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車のイグナイターとは?寿命と交換の目安と点検・故障診断方法
目次
車・バイクのイグナイターが故障したときの修理方法
イグナイターの修理方法は2通りが考えられます。
■内部の基盤がダメになっていない場合:内部の電解コンデンサーやトランジスタの交換
■全損の場合:イグナイター自体(イグニッションコイルも合わせて)の交換
前者は半田付けの技術が必要になり、失敗のリスクが付きまといます。今回は主に、一般的に推奨される後者のイグナイター交換についてご紹介します。
※作業の際は、必ずエンジンを止めておかないと危険です。
車のイグナイターの交換方法
エンジンによって、ボルトやネジの規格は異なりますが、10mmから12mmのレンチとプラスドライバーがあれば十分です。エンジンのプラグカバーを外したときに、プラグコードと繋がっていて、ネジで固定された黒い四角形の箱が見えたら、それがイグナイターです。
プラグコードとネジを取り外し、新品と交換しましょう。
バイクのイグナイターの交換方法
バイクの場合は、電装配線の中からイグナイターを探し、取り付けられたカプラー端子を取り外したら、新しいイグナイターを指し直す、というシンプルな作業となります。
カプラーが外しづらい場合は、ビニールテープを巻いたマイナスドライバーを強く押し当てながら外すことをおすすめします。
イグナイター内部の修理の参考動画
部品さえ手に入れば、修理可能。まずは基盤をBOXから出し、トランジスタとコンデンサを交換。しっかりと半田付けしたら、完成です。
イグナイターの修理費用
イグナイターの修理費用は、部品代、または部品代+工賃(業者に依頼する場合の技術料)で構成されます。
イグナイターとイグニッションコイルを同時に交換することが一般的なので、この2つの部品代を合わせると、1気筒につき約15,000円から20,000円前後となります。整備工場などの業者に修理を依頼する場合の工賃の相場は、10,000円前後となっています。
イグナイターはメーカーやエンジン別に、通販サイトでも購入が可能です。ちなみに、内部のコンデンサは、1個数10円、トランジスタも1個で200円程度の安価で購入可能です。
イグナイターはエンジンの命!
今回は、イグナイターの役割・故障症状・交換時期・修理方法や費用についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
エンジンの点火装置は、車やバイクの心臓部のさらに核の部分となります。これを担うイグナイターは、小さく目立たない一つの部品ですが、しっかりとこの役割を知っておかないと、あとから致命的な故障につながります。
今回ご紹介した内容が、そういった故障を回避することにつばがれば幸いです。
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- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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- 鈴木 ケンイチ
- 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...