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【エンジンルーム洗浄】洗浄方法・頻度やおすすめ道具など紹介

エンジンルームを洗浄するタイミングは?

エンジンルーム洗浄するタイミング

洗車やメンテナンスのついでに

エンジンルームの洗浄は、洗車やエンジン周りの点検のついでに行うとよいでしょう。洗浄に必要な道具はタオルやブラシ、高圧洗浄機やエアブローなどボディ洗車と同じ道具を使うため、そのついでなら効率的にエンジンルームの洗浄ができます。

また、エンジンルーム内の部品を外して洗浄した方がより隅々までキレイにできるため、洗浄と同時に各部の念入りな点検も行えます。

一定距離に達した時点や泥道などの走行後

下回りにカバーが付いていない車のエンジンルームは吹き抜けになっており、タイヤが巻き上げた砂や泥が下からエンジンルームに入り込みやすく、走行距離が伸びるほど汚れます。

またアンダーカバーがあっても汚れはわずかな隙間からも侵入するため、泥道などを走行後はエンジンルーム内の汚れも確認しましょう。

車検のタイミングで

作業を業者に依頼する場合には、車検のタイミングで洗浄してもらうとよいでしょう。車検時には、業者側からエンジンルームや下回りの洗浄が提示されることもあります。

水を嫌うエンジンルームを自分で洗浄する行為は故障のリスクがあるため、洗浄作業に不安があるのであれば業者に任せるのが安心です。

▼車洗車について詳しく知りたい方はこちら▼
【初心者必見】洗車のやり方と必要なグッズ!ガソリンスタンド洗車とどっちがいい?

エンジンルーム洗浄、どのくらいの頻度で必要?

エンジンルームの洗浄はメーカーから条件が指定されていないため、使用期間や走行距離に関わらず汚れが気になったら洗浄することになります。

汚れ具合は車種や使用状況、保管状況によって異なり、頻繁に山道や悪路を運転する場合は、それだけ汚れる割合も高くなります。とくにエンジンが座席下に配置されるキャブオーバーは通常走行でも汚れやすいため、より頻繁なチェックが必要です。

エンジンルームの洗浄は半年〜1年に1回を基準とし、汚れの程度によって頻度を調整するとよいでしょう。業者に依頼するなら1年もしくは車検ごとに判断しましょう。

自分でエンジンルームを洗浄する方法

©sritakoset/stock.adobe.com

自分でエンジンルームを洗浄する手順は以下の通りです。

  1. 防水・養生
  2. エンジンルーム内に水をかけながらブラシで汚れを落す
  3. 手作業で細部を洗浄
  4. 水分除去
  5. 始動チェック・乾燥・走行チェック

1.防水・養生

水を使って丸洗いする場合は、作業を始める前に各所に防水処理を施す必要があります。ビニールやラップなどを用いて、電装品や電気配線、吸気口などに水が入らないように養生し、バッテリーなど簡単に脱着できるものは外しておくとよいでしょう。

実際に作業する際は、以下のような箇所を防水処理を施します。

  • オルタネーター(発電機)
  • バッテリー(密閉型の場合はバッテリー端子のみでも可)
  • ヒューズボックス・ヒュージブルリンク・コネクターなど
  • ECU(エンジンのコンピューター)
  • エアクリーナー等の吸気口
  • 高電圧インバーターや高電圧ケーブル(ハイブリッド車の場合)
  • オイルレベルゲージ など

2.エンジンルーム内に水をかけながらブラシで汚れを落す

エンジンルーム内に水をかけながらブラシでこすり、汚れを落とします。高圧洗浄機やスチーム洗浄機を使えば、手が入らない箇所に入り込んだ砂やホコリも効率的に落とせます。

ただし、養生したとしても水が侵入することもあるため、防水をした箇所へ過剰に水をかけるのは避けましょう。

3.手作業で細部を洗浄

水を使わないときや高圧洗浄機では落としきれなかった汚れがある場合は、ブラシやタオル、洗浄剤など用いて手作業で清掃します。

頑固な油汚れは、専用の洗浄剤を用いることで楽に落とせますが、洗浄剤のなかには水によるすすぎが必要なものもあります。

4.水分除去

洗浄後はしっかりと水分を除去します。水が残ったままではサビやカビの原因になるうえ、そのまま走行すると汚れを呼び込むことになるため、乾いたタオルで水分をよく拭き取っておきましょう。コンプレッサーがあればエアブローで水分を飛ばすことができます。

コーティング剤やワックスなどを使用する場合は、このタイミングで作業します。養生したビニールやラップの外し忘れにも注意してください。

5.始動チェック・乾燥・走行チェック

最後にエンジンを始動させて、異音やアイドリング不良がないかをチェックします。異常がなくともすぐには走り出さず、アイドリングでエンジンルームの温度が上がるまで待ち、微細な水分を蒸発させましょう。走行チェックをして問題がなければ洗浄作業は完了です。

▼水垢が付いた車の洗車方法を知りたい方はこちら▼
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自分でエンジンルームを洗浄するときの注意点

エンジンは冷えた状態で作業

洗浄作業は原則としてエンジンが冷えた状態で行なってください。走行中のエンジン表面温度は100℃近くまで上がり、排気ガスの通り道であるエキゾーストマニホールド表面は数百度にも達します。

エンジン稼働中や走行直後の洗浄作業は火傷やケガの原因になるほか、車の故障や水によって急冷されることによる金属部品の破損を招く恐れがあります。

特定箇所への執拗な高圧水の噴射

エンジンルーム内は防水処理が施されているものの、その効果は絶対ではありません。経年劣化によって防水性能が低下している場合もあるため、電気配線やパッキン・ガスケット付近、ホースの接合部などへの過剰な高圧水の噴射は故障の原因になります。

