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おすすめの4WDミニバン6選!必要性やおすすめ車種をジャンル別に紹介

4WDミニバンの種類

ひと口に4WDミニバンとはいっても、搭載される4WDの構造や制御によって走行性能や乗り味には違いがあります。まずは車に搭載される4WDの種類を理解しましょう。

パートタイム4WD

スイッチ操作によって、任意のタイミングで2WDを4WDを使い分けられる機構を持つのがパートタイム4WDです。舗装路では2WDで走行することで駆動ロスを最小限に抑え、急な坂道や降雨・降雪時や、オフロード走行時は4WDに切り替えることで安定感ある走りが期待できます。

ただし、車によっては4WDの状態で舗装路を走行時すると、ハンドルを大きく切り込む状況下でブレーキがかかったように減速したり、曲がらないといった症状が発生します。これを「タイトコーナーブレーキング現象」といい、前輪と後輪で発生する回転差を吸収できない前後直結構造のパートタイム4WDのみで起こる症状です。

フルタイム4WD

フルタイム4WDは、常時4輪に駆動力を伝えて走る4WDシステムです。前後輪の回転差を吸収するセンターデフを設けることでタイトコーナーブレーキング現象を解消し、路面状況を問わず各輪に適切な駆動力を分配できるため、幅広い状況で走行安定性の向上と空転や横滑りを抑えるのに効果的です。

ただし常に4輪で駆動しているため、駆動抵抗の増加によって燃費も悪化しがちです。

スタンバイ4WD(オンデマンド4WD)

機械制御もしくは電子制御によって自動で4WDに切り替わる機構をもつものは「スタンバイ4WD」もしくは「オンデマンド4WD」と呼ばれます。これらは平時は燃費がよい2WDで走行し、スイッチ操作や一定条件下で4WDに切り換わることで、燃費性能と安定性の両立が図られた4WDシステムです。

機構が単純で安価なビスカスカップリング式4WDは、前後輪に回転差が発生してから大きな駆動力が伝わりはじめるため動作反応が遅く、雪道走行の補助程度の性能に留まります。

電子制御油圧クラッチなどを用いるスタンバイ4WDは、高価な代わりに車体に備わったセンサーからの情報を加味し、状況に応じて各輪に適切な駆動力を分配するように制御されるのが特徴です。制御によっては、走行安定性向上はもちろん、運転特性を大きく変化させられる可能性も秘めています。

電動式4WD(電気モーター式4WD)

駆動力が損失するプロペラシャフトを介さず、モーターでタイヤを駆動する形式の4WDは「電動式4WD」もしくは「電気モーター式4WD」と呼ばれ、ハイブリッド車向けの4WDは電動式が主流になりつつあります。

電動式4WDの特徴は、モーターの特性を利用した緻密な駆動力コントロールが可能な点です。スイッチによる任意の切り替えやドライブモードと連動して、発進時や滑りやすい路面やカーブ走行時高速走行時など必要に応じて駆動力を最適に制御してくれます。ただし、路面に伝えられる駆動力は搭載されたモーターのトルクが上限です。

このほか日産「e-4WD」のような、低出力モーターを最低限の容量のバッテリーで駆動するコンパクトカー向けの簡易的な電動式4WDも存在します。

ミニバンの種類や選び方を詳しく知りたい方はこちら

4WDミニバンが必要な人は?

@Yuri Bizgaimer/stock.adobe.com

4WDシステムが使用されているミニバンは、どのような条件の人に適しているのでしょうか。

この項目では「4WDミニバンが必要な人は?」と銘打ち、以下2つのポイントに焦点を当てて解説します。

  • 悪路・雪道・山坂道を走行する機会が多い
  • アウトドアレジャーへ出かける機会が多い

悪路・雪道・山坂道を走行する機会が多い

アスファルトで舗装されていない未舗装道路や雪道、急な勾配のある山坂道で車を走る機会が多いなら、4WDシステムを使用したミニバンが適しています。

特に、雪道ではスタッドレスタイヤの装着が欠かせませんが、4WDシステムを使用した車種であれば適切な駆動力が車輪にかかっているため、より走行安定性を高められるでしょう。

日本では冬の季節に積雪が発生する環境が多いこと、アップダウンの激しい山坂道が多いのを加味して、4WDミニバン選びを進めてみるとよさそうです。

アウトドアレジャーへ出かける機会が多い

アウトドアレジャーへ出かける機会が多い人にも、4WDミニバンが適していると考えられます。

類似したジャンルで「SUV」も存在しますが、走行性能ではミニバンに勝る場面が多い一方で、使い勝手の面では見劣りする場面があるようです。その代表的な要素が「後席用スライドドア」「積載量」で、家族や友人を同乗させつつ大量の荷物を積んでアウトドアレジャーへ出掛けるならミニバンタイプの車種が一歩リードしています。

