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エンジンルームの洗浄は自分でやってもいいの?故障やメーカー保証対象外になるリスクは?

エンジンルームの洗浄は自分でやってもいいの?

©Tomasz Zajda/stock.adobe.com

洗車でキレイにできる部分は、ボディやガラス、ホイールなどですが、さらに力を入れてキレイにしたい人であれば、タイヤハウスやドアの側面、車の下回り洗浄などもあるでしょう。しかし、エンジンルーム内の洗浄・清掃を行なう人は少ないかもしれません。

エンジンルームは、ボンネットやアンダーカバーによって保護されていることから一見汚れなさそうに感じますが、路面状況や運転する頻度によって、下周りからやフロントグリル、ボンネットの隙間などから汚れが侵入し蓄積していきます。

とはいえ、エンジンルーム内には車の心臓部分とも言えるエンジンや電装品、コンピューターが搭載されているため、「水をかけて洗っても大丈夫なの?」と疑問や不安に思う方が多いのではないでしょうか?

エンジンルーム洗浄は専門業者に依頼できますが、普段の洗車のついでに自分で行ってもよいのでしょうか?

エンジンルームを洗浄することによるメリット・デメリット

©tamayura39/stock.adobe.com

エンジンルームを洗浄するメリット

車の状態を確認でき、メンテナンスや予防整備ができる

結論から言えば、エンジンルームを洗浄してもしなくても、エンジンの性能は変わりません。このことから「汚れていても見た目が気にならない」という人には、エンジンルーム洗浄は不要でしょう。

しかし、エンジンルームを洗浄するときにオイルの汚れや量、バッテリー液や補機ベルトの劣化具合などの簡易点検を行うことができます。車の状態を確認できるという意味では、エンジンルーム洗浄を行なうメリットがあるといえます。

エンジンルームを洗浄するデメリット・懸念点

DIYでは防水や養生をするのが大変

後述しますが、エンジンルーム洗浄時には防水処理を行なう必要があります。DIYで行なう際は、防水や養生をするのが大変で手間がかかるのがデメリットです。

また、洗浄方法などにもよりますが、完璧に養生をすることは難しく、極微量な水分が侵入する可能性もあります。

バッテリーを外すことによりナビ等のメモリーが初期化されることも

洗浄時の故障や不具合のリスクを減らすためには、バッテリーを取り外す必要性があります。

(バッテリーの構造が密閉型の場合には水が侵入する可能性は低いため、取り外しをする必要はありません)

バッテリー上部に取り付けられているキャップには、バッテリー液を補充、内部で発生したガスを外に排出する役割があり、このガス抜き穴から水が逆流してしまい、各セル内に充填されている希硫酸が水によって薄まってしまう可能性があるからです。

しかし、バッテリーを外すことによって車内の一部のコンピューターやナビ・オーディオ等がリセットされてしまいますので、再設定や車種によっては診断機を使った学習などが必要です。

電装品・コンピューターの故障に繋がる可能性が

エンジンの制御には、従来の機械的に作動させる機構からコンピューター制御や、多くの電装品が採用されるようになりました。

エンジンルーム内にあるどの部品がどの役割を持つものなのかを全て把握することは難しく、間違って水がかかってしまった場合に、故障や不具合の原因となってしまう可能性があります。

エアクリーナーに水が侵入することでエンジン不良の原因に

エアクリーナーから水が侵入すると、不具合やエンジン不始動といった不具合の原因になることがあります。

本来、エアクリーナーにはフィルターが内蔵されており、空気中のチリやホコリをろ過することによってデリケートなエンジンの燃焼室内部に侵入することを阻止する役割があります。

このフィルターはあくまでホコリやチリ等のゴミを除去するためのもので、水を通さないようにする作りではありません。

したがって、洗浄時に大量の水が侵入し、エンジン内部の水が入ってしまうと、最悪の場合、エンジン内部が破壊されるといったトラブルに繋がる可能性があります。

エンジンルームの洗浄は業者依頼が一番安全

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このように懸念点の多いエンジンルーム洗浄ですので、プロの手にお任せするのが最も安心です。

エンジンルームの洗浄作業を請け負う業者や専門店は数多く存在します。また、定期的な点検や車検を持ち込む自動車修理工場やディーラーなどでもエンジンルーム洗浄をお願いすることができます。

