更新
トヨタのGR、GR SPORT、GRMNとは?モータースポーツのDNAが息づくスポーツカーブランドを徹底解説
「GR」とはトヨタが展開するスポーツカーブランド

「GR」とは、トヨタのモータースポーツにおけるノウハウを活かし、専用チューンアップを施した”スポーツカーブランド”です。
モータースポーツ部門「TOYOTA GAZOO Racing」が由来となっており、「G’s」というモデルを前身に、2017年から展開されています。
GRではスポーツカーだけでなく、「街乗り向けのクルマ」もスポーツタイプにチューンアップしており、幅広い車種を展開しています。つまり、GRは「日常使い」と「走る楽しさ」の両方を満たしてくれるのです。
家族みんなでクルマを使う場合、『”刺激的な走り”を楽しみたいけれど、スポーツカーは使い勝手が悪い…』という方も多いはず。そんなとき、普段乗りのクルマとして使用でき、同時に走りも楽しめるGRは、魅力的な選択肢になります。
吠えるV8!トヨタ『GR GT3 Concept』の実車テストカーが富士で極秘走行?
チューニンググレードは「GRMN」「GR」「GR SPORT」
GRはチューニングのコンセプトに合わせ、「GRMN」「GR」「GR SPORT」の3ブランドに分かれています。
GRブランドの最高峰「GRMN」

「GRMN」はモータースポーツ活動の中で開発されたコンプリートカーブランドで、GRの頂点に立っています。
GRMNという名称は「GAZOO Racing tuned by Meister of Nürburgring」の頭文字を取ったもの。ニュルブルクリンクは車両開発テストの地として有名です。
レーシングカー並のボディ剛性や空力性能、専用チューニングのパワートレインが採用された、台数限定モデル。例えば、過去には「86 GRMN(2016年)」が100台限定、「マークX GRMN(2019年)」が350台限定で販売されましたが、即完売となりました。
本格的な走りを追求した「GR」

GRMNのエッセンスを注ぎ込んだ「GR」。GRの目指す走りや世界観を表現するメインブランドで、こだわりのチューニングにより”走りの味”を追求しています。
「GR86」や「GRスープラ」、「GRヤリス」などが分類されており、本格的な走りを求めたモデルをラインアップしています。
『GRMNほどじゃなくていいけど、走りにはこだわりたい』という方におすすめのモデルです。
GRブランドの走りを体感できる「GR SPORT」

「GR SPORT」は、GRブランドのエントリーモデル。スポーツコンバージョン仕様であり、幅広い車種から選択可能です。
エントリーモデルのため、「GRMN」「GR」よりも求めやすい価格で”GRブランドの走り”を体感できます。
アクア、ヤリスクロス、ハイラックスなどがベース車両となっており、日常での使い勝手を失うことなく、気軽にスポーツドライブを楽しめるのが魅力です。
GRブランドの代表車種5選
GRMNヤリス

コンパクトなボディに最高出力272ps/最大トルク370Nmという高出力エンジンを搭載しており、「GRヤリス」のパフォーマンスをさらに向上させたモデルです。
ボディ剛性を高めるために、スポット溶接545点、構造用接着剤を12m延長。クロスミッションや機械式LSDなど、駆動系も強化された仕様になっています。
GR86

GR86は、低く水平に通ったアンダーボディとキャビン後部の絞り込みにより、ワイドで低重心なフォルムを表現しています。
2.4Lのエンジンを搭載しており、最高出力235ps/最大トルク250Nmを発生。ストレスなく高回転まで吹け上がる、スポーツカーらしいフィーリングが魅力です。
スポーツ性能に特化した、ダイレクトで気持ちの良い走りを楽しむことができます。
GRカローラ

GRカローラは、発表当初は一般販売モデルとアナウンスされていましたが、生産体制を考慮し台数限定モデルとしてスタートしました。
1.6Lのエンジンを搭載しながら、最高出力304ps/最大トルク370Nmを発生するエンジンは非常にパワフル。バルブ付きの3本出しマフラーを採用して排圧低減と消音性能を両立させ、高回転時には迫力あるスポーツサウンドを響かせます。
カローラスポーツの利便性をそのままにすることで「使い勝手」と「走り」を高次元で両立しています。
アクア GR SPORT

市販のアクアをベースとしてチューニングされている、アクア GR SPORT。「ファンクショナルマトリックスグリル」が採用されており、ワイドになったスタイルが特徴です。
ホイールは17インチにサイズアップ、サスペンションも専用チューニングされているため乗り心地は硬めですが、不快感は少なく、GRの目指す走りをしっかりと感じることが可能。
ハンドリングもスポーティな味付けで、手応えと正確性が向上しているため、市街地から郊外まで、気持ちの良い走りを実感できます。
ヤリスクロス GR SPORT

ヤリスクロス GR SPORTは、ノーマルエンジン、ハイブリッド両方に設定されています。
ホイールは「Z」グレードと同じ18インチであるものの、運動性能向上のため、車高を10mmダウンし、スポーツタイヤ「FALKEN FK510 SUV」を装着。サスペンションやステアリングもスポーティな特性にチューニングされています。
ボディ底面の中央と後方には、車体強化部材を追加し、ボディ剛性も向上。軽快な走りと操縦性を実現した1台です。
GRのチューニングポイントは?

GRは普段乗りのクルマでありながら、走る気持ち良さを体感できるよう、「インターフェイス」「パフォーマンス」「デザイン」の3つに力を入れてチューニングされています。
GRでは、長距離運転やスポーツ走行に適したホールド性と、疲れにくさを両立したスポーツシート、ダイレクトな操作感を伝える小径ステアリングなどを採用し、運転を楽しめるインターフェイスを構築しています。
パフォーマンス面においては、ボディ剛性を高めたうえで、しなやかな動きを実現するサスペンションチューニングを行い、「安心感」と「操る楽しさ」を両立。走行性能だけではなく、引き締まったフォルムを生み出す大径アルミホイールも、GRの特徴です。
エクステリアデザインも、スポーツカーならではの”機能美”にあふれており、スポーティでありながら上質。空力・冷却性能を追求したエアロパーツは、一目でノーマルモデルとの違いを感じさせてくれるでしょう。
トヨタ「GR」シリーズとは?
【基礎知識】GRとは?
トヨタ センチュリーの歴史
【みんなの意見】投票受付中!
Q. 車を買う時、いちばん参考にしている情報源は?
あなたがこれから買おうとしている車、またはいま持っている購入済みの車について、もっとも参考にした情報源は次のうちどれ...
- 新車・中古車ディーラー
- テレビ・新聞・ラジオなど
- 雑誌
- 特定のモデル・ジャンルの専門誌
- Webメディア(MOBY以外)
- 口コミサイトや掲示板サイト
- YouTubeなどの個人配信動画
- TwitterやInstagramなどのSNS
- 友人や家族など信頼できる人
- MOBY
アンケート結果を見る
powered by

- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...