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ハイブリッド車とは?3タイプの実燃費や価格とメリット・デメリットを徹底比較!
目次
ハイブリッド3方式メリット・デメリット比較
ハイブリッド方式 | メリット | デメリット |
パラレル | ・構造が単純かつ軽量 | ・シリーズ・ハイブリッドに比べると低効率 |
シリーズ | ・発電効率に特化したエンジンを搭載可能 ・変速機が不要であるため軽量 | ・電力/動力へのエネルギー変換ロスが大きい ・動力性能は搭載モーターに依存 |
シリーズ・ハイブリッド | ・高効率 | ・構造・制御が複雑 |
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3タイプのハイブリッドの実燃費を比較
実燃費順位 | 実燃費 | 車名 | JC08モード |
1位 | 22.5〜24.5km/L | アクア | 34.4km/L |
2位 | 20.5〜22.5km/L | フィット ハイブリッド | 34.0km/L |
3位 | 19.8〜21.8km/L | ノート e-powor | 34.0km/L |
実燃費を比較すると、シリーズ・パラレルハイブリッド方式を採用するハイブリッドカー、トヨタ アクアが最優であることがわかります。
上表のJC08モード燃費と実燃費は、売れ筋グレードである中間グレードのデータを比較しています。その差は実に12km/Lほどですが、燃費重視のハイブリッドモデルだけにJC08モード計測に最適化されたセッティングが施されるため、このような数値の乖離は一般的なガソリン車よりも大きいものと推測されます。
ホンダ フィットのパラレル方式も、制御の改善やモータのみで走行可能となる改良が加えられ、アクアのシリーズ・パラレル方式との絶対的な燃費性能差を埋めるべく健闘していますが、やはり基本構造の差は隠しきれません。
ノート e-powerが採用するシリーズ・ハイブリッドの実燃費はアクアとフィットに比べればやや見劣りしますが、大きく構造の異なるシステムでも熟成が進む上位2車と同等の燃費を叩き出せることが証明されているため、今後の改良でどこまでパフォーマンスアップが図れるかが注目されます。
アクア,フィット,ノート e-powerの燃費を詳しく比較
コスパの高いハイブリッドカーは?
トヨタ ヴォクシー
ハイブリッド方式 | ガソリン車との価格差 |
パラレル | 約13万円:ホンダ フィット |
シリーズ | 約49万円:日産 セレナ |
シリーズ・パラレル | 約45万円:トヨタ ヴォクシー |
上表はガソリンモデルとハイブリッドモデルの価格差を示したものです。
構造と制御がとくに複雑なシリーズ・パラレルハイブリッドを搭載するトヨタ ヴォクシーが、もっとも高価なハイブリッドシステムを搭載していることになります。
次ぐ、日産のシリーズ・ハイブリッドシステムは、ガソリン車とはパワートレインが大きく異なるため、やはり高価にならざるを得えません。
その点、フィットのパラレルハイブリッドは、トヨタに匹敵する性能を誇りながら低価格で実現された、もっともコストパフォーマンスに優れるハイブリッドシステムです。
最も人気が高いハイブリッド車はアクア
トヨタ アクア
各社が採用するハイブリッドシステムの違いと燃費の比較をしました。
ホンダはシンプルで軽量なパラレルハイブリッドを採用し続け、燃費と軽量化によるドライバビリティのバランスを重視するホンダらしい取り組みです。
日産のe-powerは、これまでどのメーカーも本格的な採用を見送ってきたシリーズ・ハイブリッド。今後の改良でどうなるかが非常に楽しみなハイブリッドシステムです。
しかし、やはりハイブリッド界をリードするのは、複雑な制御と構造のシリーズ・パラレル方式を克服したトヨタ。トヨタ アクアは販売開始からすでに6年目に突入しましたが、2018年1〜4月においても、いまだに新車販売台数トップの34,686台を売り上げる大人気ハイブリッドカーとなっています。
三”車”三様のハイブリッドシステム、それぞれのメリット・デメリットを理解して購入時に参考にしてみてください。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...