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ホンダ フィット完全情報!おすすめグレードや人気カラー、スペックなどを解説
ホンダ フィットとはどんな車?
フィットはホンダが生産・販売している5ドアハッチバック車です。2001年に初代フィットの発売が発表されると、わずか1か月で約48000台の受注を記録。3度のモデルチェンジを経た今でもホンダの人気車種となっています。
2代目フィットからはハイブリッドモデルの「フィットハイブリッド」が登場。3代目フィットでも同様に販売されていましたが、2020年のモデルチェンジで登場した4代目フィットからは2モーター方式の「e:HEV」を採用。「フィットハイブリッド」から「フィットe:HEV」と車名が変更されています。
日産の「ノート」やトヨタの「ヤリス」といったコンパクトカー同様、フィットも世界戦略車として世界各国に販売を展開しています。ちなみに、欧州などでは「FIT」ではなく「Jazz」の車名で販売されています。
広々とした室内空間や多彩なシートアレンジなど使い勝手に優れたハッチバック車で、4代目フィットからはさらにライフスタイルにあわせた5つのデザインタイプを用意。
シンプルな基本グレード「BASIC」、ナチュラルな素材を使った落ち着いたインテリアの「HOME」、アクティブな印象のカラーリングや撥水素材を使った「NESS」、大径タイヤやルーフレールなどSUV風のスタイルが与えられた3ナンバーサイズの「CROSSTAR」、そして本革シートでシックな雰囲気となる「LUXE」から好みのグレードを選択できます。
おすすめグレード
フィットのグレード構成と車両価格
2021年5月時点で販売されているフィットのグレード(特別仕様車を除く)は以下表のとおりです。
グレード名 | 車両価格(税込) |
---|---|
BASIC (ベーシック) | —–ガソリン:1,557,600円~ ハイブリッド:1,997,600円~ |
HOME (ホーム) | —–ガソリン:1,718,200円~ ハイブリッド:2,068,000円~ |
NESS (ネス) | —–ガソリン:1,877,700円~ ハイブリッド:2,227,500円~ |
CROSSTAR (クロスター) | —–ガソリン:1,938,200円~ ハイブリッド:2,288,000円~ |
LUXE (リュクス) | —–ガソリン:1,977,800円~ ハイブリッド:2,327,600円~ |
フィットのグレードは5種類。細かな装備の差よりもまず、デザインやスタイルが異なるので見た目で絞っていくのがおすすめです。ガソリン/ハイブリッドともに全てのグレードで2WD/4WDを選択できます。
後述しますが、ライバル車と同等の装備や仕様から選ぶなら、「ベーシック」以外の4グレードから選ぶのがおすすめです。
ノーマル仕様は「ホーム」が基本
ライバル車と同等の装備や仕様で、最もシンプルなスタイルがよいという人は「ホーム」がおすすめです。
デザインやシートを除けば、「クロスター」「ネス」とほぼ同じ装備内容。ナビやリアカメラを付けるなら、メーカーオプションで「Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージ」を選びましょう。
「ベーシック」のみ装備がワンランクダウン。最低限でOKの人向け
エントリーグレードの「ベーシック」は、フルLEDヘッドライトが標準装備でない、エアコンがマニュアルなど、他グレードよりもワンランク下の装備となっています。
こう書いてしまうと見劣りしますが、車を使うにあたって不便ということはないでしょう。必要最低限の装備かつ、ボディカラーはシンプルでOKという人向きのグレードです。
SUVテイストが好きなら「クロスター」がおすすめ
フィットシリーズの中で他グレードと大きく異なった見た目の「クロスター」は、SUVテイストが好きという人におすすめです。クロスターという名前はフリードのグレードでも使われており、ホンダでは総じてSUV風のアクティブデザインに用いられています。
クロスター専用のバンパーやホイールアーチ、ガーニッシュなど、ボディのブラックアウト部分が増えたことで、カッコイイ見た目に。シートは撥水ファブリックシートで、アクティブに使ってもOK。
ただし、こうした専用パーツやスタイルの採用により、他グレードよりもボディサイズが若干大きくなっていますので、駐車場サイズに気を使う人はきちんと確認してみましょう。
都市派アクティブスタイルの「ネス」