使い勝手を重視するならミニバンタイプのボディに4WDシステムを使用した車種が適した選択肢となるでしょう。

4WDミニバンを購入するメリット・デメリット

@xiaosan/stock.adobe.com

走行が難しい路面状況を走らせるのに適しているのが、4WDシステムを搭載したミニバンです。アスファルト未舗装の道路だけでなく、積雪状態やぬかるみができた道、凍結した路面で抜群の性能を発揮できるようです。

この章では、4WDシステムを搭載しているメリット・デメリットを解説しています。

4WDミニバンを購入するメリット

4WDミニバンを購入するメリットに挙げられるのは次の3点です。

  • 発進性能に優れている
  • 走行安定性が抜群
  • 沼地などでのスタックを防げる

メリット①発進性能に優れている

FF、もしくはFR(後輪駆動)と、前後どちらかの車輪が働いて走る2WDレイアウトの車では、駆動力がかかっていない側の車輪が空回り(空転)する恐れがあり、坂道発進などで上手に進めないケースがあります。

一方、4WDシステムを使っているミニバンであれば、4つの車輪すべてにエンジンを起点とした駆動力が伝わる仕組みです。アクセル操作を行って発進すると、4つの車輪にかかる駆動力を使って前へ進めるため、坂道発進での不安が軽くなります。

さらに、乗っている人数や積んでいる荷物が増えるほど4WDシステムを使っている効果が明確となり、エンジンを起点として車輪に伝わった駆動力で平地でも坂道でも難なく走れるでしょう。

メリット②走行安定性が抜群

4WDシステムは大きくわけて次の種類が存在します。どのような路面状況でも4つの車輪に駆動力がかかる「フルタイム4WD」と、レバーやスイッチによって車輪への駆動力が2つあるいは4つにかかるよう切り替えられる「パートタイム4WD」が代表例です。

1つ目のメリットでも解説したように、4つの車輪へ駆動力をかけられるのが強み。直線道路やカーブなどの“土地柄”をはじめ、「乾いている」「滑りやすい」などの異なる路面状況でも駆動力を活かして安定した走行が可能です。

また、アクセルから足を離してエンジンブレーキを使いつつ減速する際も、4つの車輪に駆動力がかかっているため安定性を損なわずに済みます。高速道路や山坂道で4WDシステムを使っている車のメリットが活かせるでしょう。

メリット③沼地などでのスタックを防げる

アスファルトで舗装されていない道路を走行すると、途中に存在する沼地に足を取られて、車がスタック(※1)してしまう恐れがあります。

4WDシステムを使用した車には「デフロック」(※2)と呼ばれる機能が搭載されているケースが多いです。スタックした際にデフロックを使えば、沼地から脱出するのを手助けしてくれるでしょう。2WD仕様の車にはない仕組みとなるため、4WDシステムを選んでよかったと、安心感を得られるのではないでしょうか。

(※1:英語で「身動きが取れなくなる」という意味)

(※2:「デファレンシャルギア」と呼ばれる車体左右の車輪に生じる“内輪差”を調節する構造を、車種に搭載されているスイッチやレバーで止めてしまう機能のこと)

4WDミニバンを購入するデメリット

4WDミニバンには、購入するメリットがある一方で、デメリットも存在します。主に挙げられるのが次の2点です。

  • 車両価格が2WDより高い
  • 燃費が2WDより悪くなる可能性がある

デメリット①車両価格が2WDより高い

2WD仕様の車種よりも使用パーツが多くなる分、車両価格が高くなるケースが多いです。さらに、電子制御が加わった4WDシステムを使用しているモデルなら、価格がより一層引き上げられるでしょう。

デメリット②燃費が2WDより悪くなる可能性がある

フルタイム4WDシステムを仕様している車種であれば、2WD仕様の車種と異なって常に4つの車輪に駆動力がかかっている状態のため、余分な燃料を使ってしまいます。2WD仕様の車と比較して燃費数値が見劣りするケースが多いようです。

上記の2点を頭に入れると、4WDシステムを搭載した車でなければならないのか検討するのに役立つかもしれません。

【低燃費】4WDミニバンのおすすめ車種3選

この項目では、低燃費が強みに加わった4WDミニバンからおすすめの3車種をピックアップしてみました。

近年販売されている4WDミニバンには、ハイブリッドシステムなどを用いて燃費性能をアップさせたモデルが存在します。

※「スペック情報」は4WD仕様のグレードのみ、車種公式サイトから参照しています

トヨタ ノア

トヨタ ノア(2022年)

「ノア」は、トヨタの売れ筋車種であるミドルサイズのミニバンです。ノアにはハイブリッド仕様、もしくはガソリンエンジン単体の仕様がラインナップされています。

注目すべきポイントは、ハイブリッド仕様に採用された電子制御4WD「E-Four」。カーブを走行している際に駆動力配分が適切に制御されて、ハンドリング性能を向上させているとのこと。走行安定性が高まり、雪や雨が降った路面での安心感も抜群です。

