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パドルシフトの使い方と後付け方法|搭載している安い普通車・軽自動車おすすめ10選

パドルシフト」は、AT車をはじめとしたMT車以外の車種で使われているドライビングアイテムの1つです。AT車は自動でギア変速をしてくれるほか、クラッチ操作の手間が省けて快適に運転できるのが魅力。

しかし、自分でもギア変速をして運転を楽しみたいときに、パドルシフトがあると便利です。今回はパドルシフトを、効果的に使う方法や注意点、装着されていない車に後付けできるのか詳しく解説します。

パドルシフトとは?

@camerarules/stock.adobe.com

パドルシフトとは、車の走りを変えるためのギア変速を行うアイテムです。

MT(マニュアルトランスミッション)車以外で、以下のトランスミッションを使用した車種に採用されています。

  • AT(オートマチックトランスミッション)
  • CVT(無段変速機)
  • DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)

パドルシフトが装着された車で目を引くのは、ステアリング(ハンドル)の裏側に備わっているスイッチ。

ステアリングの裏側に装着されたボタン風もしくはレバー風のスイッチを手前に引くことによりギア変速を可能としています。2つのスイッチにより構成されているのが特徴で、右手側が「+」でギアを上げ、左手側は「-」でギアを下げる仕組みです。

1速から2速へ上げたり、6速から5速へ下げたりと、車を走らせている状態に応じてドライバー自身により操作できるのが魅力。

かつては、スポーツカーのAT車仕様に装着されているケースが目立ちましたが、近年では軽自動車やミニバンSUVなど他のジャンルでもパドルシフトが標準装備されています。

パドルシフトの使い方

@dieter76/stock.adobe.com

パドルシフトの使い方を簡単に解説します。

車種によって構造に若干の違いがありますが、基本となる使い方は共通しているためすぐに使いこなせるでしょう。

シフトレバーをマニュアルモードに切り替えるorパドルシフトを操作する

パドルシフトを使う際、「マニュアルモード」に切り替える操作が必要となるケースが多いです。車の運転席に座ってみると、フロアやインパネに棒状もしくはボタン式の「シフトレバー」が装着されているのが確認できるでしょう。

AT車やCVT車のシフトレバーには、「D」(ドライブ)や「N」(ニュートラル)、「R」(バックギア)などの”レンジ”と呼ばれる機能があるのが特徴です。それぞれのレンジ位置にシフトレバーを動かすと、車が前へ走り出す、あるいはバック走行が可能となります。

マニュアルモード、もしくはパドルシフトが装着されている車種では、Dレンジの横に「M」と書かれたレンジ位置が存在します。Mレンジにシフトレバーを動かすとマニュアルモードへ切り替わり、1速から細かいギア変速が可能となる仕組みです。

一方、ステアリングに備わっているパドルシフトのスイッチを長押しすれば、自動でマニュアルモードに切り替わるシステムを採用した車も存在します。シフトレバーを操作する手間が省けるほか、スピードメーターにMレンジへ切り替わったのがわかりやすく表示されるのが特徴です。

また、マニュアルモードに切り替えなくても、パドルシフトを使ってギアを上げ下げできる仕組みを採用しているケースもあります。メーカーや車種ごとにパドルシフトのシステムが異なるケースがあるため、取扱説明書などで使い方を確認するとよいでしょう。

ステアリングに備わったスイッチでギア変速をする

ステアリングに備わったパドルシフトのスイッチで、ギア変速をします。マニュアルモードに切り替えるか、直接パドルシフトを使って1速からギアを上げ下げするのが特徴です。

スピードメーターに備わった液晶画面で、「M」と一緒にギアの段階数(「1」や「2」など)が表示されます。ドライバーがどのギアの段階数に入れて車を走らせているのかわかりやすくなっており、適切なアクセル、ブレーキなどのペダル操作にも役立つでしょう。

パドルシフトのメリット・デメリット

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パドルシフトを使うメリット・デメリットをそれぞれの観点から解説します。

MT車より不安なく運転できるメリットがある反面、自由にギア変速ができないデメリットがあるようです。

【メリット】ステアリングから手を離さずにシフトチェンジできて、エンストの心配がない

パドルシフトを使うメリットとして、ステアリングから手を放さずにシフトチェンジできる点が挙げられるでしょう。

ギア変速ができる車としてMT車が挙がりますが、クラッチペダルによる操作を伴うため、エンスト(ギアが繋がらなくなりエンジンが停止する症状のこと)する可能性があります。

しかし、ATやCVTの車種に装着しているパドルシフトなら、ステアリングから手を離さずにシフトチェンジができ、好きなタイミングでのギア変速と加速が楽しめるでしょう。