プロや専門店によるエンジンルーム洗浄方法・手順

1.エンジンルーム洗浄を行う前に暖気

エンジンルーム洗浄をする際にエンジンを切った状態で行うことはもちろんですが、洗浄前に暖気を行うケースが多いようです。

暖気をするメリットとして、エンジンが温まることによって高圧洗浄機等を使用した時の水分が蒸発しやすく、目視で判断できない部分に水が溜まることを防ぐという利点があります。

ただ、防水の観点から養生や保護が熱を持った状態のエンジンにすることが困難な場合には、エンジンルームを冷やしてから行うケースもあるようです。

2.徹底した防水加工(養生又はラップやビニール等)

電装品やエンジンの吸気系の部分に養生テープやラップ・ビニールを使い、洗浄時の水から保護します。

主に以下のような箇所を保護します。

  • オルタネーター(発電機)
  • バッテリー(密閉型の場合はバッテリー端子のみ)
  • ヒュージブルリンク
  • ヒューズボックス
  • ECU(エンジンのコンピューター)
  • エアクリーナー等の吸気系部品
  • ターボ車の場合タービン
  • ハイブリッド車の場合は高電圧インバーターに加えて高電圧ケーブル
  • 洗浄時に水がかかる恐れがある箇所のコネクター等

このように、洗浄時の保護は車種によって多数の防水加工箇所があり、部品の取り付け位置などは車種やメーカーによって様々で専門の知識が必要となります。

3.高圧洗浄機を使って洗浄

高圧洗浄機を使った洗浄方法で、蓄積したホコリや砂等の汚れを洗浄します。

このとき、保護した箇所を極力避けて洗浄を行うことによって微量の水分が入るリスクを低減させます。

4.専用の洗車道具を使用して細部を洗浄

高圧洗浄機を使い落としきれなかった汚れや、細かい箇所の洗浄を専用の洗車道具を用いて洗浄します。

この時に専用のクリーナーや洗浄剤を使い、付着した油分等の汚れを除去します。

5.エアブローを使って水分を取り除く

洗浄が完了したら、付着した水分をエアーを使い除去します。

コンプレッサーを使った高圧のエアーを噴射することによって、細部に溜まった水分を除去することができ、エンジンの不具合やトラブル等の二次被害のリスクを低減することができます。

6.光沢剤等のコーティング剤を施工する

最後に専用のコーティング剤(光沢剤)を使い、ホコリや砂の再付着防止と艶出しを行います。

7.エンジンを始動させて確認する

最後にエンジンを始動させて、異音や不具合(加速不良、アイドリング不調)などがないか確認をします。

専門店によってはコンピューター診断をしてセンサー系統に異常がないかを確認します。(コンピューター診断は別途料金が発生する場合があります)

他の作業と一緒にエンジンルーム洗浄を依頼するのがおすすめ

専門業者に依頼する際は、エンジンルーム洗浄のみよりも、作業の一つにお願いすると良いかもしれません。

例えば、オートバックスでは500円でエンジンルーム洗浄をしてくれますが、日常点検や車検、オイル交換などもまとめてお願いするのがおすすめです。

ガソリンスタンドのエネオスでは、KeePer技研株式会社が定めるコーティング技術1級資格を取得したスタッフに「エンジンルームクリーン&プロテクト」を依頼することができます。

ガラスの油膜取りやボディーの研磨・磨き、内装クリーニングに加えてエンジンルームの洗浄をお願いすれば、車全体がリフレッシュさせることができますね。

洗浄でエンジンが故障したらメーカー保証は対象外になる?

事故車の前で佇む男性
©hedgehog94 /stock.adobe.com

DIYでエンジンルーム洗浄を行い、エンジンや電装品が故障してしまったら、部品や診断費用はメーカー保証の対象となるのでしょうか?

