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ディーゼルエンジンvsガソリンエンジン徹底比較!燃費や維持費、車両価格の違いは?

異なる燃料で走ることが大きな違い!

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ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのもっとも大きな違いは燃料です。ガソリンエンジンはガソリンを燃料とするのに対し、ディーゼルエンジンは軽油を使用します。軽油の基本的な扱い方はガソリンと同じであるものの、軽油ならではの注意点もあります。

ディーゼルは凍結に注意

軽油は凍結しやすく、地域や季節によって添加剤の量を調整することで流動性が保たれていいます。そのため、気温が高い地域の軽油を入れたまま気温が低い場所に行くと、凍結した軽油で燃料系統が詰まってエンジンがかからなってしまう恐れがあります。

ディーゼルは燃料切れに注意

ディーゼル車が燃料切れを起こすと燃料系統に気泡が混入し、給油したとしても正常な燃料圧送できなくなります。一度燃料切れになったエンジンを回復させるには特殊な手順を踏む必要があるため、ディーゼルエンジンのガス欠は厳禁です。

ガソリンとディーゼルの入れ間違いに注意

燃料の入れ間違いにも注意が必要です。同じ車種でディーゼルモデルとガソリンモデルがある場合は、念の為従業員にしっかり油種を伝えておきましょう。また、セルフスタンドでは軽自動車に軽油を入れるトラブルが度々発生しています。軽油は軽自動車用の燃料ではなく、ディーゼルエンジン用の燃料です。

エンジン構造はほぼ同じ。一部部品や設計が異なる

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ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと同じく、燃焼圧力をピストンで受け止め、クランクシャフトを介して往復運動を回転運動に変換するレシプロエンジンに該当しますが、細かな部分はずいぶん違います。

ガソリンエンジンは、スロットルバルブの絞りによる吸気量でエンジン回転を制御するのに対し、ディーゼルエンジンは燃料の噴射量によって制御されるため、エンジンの抵抗になる吸気量調節用スロットルバルブはありません。

また、ディーゼルエンジンはもれなく筒内噴射方式を採用し、ガソリンエンジンよりも高圧縮した空気に燃料を噴射するために燃料系統に印加された圧力が高いうえ、燃焼圧力もガソリンに比べて高いのが特徴です。

そのため、エンジン各部の強度はディーゼルエンジンの方が高く設計されており、エンジン自体も重くつくられています。

ディーゼルエンジンvsガソリンエンジン①パワーやスピード

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ディーゼルエンジンとガソリンエンジンでは出力特性が大きく異なります。ディーゼルエンジンは低回転域でトルクを出しやすい代わりに高回転が苦手です。反対にガソリンエンジンは低回転でトルクを出しづらい代わりに、高回転まで回せるため高出力を得やすい特徴があります。

加速特性の要となる最大トルク発生回転数を比較すると、ディーゼルエンジンは1,500〜2,500rpmの低い回転数で最大トルクを発生させるのに対し、一般的なガソリンエンジンの最大トルク発生回転数はやや高い3,000〜4,000rpmです。

そのため、ディーゼルエンジンは出足の加速性能に優れる一方、中・高回転域での加速の伸びではガソリンエンジンに及びません。万能的な性能のガソリンエンジンに対し、ディーゼルエンジンは低回転を保った一定速度での走行をもっとも得意とします。

ディーゼルエンジンvsガソリンエンジン②燃費

同じ排気量のディーゼルエンジンとガソリンエンジンの燃費を比較すると、ディーゼルエンジンのほうが燃費性能に優れます。

一定燃料あたりのエネルギー密度はガソリンよりも軽油の方が高いうえ、より低回転を維持して走行できるディーゼルのエンジン特性が燃費性能の高さを後押ししています。

また、軽油はガソリンよりも燃料単価が安いため、優れた燃費性能と相まって燃料代はガソリンエンジンよりもはるかに安価です。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも後に発明された高効率エンジンという歴史背景があります。

ディーゼルエンジンvsガソリンエンジン③快適性・乗り心地

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現在のクリーンディーゼルエンジン車は、多くの改善によりガソリンエンジン車と変わらない快適性を得ています。