【デメリット】好みのタイミングでギア変速ができないケースがある

パドルシフトを使うデメリットは、好みのタイミングでギア変速ができない点です。

MT車と比較すると、1速から4速へ誤ってギア変速をしてしまうなどのミスが発生しにくいのは強みとなります。一方、ATやCVTなどに使用されているパドルシフトでは、1段ずつしか変速ができないため思った通りの走りができないと不満に感じるかもしれません。

また、下り坂でスピードを抑えつつ走りたい時に、MT車であれば、4速→2速とギアを飛ばして変速が可能です。しかし、パドルシフト装着車では飛ばしての変速ができないため思った通りの走りができないと感じるでしょう。

パドルシフトの効果的な活用法

@Евгений Вершинин/stock.adobe.com

パドルシフトの効果的な活用法を2点ピックアップしてみました。

いずれも、パドルシフトが装着されているメリットを生かし、車の運転を楽しむのに役立つ方法です。安全運転に気を付けつつ、ギア変速による快適なドライブを楽しみましょう。

MT車と同様のギア変速を楽しむ

効果的な活用法のひとつが、MT車と同様のギア変速を楽しむ手法です。

Mレンジ(マニュアルモード)を使用すると、発進時は1速から順にギア変速をしていく仕組みとなっています。MT車では、クラッチ操作も加わるためギア変速にミスが起こりやすいです。スムーズな加速をするにも、丁寧なクラッチ操作とアクセルの扱いが求められるでしょう。

しかし、ATやCVTに備わったパドルシフトなら、クラッチ操作が不要であり、エンストの心配がなくギア変速が可能です。MT車同様、一度アクセルの踏み加減を緩めてから変速操作の必要がありますが、MT車の運転に自信がない人でも楽しく車を走らせられるでしょう。

エンジンブレーキをかけて下り坂を安全に走行する

もうひとつの効果的な活用法が、エンジンブレーキをかけたいときにパドルシフトを使ってギアを下げるという手法です。

例えば、山道で急な下り坂に進入すると、「ギアは2速へ」との道路標識を見かける機会が多いのではないでしょうか。ギアを下げることで、速度を抑えつつブレーキペダルへの負担が減り、安全に下り坂を走れるメリットがあります。

下り坂でブレーキペダルを多用すると、ブレーキパッドやブレーキディスクが高い熱を引き起こしやすいです。「慣性」(車が止まることなく進み続ける現象)を抑えることができなくなり、車が止まらなくなってしまう危険があります。
パドルシフトを使ってエンジンブレーキをかければ手元で操作できるため、効率よく下り坂でのスピード調整を行えるでしょう。

パドルシフトを使うと燃費が良くなるってホント?

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パドルシフトが装着されている車で、積極的にシフトアップやシフトダウンをすると燃費が向上するのでしょうか。

結論から述べると、すべての条件で燃費が高まることはなく、限られたシチュエーションでのみ燃料カットができる点がパドルシフトがもつ燃費面でのメリット。特に、急な下り坂を走行するときのエンジンブレーキで貢献度が高まります。

ATの「D」レンジは電子制御でコントロールされているため、ドライバーのアクセルワークやブレーキによって燃費を左右します。

MT車でよく用いられている「早めのシフトアップ」をパドルシフトで使えば燃費を改善できるのではとお考えの人もいるかもしれません。ところが、Dレンジのセッティングに合わせて作っているため、早めのシフトアップでは燃費の改善は難しいでしょう。

しかし、下り坂でアクセルオフをしつつパドルシフトで低いギアへ落とすと”燃料カット”の仕組みが働き、燃費の向上に直結します。エンジンブレーキを使うことでフットブレーキの頻度を減らし、ブレーキディスクなど駆動系の負担を減らせるのが通説ですが、燃費にも好影響を与えるでしょう。

パドルシフトは後付けできる?

@Marcelo/stock.adobe.com

パドルシフトが搭載されていない車種に後付けで機能を追加するのは、車種によって異なるため、製造メーカーに問い合わせるなど確認が欠かせません。

各自動車メーカーの市販車に対応した社外製のパドルシフトが販売されています。しかし、すべての車種に対応しているとは限らないため、製造を担当しているメーカーに確認したり、商品概要のチェックが必要となるでしょう。

また、同じ車種でも上級グレードで使用されているパドルシフトのパーツを、廉価グレードに移植する方法もあります。移植するとなると、「新車保証」などの各種保証から対象外となってしまうケースがあるため、ディーラーや整備工場などの依頼先に確認するとよいでしょう。

