの傾向などを分析・集計したデータに基づいています。
車種 | コンテンツ① | コンテンツ② | コンテンツ③ |
CX-3 | 燃費 (33.1%) | 走行性能 (23.2%) | エクステリア (15.9%) |
CX-30 | 走行性能 (37.0%) | 燃費 (23.7%) | エクステリア (15.6%) |
CX-5 | 燃費 (32.1%) | インテリア (22.8%) | エクステリア (17.7%) |
CX-8 | インテリア (32.8%) | エクステリア (23.0%) | 燃費 (21.5%) |
データのない車種は外しています。上記データも絶対というわけではありませんが、参考にしてみてください。
マツダのCXシリーズは内外装が高評価?
マツダのCXシリーズのユーザーが重視している要素にどの車種も内外装が高評価でした。実際の口コミでもCX-30では「外装、内装の丁寧な作り、美しいデザイン」と言った声もありました。
以下記事でCXシリーズの一覧比較と口コミをまとめてますのでご覧ください。
評判も上々!マツダのクリーンディーゼル車に乗ってみよう!
ガソリン車よりも価格は高くなってしまいますが、環境性能も高く、軽油で走るため維持費も安くすみます。ハイブリット車に比べても、コスト的な意味では優位かもしれません。
この記事を、マツダのクリーンディーゼル車にきっかけに興味を持って頂けたら幸いです。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...