旧来のディーゼルエンジンにあった、特有のガラガラ音や大きな振動は、完全とはいえないまでもしっかりと抑えられ、車個々の遮音・防振性能によっては、ほとんど気にならないレベルです。

とはいえ、エンジン回転数を上げるとディーゼル独特の音と振動が出やすくなります。しかし、ディーゼルエンジン車は低回転を保って走行するため、それほど問題にはならないでしょう。

遮音性や振動対策がしっかりと施された車であれば、ガソリン車と遜色ない静粛性と乗り心地を発揮します。

ディーゼルエンジンvsガソリンエンジン④車両価格

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同一車両のディーゼルエンジンとガソリンエンジンの車両価格を比較すると、ディーゼルモデルの方が30〜40万ほど高価です。ディーゼルエンジンは、高性能な燃料噴射装置や排気ガスフィルターに加え、ターボシステムや真空ポンプなど多くの補機が追加されるため価格を引き上げざるを得ません。

しかし、ディーゼルエンジン搭載車は、新車車両価格の一部がキャッシュバックされるCEV補助金の対象です。補助金額は、税抜車両本体価格から同種ガソリン車の価格などの基準額を差し引いた額面に、ディーゼル補助率1/15をかけることで求められます。

令和3年度の国産クリーンディーゼル車の補助金は15,000〜35,000円です。ただし、対象車や補助金額、補助金上限などの条件は毎年変更される点に注意が必要です。

ディーゼルエンジンvsガソリンエンジン⑤維持費

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ディーゼル車もガソリン車も、同一排気量であれば税金や保険などの維持費はほとんど変わりません。軽油の方が1Lあたり20〜30円ほど安いため、燃料代も含めた維持費はディーゼルエンジンの方が安価です。ただし、ディーゼルエンジンはメンテナンスにかかる費用がやや高くなります。

排気ガスを浄化するための尿素SCRシステムを搭載したディーゼル車では、尿素水溶液であるAdBlue(アドブルー)の定期的な補充が必要です。また、エンジンオイルの交換サイクルはガソリンエンジンに比べてわずかに早くなります。

さらに、ガソリン車は新車登録から13年経過すると自動車税に重課されるのに対し、ディーゼルエンジンは11年目から重課対象になり、自動車税額が約15%上乗せされます。しかし、これらを加味しても燃料代が抑えられるディーゼル車の方が維持費は安価に収まります。

マツダはガソリン車とディーゼル車、どちらがお得?

マツダ 2

マツダは同一車種でガソリン車とディーゼル車の両方をラインナップしており、購入者はどちらにするべきか悩みがちです。どちらがお得か判断するためには、維持費にもっとも大きく関わる燃料代で、高いディーゼルモデルの車両価格差を補填できるか計算してみましょう。

小型車であるマツダ 2のガソリンエンジンとディーゼルエンジンの燃料代を比較すると、車両価格差の33万円を補填するには、20万km近くの走行が必要です。一方、大型車のCX-8は10万kmほどの走行で39万円の価格差が埋められる計算になります。

ディーゼルエンジンは車重が重く、走行距離が多いほどガソリンエンジンとの燃料代の差が大きくなるため、小型車に乗るならガソリン車の方がお得です。大型車ならディーゼル車を選びましょう。

また、走行距離が多い方や頻繁に長距離運転をする方にもディーゼル車がおすすめです。

【ちなみに】ひと昔前までのディーゼル車とガソリン車

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クリーンディーゼルとして復活を果たす前のディーゼルエンジンは、燃料代が安く丈夫であっても、エンジンからは盛大な振動と騒音が発生し、マフラーからは軽油臭い黒煙を吐き出す劣悪なエンジンでした。

そのため、速さと快適性が求められる乗用車には、静かでアクセルの応答性に優れるガソリンエンジンが搭載され、大型商用車やクロスカントリー四輪駆動車など重い車には、低回転からから大きなトルクを発揮するディーゼルエンジンが搭載されるというように棲み分けがされてきました。

しかし、高性能な燃料噴射装置と尿素SCRシステム、排気ガスフィルターによって改善されたクリーンディーゼルエンジンは、元来の少ない二酸化炭素排出量に加え、環境汚染の原因となる粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)排出量を著しく低減したクリーンな乗用車用エンジンとして再び脚光を浴びています。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...
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