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CX-30 ガソリンAWD/AT試乗レポ– マツダCX-30 価値体験型取材会#7
マツダがメディア向けに開催した「マツダ CX-30 価値体験取材会」のレポート。後半に試乗したモデル、「SKYACTIV-G 2.0」ガソリンエンジン、AWD/ATの試乗レポートをお届け。この記事ではCX-30の乗り味、乗り心地を中心にお伝えします。
前回の記事:CX-30スカイアクティブX試乗レポ編 – マツダCX-30 価値体験型取材会#6
CX-30の乗り味、乗り心地
CX-30は先に発売されたファストバック/セダンの「マツダ3」と同じアーキテクチャ、パワートレインを使用しています。しかし、乗り味、乗り心地はマツダ3とは異なるものに。
マツダ3ではリアサスペンションが固めでしたが、CX-30ではマイルド。セッティングを変えている要因が大きいですが、マツダ3と大差ないが車高がCX-30の方が10cm高いこと(むしろ、10cmしか違わない)、タイヤがマツダ3より少しハイトが高い(主力の18インチホール装着車でマツダ3は215/45R18 89W、CX-30は215/55R95H)ことも要因のうちかと。
CX-30は全体的にとてもナチュラルなハンドリング、乗り心地。長距離運転はとても楽。コンパクトSUVではあるものの室内空間は考えて設計されており、後席乗車時のロングドライブも問題なし。筆者はこの取材では一人乗車でしたが、他のメディアで3名乗車した方に話を訊いたところ、後席の長時間移動は苦ではなかったとのこと。
ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、次世代スカイアクティブXといった3タイプのエンジンをラインナップするCX-30ですが、車重差は比較的小さくエンジンの違いが乗り味に大きな変化をもたらすこともない印象でした。
2.0Lガソリンエンジンと四輪駆動について
CX-30「SKYACTIV-G 2.0L」エンジンの最高出力は156PS、最大トルク199N・m。必要十分なパワーで峠の走行、高速道路での追い越しなどでは力不足は感じませんでした。バランス重視のエンジンで燃費もよく、今回ドライブ時では約350kmの走行、トータル燃費は13.6km/L。約6割方が高速道路、他は郊外路といった好条件な走行でしたが、優秀な部類。
CX-30は全車に2WDとAWDの両方をラインナップ。AWDは「i-ACTIV AWD」と名付けられた電子制御四輪駆動。通常は効率のよいFFで走行、後輪に駆動が必要なときだけに駆動力を後輪に配分。(i-ACTIV AWDについての詳細はこちら。筆者はマツダ3プロトタイプで最新版のi-ACTIV AWDを雪上テストしています)これが、乾燥路でもコーナリング性能を向上させてくれます。山岳路など高めのスピードでのコーナリング、特に加速しながらのコーナリングでは後輪のサポートがあって安定した走りに。マツダ3でもそうでしたが、トルクの太いディーゼルエンジンモデルならなおさら相性が良さそう。(マツダ3 ディーゼルAWDの試乗レポはこちら)
街乗りから遠出までマルチに使えるCX-30、どちらかと言えば遠出したくなるCX-30、そんなクルマでした。
さて、本記事で「マツダCX-30 価値体験型取材会」のレポートは以上となりますが、今回の試乗会でマツダはコネクテッドサービス「マツダコネクト」の使用を各メディアに促していました。次回の記事で、マツダコネクトの紹介と筆者の体験をお伝えすることにしましょう。どうぞ、お楽しみに。
マツダ CX-30 公式WEBサイト
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...