メーカーによって若干の違いはありますが、メーカー保証には一般的に3年又は6万キロ等の条件項目があり、その期間・走行距離内であれば、消耗品を除くほとんどの部品を対象に保証修理や交換を行ってもらうことができます。

各メーカーの取り扱い説明書の「外装の手入れ」の項目では、「エンジンルーム内には水をかけないでください」と記載があるものが多く見受けられました。

また、ハイブリッド車では「始動不良や不調、車両火災に繋がるおそれがあり危険」という文言があり、どのメーカーも推奨しておりません。

このような取り扱い説明書に反する行為、つまり個人が本来水をかけてはいけない箇所を洗浄し、意図的に引き起こしたとも受け取れる故障に関しては、保証対象外となってしまうケースが多いようです。

メーカー保証の対象外となった場合、修理や部品費用は自費となってしまいます。エンジンともなれば修理費用が高額になる可能性がありますので、DIYでエンジンルーム洗浄を行う際は、じゅうぶん注意が必要です。

車の知識がない人がエンジンルームを洗浄するのは避けた方がいい

結論から言えば、自動車の部品や構造に対する知識が豊富な方や、専門的な用語を熟知されている方を除いて、個人でエンジンルーム洗浄を行なうのはやめたほうがよいでしょう。

特に、ハイブリッド車やEVなどの車種はエンジンやパワートレインなどに複雑な電子部品・回路、センサーやモーターなどが多く搭載されており、素人が容易に判断することが困難なケースがあります。

どうしてもエンジンルーム内の汚れが気になる際は、水をバシャバシャかけて洗浄するのではなく、ウエスやシートなどを使って汚れを拭き取るのがおすすめです。

自分でエンジンルーム洗浄をする場合のおすすめアイテム3選

KURE(呉工業) フォーミングエンジンクリーナー (420ml)

呉工業から販売される、エンジンルーム内の汚れを簡単に洗浄することができる、エンジンクリーナーです。水を一切使う必要性がないので、気になる箇所に吹きかけて拭き上げるだけで、安全に汚れを落とすことができます。

メーカー呉工業
洗浄タイプ
値段545円
重量496g

KURE(呉工業) エンジンルームLOOX (140ml)

KURE(呉工業) エンジンルームLOOX (140ml) No.1185

KURE(呉工業) エンジンルームLOOX (140ml) No.1185

700円(06/24 23:53時点)
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液状のエンジンルームクリーナーです。濃密ムースが細部に素早く浸透し、頑固な油汚れを落とすことができる洗浄剤です。特殊なシリコンポリマーが、艶出しに加えて汚れの再付着の防止し、長期間エンジンルームの輝きを保つことができます。

メーカー呉工業
洗浄タイプ液体
値段770円
重量200g

SOFT99 お手入れシート フクピカ エンジンルーム専用拭くだけシート

シートを使って汚れを拭き取るタイプです。電装部品の故障や不具合の心配もなく、艶出しに加えて付着防止の保護皮膜を作ります。エンジンが完全に冷えた状態で作業を行うようにしてください。

メーカーSOFT99
洗浄タイプシート
値段280円
重量0.06g

エンジンルーム洗浄、どのくらいの頻度で必要?

©trendobjects/stock.adobe.com

エンジンルームが汚れる原因は、走行中に隙間から侵入してくる土や砂、砂利などです。

車のエンジン下部には路面からの砂利や小石等の影響から保護する役割を持つアンダーカバーが取り付けられているのですが、隙間や穴があり完全に保護することはできません。

また、頻繁に山道や悪路を運転する場合では、路面の泥や土がエンジンルーム内に侵入する割合が高くなってしまいますし、反対に運転を滅多にしない、数ヶ月間車に乗らない場合には空気中の砂埃が侵入し、それよりも早く汚れてしまうこともあります。

このように、エンジンルームの汚れ方は車の保管状況やよく走る道路環境に左右されるため、エンジンルーム洗浄の頻度も人それぞれです。よって、半年から1年を基準とし、汚れの程度によって回数を調整することをおすすめします。

自宅でウエスやシートを使ってエンジンルームをキレイにする場合も、汚れの程度を見ながらでよいでしょう。頻繁に山道や悪路を運転する人で、汚れが気になるという場合は、こまめに拭き上げしてあげるとよいでしょう。

初心者でもスムーズに洗車・車内清掃するコツや手順は?

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執筆者プロフィール
F2L
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平成6年生まれ。愛車はDR64W クリッパー。キャンプや登山等のアウトドアや車を使った車中泊の相棒です。ライター歴は3年。二級自動車整備士として5年間日産のディーラーでメカニックをやっていました。整備士...
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