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【自動車の歴史】ボルボの歴史、ルーツと代表車種の特徴を知ろう!

世界で一番安全なクルマとして評価されているボルボ。現在ではスウェーデンを代表するクルマメーカーになりましたが、その設計思想は創業当初から「人」を中心においています。今もなお高い安全性と品質を誇るボルボの歴史や歴代のラインナップをまとめました。

ボルボグループについて

実は乗用車部門を売却していたボルボグループ

ボルボグループロゴ

出典:https://www.facebook.com/

ボルボはスウェーデンを本拠地としており、下記の9部門を擁する企業グループで、トラックから軍用ジェットまでを網羅するコングロマリット(総合複合企業)になっています。

「ボルボ・トラックス」
「ルノートラック」
「マック・トラックス」
「UDトラックス」
「ボルボ・バス」
「ボルボ建設機械」
「ボルボ・ベンタ」
「ボルボ・エアロ」
「ボルボ金融サービス」

現在は中国資本になっているボルボ・カーズ

出典:http://www.carlogos.org/

乗用車部門は、1968年にフォード・モーターに売却され、ボルボ・カーズが誕生しました。

さらに2010年にフォード・モーターから中国の浙江吉利控股集団に売却されています。

ただし、商標はスウェーデンのボルボ・トレードマーク・ホールディングスABに帰属しており、生産の中心はスウェーデンとベルギーとなっています。

ボルボのロゴの由来

出典:http://goo.gl/

「ボルボ」という言葉はラテン語で「私は廻る」という意味になります。

ロゴデザインについて、エンブレムにあるマーク(♂)は、中世ヨーロッパの錬金術士たちが用いた鉄のシンボルマークであり、ボルボの強さや耐久性、高品質といったものを全て表現したいと考えた末にこの記号を使用したのが由来と言われています。

世界一安全なクルマとして評価されているボルボ

ボルボが開発、特許を取得した「3点式シートベルト」

出典:http://www.volvocars.com/

ボルボ車は1927年の創業以来、安全装備の開発、事故調査の実施と設計へのフィードバックを行うなど、クルマの安全性開発において常に世界をリードしてきました。

そして、ボルボが開発・実施した数々の安全装置技術や事故の調査方法、耐久試験などは世界中で法律の整備に利用されています。

代表的な技術が「3点シートベルト」。

実はこの技術はボルボが開発、特許取得した安全技術で、現在までにこのシートベルトによって100万人の命を救ったと言われています。

さらにボルボは開発だけにとどまらず、一人でも多くの命を救いたいとの願いから、この特許を無償で公開。
世界中の自動車メーカーがこの3点シートベルトを装備できるようにしました。

ボルボ創業当初の設計思想

出典:http://www.geocities.jp/

現在、「世界一安全なクルマ」として評価されているボルボですが、創業当時からすでに下記のような安全性をベースにした設計理念を打ち出していました。

まず、通常の使用条件で2年間以上のテストを行う。
また、安価で高品質な部品が他者や他国で手に入るのなら、自社製にはこだわらない。
そして、技術者が満足する車ではなく、所有者が満足する車であるべきで、他社の真似はしない。

出典:http://www.geocities.jp/

上記に加え、1927年に掲げられた企業理念にも安全性がうたわれています。

クルマは人によって運転され、使用される。
したがって、ボルボの設計の基本は、常に安全でなければならない

出典:http://www.volvocars.com/

理念で言われているのは一貫して「人」が中心になっているというのがボルボの卓越したビジョンを感じさせますね。

ボルボが掲げる新しい目標「ビジョン2020」

出典:http://goo.gl/

2020年までに、新しいボルボ車において、交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする

出典:http://www.volvocars.com/

何よりも安全性を最重視してきたボルボが掲げた目標であり、安全性追求のひとつの集大成ともいえるビジョンを打ち出しています。

実際に、2000年以降のボルボ車の負傷リスクは50%提言されており、着実にビジョン実現に近づこうとしています。

創業までの経緯

ガブリエルとラーソン、2人の天才の出会い

出典:http://www.volvocars.com/

ボルボは、広い視野を持った経営者だるアッサール・ガブリエルソンと優秀な自動車設計者であるグスタフ・ラーソンによって創設されました。

アッサール・ガブリエルソン

アッサール・ガブリエルソンは、1881年にスカラボリ地方のコルスベルヤで卵商人を営む一家に生まれました。

ストックホルム大学で経営学を学び、スウェーデンで最大のベアリング会社SKFに入社します。SKFでは卓越した販売能力からパリ支社長に抜擢されます。

このパリ駐在中に品質の優れたSKFのベアリングがフランスの自動車業界で需要が高く、コスト的にも優れていることに気づき、自動車産業に着目しました。

グスタフ・ラーソン

グスタフ・ラーソンは1887年にオレブロのヴィントローザの農家の末っ子として生まれました。

子供の頃から機械に強い興味を抱いていた彼はオレブロ大学で機械工学を学びます。

大学卒業後はイギリスで自動車設計に専念しますが、1917年にスウェーデンに戻り、ガブリエルソンのいるSKF社に入社しますが、3年後には別の会社に転職します。

ボルボ社創立へ

「ÖV4」,「Jakob(ヤコブ)」

出典:http://www.volvocars.com/

自動車産業に着目したガブリエルソンは、元々SKF社に所属しており、自動車に関して多くの知識と情熱を持っていたラーソンの協力を得て試作車を開発します。

SKF社では、出来上がった見事な試作車を見て自動車製造部門の可能性に着目し、1927年に休眠会社のブランド名「ボルボ」を2人に与えて自動車事業を開始することになりました。

歴史に残る安全なボルボの名車の数々

戦後のヒット作「PV444」

出典:http://www.conceptcarz.com/

終戦間際の1944年に平和で明るい時代の到来に対する願いを込めて発表されたPV444は、元々の生産予定が8,000台だったにもかかわらず、その後14年間で20万台近くが生産されたヒット車種となりました。

PV444の名前の由来は、4人乗り、40馬力、4気筒エンジンから来ています。

「アマゾン」の愛称で親しまれたボルボ120シリーズ

出典:http://www.philseed.com/

1956年に発表されたアマゾンは、近代的な装備と安全性、60馬力の強力なエンジンと美しいボディで大好評を得ました。

「アマゾン」という名前はすでに商標登録されていたため、スウェーデンでは「アマゾン」、スウェーデン国外では「120シリーズ」として展開されています。

また、アマゾンの1959年型モデルからはシートベルトが標準となり、その後に各国の自動車メーカーがシートベルトを採用するようになります。

1974年登場の240シリーズ

240シリーズ

出典:http://livedoor.blogimg.jp/

ボルボで最も愛されたモデルと言われる240シリーズは1974年に発表され、1993年で約20年間で累計280万台も生産されました。

ボルボのチーフデザイナーを務めていたヤン・ヴィルスガールドによってデザインされたことでも有名な会社で、今もなお人気があります。

740シリーズ

出典:http://www.volvocars.com/

240シリーズの後継者と言われている740シリーズは1984年に発表されます。

1985年には写真のようなエステートバージョンが発売され、絶大な信頼性と卓越した安全性、何よりもその類まれな居住スペースと荷室容量が広く支持されて大成功を収めました。

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