「ネス」も、「ベーシック」や「クロスター」とほぼ同じ装備内容で、使い勝手はほとんど変わりません。ただし、フォグランプはネスおよび最上位グレード「リュクス」のみの装備となっています。
ネスの特徴は、Aピラーからルーフ、リアまで曲線を描くように塗られたライムグリーンのライン。ドアミラーとサイドガーニッシュも同じ色で統一されます。ちなみに、ライムグリーンのツートンカラーはまもなく生産終了とのこと。
ライムグリーン以外にもブラックが選択できます。「ホーム」のツートンとは異なる塗り分けで、それぞれ好みのデザインが選べるのも嬉しいですね。
本革シートがほしいなら「リュクス」がおすすめ
「リュクス」は最上位グレードで、フィットシリーズでは最も装備が充実しています。本革シートや、運転席&助手席シートヒーターがほしいなら、リュクス一択です。
ちなみに、ラグジュアリー路線のためか、アクティブな印象になるツートンカラーはラインナップされていません。
ボディカラー
グレードが5つあるフィットでは、ボディカラーの選択肢が豊富です。以下に表でまとめてみました。
グレード名 | モノトーン | ツートーン (*はベースカラー) | 合計 |
---|---|---|---|
ベーシック | 9色 | なし | 9色 |
ホーム | 9色 | なし | 9色 |
ネス | 9色 | 7色 *ブラック 2色 *オレンジ 5色 | 16色 |
クロスター | 8色 | 6色 *ブラックのみ | 14色 |
リュクス | 9色 | なし | 9色 |
査定額が高くなるのは、「プレミアムサンライトホワイト・パール」「プラチナホワイト・パール」を始めとした、黒白シルバー系のパール、メタリックカラーですが、コンパクトカーのフィットはカラフルなカラーも中古車市場では人気の場合もあります。
カラー数最多グレード「ネス」のボディカラー一覧
モノトーン
ツートーン
ホンダ フィットのスペック
ボディサイズ
全長 | 3,995~4,090mm |
---|---|
全幅 | 1,695~1,725mm |
全高 | 1,515~1,565mm |
ホイールベース | 2,530mm |
車両重量 | 1,090~1,280kg |
乗車定員 | 5人 |
5ナンバーサイズのフィットですが、「クロスター」のみ全幅が1.7mを超えるため3ナンバーとなります。そのほかのグレードでも装着されるタイヤ・ホイールの差などによって、最小回転半径や燃費に若干の差があるため、デザインだけでなくこうしたスペック面も考慮してグレードを選択しましょう。
最小回転半径が小さいのは「ベーシック」と「ホーム(16インチホイール装着車は除く)」で4.9mとなっています。そのほかは「クロスター」が5.0m、「ネス」「リュクス」が5.2mです。
ボディサイズや最小回転半径が小さいだけでなく、フロントピラーが細く前方の視界が良いため取り回しはとてもしやすくなっています。
パワートレイン
エンジン | 水冷直列4気筒 | 水冷直列4気筒 |
---|---|---|
排気量 | 1,496cc | 1,317cc |
最高出力 | 72kW[98PS]/5,600-6,400rpm | 72kW[98PS]/6,000rpm_ |
最大トルク | 127N·m[13.0kgf・m]/4,500-5,000rpm | 118N·m[12.0kgf・m]/5,000rpm |
モーター最高出力 | 80kW[109PS]/3,500-8,000rpm_ | – |
モーター最大トルク | 253N·m[25.8kgf・m]/0-3,000rpm | – |
トランスミッション | 電気式CVT | 無段変速AT |
駆動方式 | FF 4WD | FF 4WD |
使用燃料 | レギュラー | レギュラー |
EVモード、ハイブリッドモード、エンジンモードの3つの走行モードを自動的に切り替える「e:HEV」モデルは、燃費性能が優れているだけでなく滑らかかつ静かな走行も実現。積極的にモーター走行をおこない燃料消費をセーブするため、WLTCモードで29.4km/Lと低燃費です。
1.3Lのガソリンエンジン車は、e:HEVモデルよりも100kg車重が少なく、動きが軽快です。ガソリンエンジンならではの回転数に応じた音や力強さの変化などを楽しめるため、e:HEVよりもダイレクト感が強いです。燃費ではe:HEVに大きく差をつけられていますが、ガソリンエンジンならではの楽しさや車両価格を抑えられるといったメリットがあります。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...