【例】パドルシフト後付けにかかる費用

パドルシフトを後から取り付ける際にかかる費用を、とある国産メーカーの車種を例にご紹介します。

パドルシフトの本体や取付用パーツがセットとなっているのと、取付工賃が大まかに決められており、およそ3万円程度で取り付けられるようです。国産や海外などのメーカー、車種によっても金額が異なるため、取付希望の際は販売店に確認するとよいでしょう。

パドルシフト取付用セット2万2,000円~
取付工賃例8,000円~
合計金額3万円~

※税込金額

パドルシフトを使う際の注意点

パドルシフトを使う際に注意したいポイントは、エンジンブレーキの多用です。

減速の際にエンジンブレーキを使用するのは、スピードを適切に調節できてコントロールがしやすくなるメリットがある反面、エンジンやトランスミッションに負荷がかかります。

エンジンやトランスミッションの調子が悪くなるだけでなく、車自体の寿命を縮めるのにも繋がりかねません。エンジンブレーキをパドルシフトで行う動作を街なかや郊外での信号停止ごとに使うのは避けて、山道の下り坂などブレーキペダルを使い過ぎてしまいそうなケースでのみ使うように心がけるとよいでしょう。

パドルシフト搭載の安い普通車・軽自動車おすすめ10選

スズキ スイフトスポーツ

スズキ スイフトスポーツ(2020年)

5ドアのコンパクトハッチバックである「スイフト」をスポーツモデルに仕立てたのが「スイフトスポーツ」です。

スイフトスポーツの現行モデル・ZC33型ではトルコン式の6速ATを採用。マニュアルモード機能付きで、シフトレバーもしくはステアリングに備わったパドルシフトで変速が楽しめます。140馬力の1,400ccターボチャージャー付ガソリンエンジンを引き出せるセッティングとなっているため、低速域から力強い走りを楽しめるのが特徴です。

ユーザーやファンからはメインのトランスミッションは6速MTとも考えられているようですが、AT仕様も軽快な走りを楽しめるでしょう。

最新「スイフトスポーツ」中古車情報
本日の在庫数 1094台
平均価格 175万円
支払総額 43~388万円

トヨタ GRヤリス

トヨタ GRヤリス RS(2020年)

「GRヤリス」と聞くと、真っ先に272馬力のターボエンジン+6速MTのハイスペックモデルを連想するかもしれませんが、マニュアルモード付のCVT仕様「RS」も注目の1台です。

1,500ccのNA(自然吸気)エンジンに10段の疑似変速機能がついたCVTを組み合わせており、ステアリングにパドルシフトを装着しているのが特徴。120馬力のエンジンパワーを生かして、ターボ車+MTにも負けない心地よい走りを楽しめます。

最新「GRヤリス」中古車情報
本日の在庫数 184台
平均価格 449万円
支払総額 200~1,702万円

スバル インプレッサスポーツ

スバル インプレッサスポーツ(2020年)

スバルを長らく支えているモデル「インプレッサ」の5ドアハッチバックが「インプレッサスポーツ」。

インプレッサスポーツには1,600ccと2,000ccのエンジンバリエーションがありますが、いずれのグレードにもパドルシフトが備わっているのが最大の強みです。

「安全と愉しさ」をキャッチコピーに掲げているスバル。水平対向エンジンによる低重心かつ安定感を高めた走りを十分に楽しめるよう、自社開発のリニアトロニックCVTにあえてパドルシフトの変速を可能としたマニュアルモードを備えているのです。

最新「インプレッサスポーツ」中古車情報
本日の在庫数 1479台
平均価格 126万円
支払総額 33~285万円

ホンダ シビック

ホンダ シビック(2021年)

50年もの歴史を誇るホンダのベーシックカー「シビック」にも、パドルシフトが用意されているグレードが存在します。

2021年に誕生した11代目では、1,500ccのターボチャージャー付ガソリンエンジン仕様にパドルシフトを採用。ステアリング奥にパドルが備わっており、182馬力、240N・mの動力性能をもったエンジンを十分生かせるのが特徴です。

最新「シビック」中古車情報
本日の在庫数 615台
平均価格 268万円
支払総額 40~1,106万円

トヨタ GR86

トヨタ GR86 10th Aniversary Edition(2022年)

2021年に誕生したトヨタの2ドアクーペ、86の2代目となる「GR86」にもパドルシフトを採用しています。

6速ATにマニュアル変速モード機能を与えて、グレード「RZ」と「SZ」にパドルシフトの標準装備を実現。パドルシフトによるダイレクトな変速が楽しめるようになっています。GR86では6速MT仕様もラインナップされているため、MTを好むユーザーが優先されがちな印象ですが、ATもMTに負けない走行性能を発揮できるようセッティングされており、選択肢の幅を広げているのが強みです。

