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車のイグナイターとは?寿命と交換の目安と点検・故障診断方法

車におけるイグナイターとは?

イグナイター
©kuchina/stock.adobe.com

イグナイターとは、点火装置全般を表す名称のことを言いますが、車・バイクにおけるイグナイターは「エンジンの点火システムの制御」を担う電気回路部品のことを言います。

イグナイターの役割は、以下のとおりスイッチのようなものになります。(フルトランジスタ方式と呼ばれます)

  1. エンジンのコンピュータ(ECU)からの命令を受け、イグニッションコイルの一次側に電流を流す
  2. 直後、再びのECUからの命令で流していた電流を切る

イグナイターは、基本的にはエンジンの1気筒毎に設置されており、イグニッションコイルとセットであったり、独立している場合もあります。

イグナイターの役割の重要性について、これだけだとわかりづらいかもしれません。そこで、簡単にエンジン点火の仕組みについて説明したいと思います。

イグナイターとCDIの違い

イグナイターは、CDI(キャパシター・ディスチャージド・イグニッション)と同じ言葉として使われることもあるようが、CDIはイグナイターとは別の装置になります。

簡単に説明すると、イグナイターの1つにCDIがあるというイメージです。

  • イグナイター…イグニッションコイルへの一次電圧をトランジスタによって制御する点火装置
  • CDI…コンデンサーからの放電を利用した電子制御式点火装置(コンデンサー式点火装置)

CDIは、小電力で機能するので非常に効率的です。そのため、以前は草刈機や一部の自動車のほか、小型オートバイにも使用されていました。

しかし、排ガス規制の観点や燃費が悪いことから、市販車に採用されることはなくなってきています。

エンジン点火の仕組み

エンジンの点火
©Pathompong/stock.adobe.com

ガソリンエンジンは、シリンダー内で圧縮された混合気が、点火プラグ(スパークプラグ)から電気的に発生する火花によって、適切なタイミングで点火されることで動き出します。

ここでの、点火プラグに電圧を供給する部品がイグニッションコイルで、そこで高電圧を発生させる部品が、イグナイターということになります。

フルトランジスタ方式においては、流した電流を遮断することで、遮断と同時に消えたコイル周りの磁界を維持するために、もともとの電流より大幅に高い電圧の電流が流れるのです。

CDI方式においては、はじめから高圧の電流を流し、コイルの二次側で電圧を増幅します。つまり、12Vのバッテリーから、最終的には点火プラグの放電に必要な25~35kVの電圧を得ることができます。

イグナイターの故障症状と点検・診断方法

頭をかかえる男性
©Dusko/stock.adobe.com

イグナイターの役割を知ってもらえれば、イグナイターの故障は致命的だということもわかってもらえると思います。

エンジン点火システムに異常が発生するのですから、当然エンジンの不具合に繋がります。具体的には、イグナイターの故障によってどんな症状が表れるのか、いくつか挙げていきます。

車・バイク共通の故障症状

  • 点火プラグの失火
  • スターターは動くのに、エンジンが起動しない(バッテリーの故障ではないということです)
  • アイドリングが不安定
  • パワーや回転数が上がらない(CDI方式もしくはフルトランジスタ方式は、進角制御も行っているからです)
  • 走行中に突然エンストする

点検・診断方法

イグナイターの故障症状が出た場合には、マニュアルに沿って検電テスターで点検しましょう。また、マニュアルや検電テスターがない場合は新品のイグナイターに交換して様子を見るようにします。

イグナイターの寿命と交換の目安は?

©Have a nice day/stock.adobe.com

故障症状が表れ始めたら、直ちにイグナイターを交換しなければなりませんが、走行中にエンジンが停止するケースはいきなり発生します。この故障症状があらわれる前に、部品交換をして対策をする必要があります。

また、イグニッションコイルはイグナイターとの相互機関なので、こちらも同時に交換することが推奨されます。おおよその故障タイミングは、約70,000km走行が目安となるようです。この辺りの走行距離で、イグナイターの故障について念頭に置いておきましょう。

経年劣化以外にも、エンジンに熱がこもった場合や湿気もイグナイターの故障原因となるのでエンジン冷却にも注意しましょう。

車・バイクのイグナイターが故障したときの修理方法

©BillionPhotos.com/stock.adobe.com

イグナイターの修理方法は、内部の基盤がダメになっていない場合には、
・内部の電解コンデンサーやトランジスタの交換

全損の場合には、
・イグナイター自体(イグニッションコイルも合わせて)の交換

この2通りが考えられますが、前者は半田付けの技術が必要になり、失敗のリスクが付きまといます。今回は主に、一般的に推奨される後者のイグナイター交換についてご紹介します。※作業の際は、必ずエンジンを止めておかないと危険です。

車のイグナイターの交換方法

エンジンによって、ボルトやネジの規格は異なりますが、10~12mmのレンチとプラスドライバーがあれば十分です。エンジンのプラグカバーを外したときに、プラグコードと繋がっていて、ネジで固定された黒い四角形の箱が見えたら、それがイグナイターです。

プラグコードとネジを取り外し、新品と交換しましょう。

バイクのイグナイターの交換方法

バイクの場合は、電装配線の中からイグナイターを探し、取り付けられたカプラー端子を取り外したら、新しいイグナイターを指し直す、というシンプルな作業となります。

カプラーが外しづらい場合は、ビニールテープを巻いたマイナスドライバーを強く押し当てながら外すことをおすすめします。

イグナイター内部の修理の参考動画

部品さえ手に入れば、修理可能。まずは基盤をBOXから出し、トランジスタとコンデンサを交換。しっかりと半田付けしたら、完成です。

イグナイターの修理費用

費用
©faula/stock.adobe.com

イグナイターの修理費用は、部品代、または部品代+工賃(業者に依頼する場合の技術料)で構成されます。

イグナイターとイグニッションコイルを同時に交換するのが一般的なので、この2つの部品代を合わせると、1気筒につき約15,000~20,000円前後となります。整備工場などの業者に修理を依頼する場合の工賃の相場は、10,000円前後となっています。

イグナイターはメーカーやエンジン別に、通販サイトでも購入が可能です。ちなみに、内部のコンデンサは、1個数10円、トランジスタも1個で200円程度の安価で購入可能です。

イグナイターはエンジンの命!

点火コイルの列
©irinacad/stock.adobe.com

今回は、イグナイターの役割・故障症状・交換時期・修理方法や費用についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

エンジンの点火装置は、車やバイクの心臓部のさらに核の部分となります。これを担うイグナイターは、小さく目立たない一つの部品ですが、しっかりとこの役割を知っておかないと、後々致命的な故障につながります。

今回ご紹介した内容が、そういった故障を回避することにつばがれば幸いです。

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