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【自動車の歴史】光岡自動車の歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

光岡自動車とは?

光岡自動車 ロゴ エンブレム

光岡自動車は、富山県にある日本で10番目に認可された自動車会社です。比較的小規模な自動車会社で、特にイギリスでは、バックヤードビルダーと呼ばれる小さなスポーツカーメーカーなどがあります。光岡自動車は、その形態によく似ています。

バックヤードビルダーとは、文字通り解釈するのであれば、「裏庭製造者」ということになります。自動車業界でいうのであれば、既存の市販車にオリジナルボディをかぶせることで、改良を施した自動車メーカーということになります。

例えば、光岡自動車「ロックスター」は、マツダ「ロードスター」をベースに、「バディ」は、トヨタ「RAV4」をベースとしています。

また、光岡自動車の車は受注生産です。クラフトマンと呼ばれる熟練工の手作業で、車両が制作されます。「完全に同じものは1台としていない、あなただけのクルマです」というコメントには、ひしひしとこだわりを感じます。

光岡自動車の製造するモデルは、どこかクラシックな印象で、自動車業界のファッションメーカーを自称しています。ちょっと人とは違う1台が光岡自動車にあるのかもしれません。

光岡自動車の歴史

BUBU50シリーズ(1982-1985)

光岡自動車の始まりは、1968年の出来事です。当時は個人事業としてのスタートだったとしています。その後、1979年に(株)光岡自動車となりました。

光岡自動車の最初のモデルは、1982年に販売された「BUBUシャトル50」です。50cc(ゼロハン)などとも呼ばれる、ミニカーに区分される乗り物でした。

BUBUクラシックSSK(1987-1989)

1987年には、光岡自動車がレプリカタイプの車両を手掛けるようになります。その記念すべき1台目がメルセデスベンツSSK(1928年)をオマージュした、「BUBUクラシックSSK」です。

メルセデスベンツSSKは、アニメ「ルパンⅢ世」のルパンの愛車としても知られています。

その後も事業拠点を広げていき、トヨタ、日産、ホンダ、マツダなど、メーカー問わずさまざまなベース車両から、オリジナルボディの車両を手掛けて現在に至る会社です。

現行車のラインナップ

現在のラインナップは、6車種あり、「バディ」「ビュート」「ロックスター」「ヒミコ」「リュウギ(セダン・ワゴン)」「Like-T3」です。

バディ

バディは、トヨタ「RAV4」をベース車にしたSUVタイプの車です。光岡自動車初となるSUVモデルとして登場し、価格は、469万7,000円となっています。

フロントフェイスのイメージは、1980年代の縦目ライト、ワイドメッキグリルのシボレーの雰囲気を演出しています。

最新「バディ」中古車情報
本日の在庫数 10台
平均価格 739万円
支払総額 615~837万円

ベース車両:トヨタ RAV4

ベースとなるトヨタ「RAV4」は、2019年より販売される現行モデルです。価格は、274万3000円から402万9000円で販売されています。

ビュート

光岡自動車内で、1番長く現行モデルとして残るビュートのベース車両は、日産「マーチ」です。価格は262万9,000円となっています。

オマージュする元となったのは、ジャガー「マーク2」(1959年)ではないでしょうか。中央寄りの丸目ライトや、グリルなどがその雰囲気を演出しています。

最新「ビュート」中古車情報
本日の在庫数 137台
平均価格 162万円
支払総額 40~436万円

ベース車両:日産 マーチ

ベースとなる日産「マーチ」は、2010年より販売される4代目です。価格は128万9200円から170万2800円で販売されています。

ロックスター

スポーツカー枠となるロックスターのベース車両は、マツダ「ロードスター」です。価格は478万5,000円です。

オマージュする元となるのは、C2型のコルベットで間違いないでしょう。C2コルベットの格納式ヘッドライトを小さな丸目ライトで再現するなどの苦労が、垣間見れる1台です。また、リアの再現度も高く後ろ姿にはこだわりを感じます。

最新「ロックスター」中古車情報
本日の在庫数 14台
平均価格 707万円
支払総額 639~777万円

ベース車両:マツダ ロードスター

ベースとなるマツダ「ロードスター」は、2015年より販売される4代目です。価格は、260万1500円から339万4600円で販売されています。

ヒミコ

ヒミコもロックスター同様に、マツダ「ロードスター」がベース車両になるモデルです。しかしながら、その手の加え方は段違いで、ロングノーズ化するために、延長されたシャシーによって、ホイールベースがロードスターの比にならないくらい伸びています。

そこまで手がかかりつつも、価格は516万100円となっています。オマージュ元となるのは、ジャガーXK120(1948年)ではないでしょうか。ビュート同様に中央寄りのヘッドライトやグリルがその雰囲気を演出しています。

最新「ヒミコ」中古車情報
本日の在庫数 6台
平均価格 593万円
支払総額 366~901万円

ベース車両:マツダ ロードスター

ベースとなるマツダ「ロードスター」は、2015年より販売される4代目です。価格は、260万1500円から339万4600円で販売されています。

リューギ

リューギ セダン
リューギ ワゴン

リューギは、トヨタ「カローラアクシオ」をベースとするセダンと、「カローラフィールダー」をベースとするワゴンボディがあるミドルクラスの車両です。

そのため、ハイブリッドモデルとなっており、これからのカーボンフリー社会を目指すうえで、光岡自動車にとって重要な車種になってくることでしょう。その価格は、262万1,300円となっています。