最新「86」中古車情報
本日の在庫数 1124台
平均価格 209万円
支払総額 78~866万円

スズキ クロスビー

スズキ クロスビー(2022年)

パドルシフトが採用されているモデルで異色派とも称えられるのが、コンパクトSUVの「クロスビー」です。

上級グレードとなる「HYBRID MZ」に対し、標準装備でパドルシフトを採用。6速ATと1,000ccの直噴ターボチャージャー付きガソリンエンジンで、表向きの雰囲気とは異なるスポーティな走りを味わえます。

最新「クロスビー」中古車情報
本日の在庫数 855台
平均価格 186万円
支払総額 77~326万円

ホンダ N-BOX

ホンダ N-BOX custom(2020年)

長らく軽自動車ジャンル個別の販売ランキングで1位を獲得し続けている「N-BOX」にも、パドルシフトを採用しているグレードが存在します。

ノーマル仕様とエアロパーツが付いた「Custom」、それぞれのバリエーションにラインナップされたターボチャージャー付きエンジン仕様にパドルシフトを採用。7速の疑似変速マニュアルモードが備わり、下り坂でのエンジンブレーキなどで役立ちます。

最新「N-BOX」中古車情報
本日の在庫数 7649台
平均価格 114万円
支払総額 18~418万円

スズキ スペーシアギア

スズキ スペーシアギア(2020年)

ハイトールワゴンにSUVチックなデザインを取り入れた「スペーシアギア」にも、パドルシフトを装備したグレードが存在します。

64馬力と軽自動車自主規制値を備えたターボエンジンを搭載するグレード「HYBRID XZ TURBO」にパドルシフトを採用。マイルドハイブリッドシステムによる燃費性能と低速域の加速サポートで、ハイトールワゴンタイプながら力強い走りをパドルシフトで引き出せます。

最新「スペーシアギア」中古車情報
本日の在庫数 928台
平均価格 167万円
支払総額 68~309万円

ダイハツ コペン

ダイハツ コペン 20 aniversary model(2022年)

ダイハツの2ドアオープン軽自動車「コペン」は、パドルシフトがあると走りが楽しめる1台です。

コペンは5速MT仕様も用意されていますが、注目すべきはパドルシフトがついた7速CVT仕様。”スーパーアクティブシフト”と銘打ち、Dレンジだけでなくパワーをさらに引き出せるSモードも備えたことで、64馬力の規制値限界まで高めた3気筒ターボガソリンエンジンのパフォーマンスを引き出せるでしょう。

最新「コペン」中古車情報
本日の在庫数 1210台
平均価格 125万円
支払総額 28~325万円

スズキ ワゴンRスティングレー

スズキ ワゴンRスティングレー(2019年)

軽自動車のベストセラー、「ワゴンR」のスポーティモデルである「ワゴンRスティングレー」にもパドルシフト付き仕様がラインナップしています。

グレード「HYBRID T」に、7段変速のマニュアルモードが備わったCVTを採用。同時にパドルシフトを標準装備。普段は近所のお買い物で活躍する印象があるワゴンRですが、スポーティモデルのスティングレーにはドライブを楽しめる装備を備えているのです。

最新「ワゴンRスティングレー」中古車情報
本日の在庫数 2356台
平均価格 63万円
支払総額 10~315万円

AT車はパドルシフトがあればもっと楽しくなる!

@Brandon/stock.adobe.com

AT車を選ぶなら、パドルシフトがあれば運転が楽しくなるでしょう。
AT車はクラッチ操作が省けて車を走らせる負担が軽くなる反面、車を運転している楽しさを感じにくくなるのがデメリットです。

しかし、マニュアルモードがあればMT並みのシフトチェンジを楽しめますし、パドルシフトが装着されているとシフトレバーまで手を伸ばさずに変速ができるため便利です。

近年はAT車が日本の自動車販売台数で約99%を占めているのが実情であり、MT車を入手するにしても新車ではラインナップが少なく、中古車でも価格が高騰していて難しいでしょう。

MT車のような運転感覚を楽しみたいなら、マニュアルモード機能にパドルシフトの装備がついたAT車を選ぶと、選んだ愛車をより長く楽しめるのではないでしょうか。

ぜひ、今回ピックアップした車種も交えて、パドルシフトを採用した車種からお気に入りの1台を探してみてください。

AT車のオーバードライブとは?

執筆者プロフィール
長谷川 優人
長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。

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