バッテリーを外す場合に気をつけたいこと

開放型バッテリーの上面には過剰なガスを抜くための穴が空いており、そこから水が侵入すると機能低下を起こします。完全密閉型バッテリーはそういったことは起こらないものの、トラブルを避けるためにいずれのバッテリーであっても外しておくのが懸命です。

また、バッテリーを外すとオーディオやカーナビの設定がリセットされます。再設定が必要になるため、メモを取るなどして設定数値を覚えておくとよいでしょう。アイドリングストップ搭載車などはバッテリーを外すと、特別なリセット作業が必要になる場合があります。

エンジン内への水の侵入に注意

エンジン内部に水が入り込み故障を起こすと、多額の修理費用がかかります。シリンダー内に大量の水が入り込むとエンジン始動時に内部が破壊され、クランクケースに大量の水が侵入すると潤滑不良を起こしかねません。

電装品の防水に加え、エアクリーナーボックスの吸気口やオイルレベルゲージ周りの養生も念入りに行いましょう。

無理をして洗浄しない

エンジンルームの洗浄には、エンジンルーム各部の機能や名称をはじめ、部品や電気に関する知識が必要です。とくに電気自動車やハイブリッド車などは、通常の車よりも電子部品が多く使われているうえ、高電圧を使用しているためさらなる危険を伴います。

自動車整備に関する経験や知識が不十分と判断される場合には、無理をせず業者に洗浄作業を依頼しましょう。

水を使った洗浄が禁止されている車も

車種によっては取扱説明書に「エンジンルーム内には水をかけないでください」「始動不良や不調、車両火災に繋がるおそれがあり危険」という文言が記載されています。無用なトラブルを避けるためか、どのメーカーも水を使ったエンジンルームの洗浄は推奨してはいません。

禁止されているのにも関わらず、水を使ってエンジンルーム洗浄を行い、故障が発生した場合はメーカー保証が受けられない可能性があります。作業を行うまえに取扱説明書を確認し、注意文がある車の場合は軽度の清掃程度に留めるか、カーディーラーに相談しましょう。

エンジンルームを洗浄するときのおすすめの道具5選

KURE フォーミングエンジンクリーナー

呉工業が販売するフォーミングエンジンクリーナーは、泡状の洗浄液で油汚れを浮き上がらせられるエンジンルーム洗浄の定番商品。金属・樹脂・ゴムに使用可能です。塗布後は、ブラシでこすってから水で洗い流す必要があるため、防水のための養生をしっかり行って作業しましょう。

オートグリム エンジンルームクリーナー

オートグリムは英国王室御用達のカーケミカルメーカーであり、同社の商品はモーターショーなどの展示車にもよく使われます。使い方はエンジンルーム内にムラなく塗布し、ブラッシングしてから水で洗剤を洗い流します。価格はやや高いものの性能や品質は申し分なく、高い満足感が得られるエンジンルームクリーナーといえるでしょう。

KURE  エンジンルームLOOX

KURE(呉工業) エンジンルームLOOX (140ml) No.1185

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呉工業のエンジンルームLOOXは、洗浄から艶出しまで1本で行えるクリーナーです。タオルやウェスに塗布してエンジンルーム内を拭き上げるだけで、洗浄泡で油汚れを浮かせて落とすと同時にシリコンポリマーでコーティングして汚れの再付着も防ぎます。

金属・プラスチック・ゴムのいずれにも使えるうえ、水が不要であるため非常に扱いやすいクリーナーです。

業務用カーピカル強力洗浄クリーナー

高い洗浄力でプロの現場でも定評のあるカーピカルの業務用マルチクリーナーです。原液のまま汚れに直接吹きかけるかウェスにとって拭き上げ、仕上げに水拭きするだけでエンジンルームの頑固な油汚れもキレイに落とせます。

汚れの程度に応じて水で薄めて使えるため経済的。薄めれば内装などにも使えます。洗浄力が強いため、原液で使った場合にゴム類を痛める場合がある点には注意が必要です。

プレクサス

プレクサスは、戦闘機のキャノピー洗浄用に開発された高い洗浄力と表面保護効果を持つスプレータイプの洗浄艶出し剤です。中性であるうえアルコールやアンモニアも含まれていないため、金属はもちろん、ゴムや塗装面など車のあらゆる部分に安心して使えます。

使い方は、直接噴射かタオルなどに塗布してして拭き上げるだけです。独特の臭いがあるため閉所では換気しながら作業をしましょう。

エンジンルームの洗浄は業者依頼が一番安全

故障や危険が伴うエンジンルームの洗浄は、費用をかけてでもプロに任せることをおすすめします。洗浄作業するのは車を熟知している整備士であるため安全なだけでなく、高圧スチーム洗浄機やエアブローなどの設備を取り揃えているため、より効率的に汚れを落とせます。

近年着目されている、水の代わりにドライアイスを使って汚れを落とすドライアイスブラスト洗浄なら、故障のリスクを限りなく抑えられるうえ、細かな部分の汚れまでキレイに落とせます。

こういった洗浄設備は一般家庭で用意するのは難しいため、エンジンルームを徹底的にキレイにしたい場合にも業者に依頼するのがおすすめです。

整備工場やカーディーラー、専門業者やオートバックスなどの量販店にエンジンルーム洗浄を依頼した場合の費用は5,000〜1万円が相場です。

エネオスブランドのガソリンスタンドなどで実施されている「エンジンルームクリーン&プロテクト」なら、5,000円程度の費用で専門スキルを持ったスタッフがエンジンルームを徹底的にキレイにしてくれます。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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