オマージュ元となるのは、イギリスの自動車メーカー「バンデン・プラ」が販売していた「プリンセス」ではないかと思われます。

四角いグリルや中央寄りのライトは1968年頃のモデル、縦のテールライトは1962年のモーリスから販売されたモデルによく似ています。

最新「リューギ」中古車情報
本日の在庫数 10台
平均価格 297万円
支払総額 187~421万円

ベース車両:トヨタ カローラアクシオ/カローラフィールダー

カローラアクシオ
カローラフィールダー

ベースとなるトヨタ「カローラアクシオ/カローラフィールダー」は、2012年より販売される11代目です。価格は、198万4400円から294万8000円で販売されています。

Like-T3

Like-T3は、電気自動車です。ミニカーを作っていた頃の光岡を感じ取れる1台で、ルーツに最も近い車両でしょう。売り文句は、「電気自動車で100kg積めるのはLike-T3だけ!」とし、工場内の部品運搬、市場などの品出しなどに使う施設内作業車でもあります。

他には、周遊観光に使うケースも想定しています。価格は153万4,500円です。

最近、小型の電気自動車が注目を集めていますが、Like-T3はある意味で老舗の小型EVと言えるでしょう。

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ベース車両:なし

Like-T3のベース車両はありません。

今はなかなか見つからない?光岡の旧車

光岡自動車はその知名度から、中古市場でもレアリティが高い車両が多くあります。その中でも個性派なモデルを5台紹介します。

マイクロカーシリーズ K-2

光岡のマイクロカーシリーズは、ミニカーに分類される車両です。他にもボディは数タイプありますが、全てエンジンは50cc(ゼロハン)で、非常に小型の1人乗り乗用車です。

オマージュ元になるのは、ドイツ「メッサーシュミットKR200」で、こちらもドイツ版マイクロカーの存在。映画の題材になるほど有名なタントマン「イーベル・クニーベル」も所有したとされる車両です。

戦闘機のハネをむしり取って胴体だけ残し、それにタイヤを付けたような車両です。個性的どころか個性しかない車で、カワイイです。

最新「マイクロカー」中古車情報
本日の在庫数 1台
平均価格 101万円
支払総額 101~101万円

ベース車両:なし

マイクロカーシリーズのベース車両はありません。

ラ・セード

ラ・セードのベース車は、中古車市場で価格高騰中の日産「シルビア」でした。特に初代のS13型をベースにしたモデルは、ドアの雰囲気や、Bピラーの雰囲気などがマッチしています。ラ・セードは、1990年から1993年モデルがオススメです。

オマージュ元となるジーマも、ベース車になるマスタングやサンダーバードを、デューゼンバーグのように飾り立てた車です。いうなれば、オマージュのオマージュで、モノマネ芸人のモノマネをするような、個性しかない1台です。

最新「ラ・セード」中古車情報
本日の在庫数 5台
平均価格 419万円
支払総額 209~620万円

ベース車両:日産 シルビア

日産 シルビア S13型
日産 シルビア S13型

ベース車となる日産「シルビア」は、1988年から1993年に生産されたS13型です。その後、1999年から2003年に生産された、S15型のモデルもあります。

いずれも現在は絶版車となっており、中古車相場でも100万円から300万円前後で取引されています。現在では、中古価格が高騰中の車両です。

ゼロワン

ゼロワンは、イギリスのケータハム「スーパーセブン」そのものと言っていいほどの車両です。特徴はその軽さで、車重は720kgです。近年大型化している軽自動車が1,000kg近くなっていることを考えれば、その軽さが異常であることが分かります。

それに搭載されるエンジンは、マツダ「ロードスター」のエンジンで、「B6エンジン」の1600ccと、「B8エンジン」の1800ccモデルが中古市場には存在します。

軽自動車より軽い車体で、3倍近いパワー。それに組み合わされるのは、MTミッションでFRレイアウト。スポーツカー好きなら目を奪われる1台でしょう。

最新「ゼロワン」中古車情報
本日の在庫数 4台
平均価格 401万円
支払総額 348~515万円

ベース車両:なし

ゼロワンのベース車両はありません。

オロチ

定番のオロチは、光岡自動車のオリジナルカーです。ヘッドライトには蛇の瞳をイメージした縦の黒い線が入っているのが特徴です。ガルウイングドアや、MRレイアウトを採用するなどスーパーカーを強く意識したデザインとは裏腹に、エンジンや、ミッションなどは、ハリアーなどに使われるものの流用です。

しかしながら、その独特なフォルムは目を引くこと間違いなしな1台です。また、限定1台で「エヴァンゲリオン」仕様を、セブンイレブンで抽選販売したことでも有名です。

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ベース車両:なし

オロチのベース車両はありません。

BUBUクラシックSSK

BUBUクラシックSSKは、200台限定でした。光岡自動車の車両の中で最も高値で取引される1台でしょう。

特に、ルパンⅢ世が劇中に乗っていた車両としても有名な、メルセデスベンツSSKをオマージュしている点もポイントになっています。またベース車両となるのは、あのフォルクスワーゲン。ということはエンジンは、空冷水平対向4気筒1600ccです。

1928年のメルセデスベンツSSKは、手に入ることが困難な車両ということは簡単に想像できますが、それを探すことに比べれば、まだなんとかBUBUクラシックSSKであれば探せるでしょう。

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クラシックな欧州・欧米車のオマージュがカッコいい!

光岡自動車は、基本的にイギリス車をはじめとしたヨーロッパ車のイメージを、オマージュすることが多かったように感じます。

しかし、近年はロックスター、バディなど、クラシックアメリカンをイメージした車が立て続けにデビューし、「クラシックアメリカンがマイブームだったのかな?」と感じます。

ファッションメーカーを自称する光岡自動車が、今後どのような面白い、カッコイイモデルを発表するのか注目していきたいですね。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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