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【新型情報あり】歴代トヨタクラウンまとめ|初代~15代目まで60年余の歴史を振り返る
2022/07/15 新型クラウンがワールドプレミア!速報をチェック!
目次
- 【初代】トヨペット クラウン RS型/S20系/S30系(1955~1962年)
- 【2代目】 トヨペット クラウン S40系(1962~1967年)
- 【3代目】トヨペット クラウン S50系(1967~1971年)
- 【4代目】クラウン S60系/S70系(1971~1974年)
- 【5代目】クラウン S80系/S90系/S100系(1974~1979年)
- 【6代目】クラウン S110系(1979~1983年)
- 【7代目】クラウン S120系(1983~1987年)
- 【8代目】クラウン S130系(1987~1991年)
- 【9代目】クラウン S140系(1991~1995年)
- 【10代目】クラウン S150系(1995~1999年)
- 【11代目】クラウン S170系(1999~2003年)
- 【12代目】クラウン S180系(2003~2008年)
- 【13代目】クラウン S200系(2008~2012年)
- 【14代目】クラウン S210系(2012~2018年)
- 【15代目】クラウン S220系(2018年~)
- 次期型クラウンは2022年秋、クロスオーバーから順次発売
【初代】トヨペット クラウン RS型/S20系/S30系(1955~1962年)
クラウンの記念すべき初代モデル・RS型/S20系/S30系は、1955(昭和30)年に誕生しました。
当時のクラウンが名乗っていたブランド名はトヨタではなく「トヨペット」です。トヨペットは当時のトヨタが小型車ジャンル向けに使っていたブランド名で、小型セダンの「コロナ」など他の車種でも使用されていました。
デザインは、アメリカの自動車メーカーが市販していた車種をお手本としつつもトヨタ社内で施されたものです。現代では珍しい「観音開き」のリアドアを取り入れたことで、後部座席への乗り降りがしやすいよう作られています。
エンジンは、モデル初期に最高出力48馬力の1,500ccの直列4気筒OHV(オーバーヘッドバルブ)仕様、後期には1,900ccへ排気量がアップしています。
戦後の高度経済成長期、自動車・クーラー・カラーテレビの「3C」ブームに繋がるきっかけを生んだ、日本製乗用車の礎を作ったモデルです。
【2代目】 トヨペット クラウン S40系(1962~1967年)
2代目となるクラウン・S40系は、1962(昭和37)年に登場したモデルです。
初代よりもボディサイズがひと回り大きくなり、「5ナンバー」サイズの限界まで広げられています。「X型フレーム」と呼ばれる構造を取り入れたワイド&ローなエクステリアデザインにより、のちのクラウンが高級路線を歩んでいく原点となりました。フロントグリルに備わった「王冠」のエンブレムは、11代目・S170系まで継続使用されています。
メカニズム面では、「トヨグライド」と呼ばれるAT(オートマチックトランスミッション)を本格的に採用。現在の電子制御ATに繋がるトランスミッションが誕生しました。
1964年には、上級車種として「クラウン エイト」が誕生。クラウン エイトは、日本の国産車では初となるV型8気筒「オールアルミ」エンジンを採用した点が話題となりました。
S40系が登場した時期は、高速道路の開通や東京オリンピックの開催など高度経済成長期の真っ只中。時代を見越した進化を遂げていた車です。
【3代目】トヨペット クラウン S50系(1967~1971年)
3代目・S50系は、1967(昭和42)年に登場したモデルです。
高速道路や長距離移動でもゆとりをもって走れるセダンをテーマに開発されています。当時のクラウンはタクシーや法人向けの印象が強かったため、個人オーナーにも受け入れられるエクステリアデザインとなりました。
メカニズム面では、2代目・S40系で採用された「X型フレーム」を止め、新たに「ペリメーターフレーム」を採用。フロアを低く抑えて軽量な設計としつつも、走行時の耐久性を高めるため随所に補強材が取り入れられています。
搭載されたエンジンは2,000ccの直列6気筒SOHC(シングルカム)仕様がメインとなり、最高出力は100馬力から125馬力とグレードによって異なっていました。
「直列6気筒」は、のちの歴代モデルでも長らく使われていたエンジンパッケージとなり、クラウンを語るなら欠かせない象徴となっています。
【4代目】クラウン S60系/S70系(1971~1974年)
4代目となるS60系/S70系は、1971(昭和46)年に登場したモデルです。
S60系/S70系では、ブランド名がトヨペットから「トヨタ」に差し代わり、心機一転生まれ変わったのが特徴です。
空力性能を意識した「スピンドルシェイプ」と呼ばれるエクステリアデザインを採用。当時は角のついたボディを取り入れているモデルが多かった時代で、各所に丸みを帯びさせたフォルムは一線を画していました。
また、当時では希少価値のあった「ビルトイン式カラードバンパー」を取り入れたのもS60系/S70系の特徴です。全グレードにボディカラーと同じ色のバンパーを標準装備し、スペシャリティカーでもオプション設定が多かったアイテムを使用して話題となりました。
【5代目】クラウン S80系/S90系/S100系(1974~1979年)
通算5代目のモデルとなったS80系/S90系/S100系は、1974(昭和49)年に登場したモデルです。
エクステリアは、4代目・S60系/S70系の「スピンドルシェイプ」から一転、再びオーソドックスなデザインに戻されています。新たに、4ドアハードトップ仕様のボディラインアップを追加したほか、S80系/S90系/S100系以降のモデルで定番グレードとなる「ロイヤルサルーン」が追加されているのが特徴です。
S80系/S90系/S100系が登場した当時はオイルショックが発生したり、排出ガス規制が厳しくなったりと環境対策が問題となっていた時代でした。S60系/S70系のメカニズムを継続しつつも、2,500cc直列6気筒SOHCを中心に、排出ガス規制に対応したエンジンを搭載していたのも特徴です。
- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。