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【新型情報あり】歴代トヨタクラウンまとめ|初代~15代目まで60年余の歴史を振り返る
目次
- 【初代】トヨペット クラウン RS型/S20系/S30系(1955~1962年)
- 【2代目】 トヨペット クラウン S40系(1962~1967年)
- 【3代目】トヨペット クラウン S50系(1967~1971年)
- 【4代目】クラウン S60系/S70系(1971~1974年)
- 【5代目】クラウン S80系/S90系/S100系(1974~1979年)
- 【6代目】クラウン S110系(1979~1983年)
- 【7代目】クラウン S120系(1983~1987年)
- 【8代目】クラウン S130系(1987~1991年)
- 【9代目】クラウン S140系(1991~1995年)
- 【10代目】クラウン S150系(1995~1999年)
- 【11代目】クラウン S170系(1999~2003年)
- 【12代目】クラウン S180系(2003~2008年)
- 【13代目】クラウン S200系(2008~2012年)
- 【14代目】クラウン S210系(2012~2018年)
- 【15代目】クラウン S220系(2018年~)
- 次期型クラウンは2022年秋、クロスオーバーから順次発売
【6代目】クラウン S110系(1979~1983年)
6代目・S110系は、1979(昭和54)年に登場したモデルです。
5代目・S80系/S90系/S100系のオーソドックスなエクステリアデザインからキープコンセプトとなり、重厚で高級感を備えたフロントマスクが特徴のシャープな印象となりました。
ボディラインナップは4ドアセダンを中心に、2ドア/4ドアのハードトップとステーションワゴンを揃えて、ユーザーへ多彩な選択肢を提供しています。
メカニズム面ではエンジンのラインナップを拡充。2,000㏄のターボチャージャー付き仕様や2ドアクーペの「ソアラ」および「セリカXX」で使用されていた2,800cc直列6気筒DOHCを追加して、ユーザーへ選択肢を拡大しているのが特徴です。
【7代目】クラウン S120系(1983~1987年)
7代目・S120系は、バブル景気突入が近づいていた1983(昭和58)年に登場。
戦後から高度経済成長期の間に初代が誕生し、日本国民から憧れの車と親しまれてきたことから、「いつかはクラウン」とのキャッチコピーを生み出したモデルとなります。
このモデルから2ドアハードトップがラインナップから外れています。4ドアハードトップや4ドアセダン、ステーションワゴンのボディが用意されているのが特徴です。
S120系は、エンジンの種類を幅広くラインナップしていたのも強みです。
ライバルとなる自動車メーカーがV型6気筒エンジンを開発して採用する一方、直列6気筒エンジンを進化させ勝負しています。2,800cc仕様の排気量を3,000ccへ拡大、最高出力が190馬力にパワーアップしたり、2,000cc仕様には国産車初の”スーパーチャージャー”を装着して話題となりました。
S120系のグレード形態でも引き続き「ロイヤルサルーン」が採用され、独立懸架式サスペンションやESC(横滑り防止装置)を搭載。時代の先端を進んでいた高級車ならではの装備を取り入れた車です。
【8代目】クラウン S130系(1987~1991年)
8代目・S130系は1987(昭和62)年に登場し、昭和の年号で最後のモデルチェンジとなったモデルです。
このモデルでは、4ドアハードトップが個人オーナーにより人気を集めます。3,000ccの大排気量モデルは、全幅が1,745mmとなり3ナンバーボディとなり、高級感が高まったのは注目したいポイントです。
ボディサイズの拡大に加え、先進技術を採用していたのもクラウンならでは。インパネには「エレクトロマルチビジョン」と呼ばれる、現代のカーナビ技術に繋がる機能を搭載。車の状態をチェックできるほか、テレビの視聴やナビゲーション機能を使えるようにしてドライバーや乗る人を快適にできる装備が採用されていました。
また、1989(平成元)年のマイナーチェンジでは、最上級セダン「セルシオ」よりも前に名機「1UZ-FE」型の4,000ccV型8気筒エンジンを搭載します。最高出力は260馬力と当時屈指のパワーを誇ったパワーユニットです。
【9代目】クラウン S140系(1991~1995年)
9代目・S140系は、元号が平成に切り替わって最初のクラウンとなり、1991(平成3)年に誕生しているモデルです。
9代目からは、4ドアセダンとステーションワゴンを切り離して、4ドアハードトップのみフルモデルチェンジが行われています。その4ドアハードトップも、ロイヤルに加えて「マジェスタ」と呼ばれる上級シリーズが加わり、ラインナップを拡充しました。
マジェスタには新たに開発された「モノコックボディ」構造を取り入れたのに対し、ロイヤルシリーズは引き続きペリメーターフレームが採用されたのも注目したいポイントです。
S140系でも当時の先進技術が取り入れられていました。マジェスタには4つの車輪に「ダブルウィッシュボーン」のエアサスペンションを取り入れて、路面をしなやかに交わす乗り心地を実現しています。
また、ロイヤルのグレード「ロイヤルツーリング」にはトヨタ車初の5速ATを採用し、大排気量エンジンを活かすトランスミッションを採用していました。
【10代目】クラウン S150系(1995~1999年)
記念すべき10代目のクラウンとなるS150系は、1995(平成7)年に登場しています。
S150系の4ドアハードトップは、過去のクラウンとは一線を画し、長らく使用してきたペリメーターフレームに代えてモノコックボディ構造となりました。
と同時に、4ドアハードトップのボディ形状はこのS150系が最後のモデルです。ボディサイズを拡大させつつも、100kg以上も車両重量を軽くするのに成功し、無駄を削ぎ落としたボディとなっています。
マジェスタでは、国産初のVSC(車両挙動制御)を取り入れたほか、VVT-i(連続可変バルブ)を使用したエンジンを搭載するなど、上級モデルにふさわしい機能が盛り込まれています。
- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。