スペック情報

  • 全長(mm):4,695
  • 全幅(mm):1,730
  • 全高(mm):1,925
  • 車両重量(kg):1,680~1,710
  • 乗車可能人数(人):7~8
  • 燃費(WLTCモード、km/L):14.3~22.0
最新「ノア」中古車情報
本日の在庫数 4173台
平均価格 195万円
本体価格 10~680万円

トヨタ ヴォクシー

トヨタ ヴォクシー(2022年)

ノアの兄弟車種である「ヴォクシー」も、燃費性能に優れている4WDミニバンに挙げられます。

ヴォクシーのハイブリッド仕様にもノアと同じく、E-Fourと呼ばれる電気式4WDシステムを採用。まったく同じ走行性能を確保しつつ、アメリカンビレット風の外観デザインを選びたいなら、ヴォクシーも選択肢に含まれそうです。

スペック情報

  • 全長(mm):4,695 
  • 全幅(mm):1,730
  • 全高(mm):1,925
  • 車両重量(kg):1,680~1,710
  • 乗車可能人数(人):7~8
  • 燃費(WLTCモード、km/L):14.3~22.0
最新「ヴォクシー」中古車情報
本日の在庫数 7662台
平均価格 198万円
本体価格 10~527万円

トヨタ シエンタ

トヨタ シエンタ(2022年)

トヨタのコンパクトサイズミニバンである「シエンタ」。

2022年8月に発売された3代目では、先代までガソリンエンジン仕様のみに設定されていた4WD仕様が、ハイブリッド車のみへと大幅変更されました。ノアやヴォクシーなどで使われているシステム、E-Fourを採用しています。

E-Fourは、プロペラシャフトが無くなったことで車内空間の損失が少なく、駆動力のロスを抑えているのが強み。ボディサイズがコンパクトである分、4WDシステムの採用が難しくなりがちな点を補ったシステムです。

スペック情報

  • 全長(mm):4,260
  • 全幅(mm):1,695
  • 全高(mm):1,715
  • 車両重量(kg):1,380~1,420
  • 乗車可能人数(人):5~7
  • 燃費(WLTCモード、km/L):25.3
最新「シエンタ」中古車情報
本日の在庫数 5701台
平均価格 152万円
本体価格 11~390万円

【安い】4WDミニバンのおすすめ3選

この項目では、車両価格や維持費でのコストパフォーマンスが高い4WDミニバンからおすすめの3車種をピックアップしてみました。

車両本体の価格やガソリン価格など、車にかかるお金が増えている昨今。少しでも安い値段で購入できる4WDミニバンを選びたいなら、下記の3台がおすすめです。

※「スペック情報」は4WD仕様のグレードのみ、車種公式サイトから参照しています

日産 セレナ

日産 セレナ AUTECH(2022年)

「セレナ」は日産の顔であり、人気車種となっているミドルサイズミニバンです。

2022年に登場した現行・6代目ではガソリンエンジン単体のみ搭載車のみに4WDが用意されており、注目の「e-POWER」仕様では4WDは設定されていません。

搭載される4WDシステムは、5代目モデルから引き続き「オートコントロール4WD」です。“ビスカスカップリング”を使用した簡易的な4WDで、雨天時や雪道での走行安定性を確保するには十分な性能を発揮します。

スペック情報

  • 全長(mm):4,690 
  • 全幅(mm):1,695
  • 全高(mm):1,895
  • 車両重量(kg):1,780~1,790
  • 乗車可能人数(人):7~8
  • 燃費(WLTCモード、km/L):11.6
最新「セレナ」中古車情報
本日の在庫数 9533台
平均価格 178万円
本体価格 1~518万円

ホンダ ステップワゴン

ホンダのミドルサイズミニバンとして定着している「ステップワゴン」。

2022年5月に販売された6代目では5代目までと同じく、4WDシステムを使用したグレードはハイブリッド仕様には用意されておらず、ガソリンエンジン仕様のみでラインナップされています。

搭載されている「リアルタイム4WD」は、走行中の車体安定を素早い制御でサポートするのが特徴です。車体各所に搭載したセンサーで車両の状態を正確に捉えて、あらゆる路面で安定した走りができるよう駆動力が適切に配分されるのがセールスポイントに挙げられます。

また、4つの車輪による駆動力が不要な局面では、フロントの2つの車輪のみが駆動する仕組みを取り入れており、無駄な燃料の消費をカットしてくれるのも特徴です。

スペック情報

  • 全長(mm):4,800~4,830
  • 全幅(mm):1,750
  • 全高(mm):1,855
  • 車両重量(kg):1,790~1,860
  • 乗車可能人数(人):7~8
  • 燃費(WLTCモード、km/L):13.1~13.3
最新「ステップワゴン」中古車情報
本日の在庫数 1237台
平均価格 106万円
本体価格 9~474万円

ホンダ フリード

ホンダ フリード(2022年)

ホンダの“ちょうどいい”コンパクトサイズミニバンで人気を集めている「フリード」。

フリードは、同サイズでは初となる4WDシステムを採用したハイブリッド仕様グレードを用意したので話題となりました。ガソリンエンジン単体仕様と併売されて多彩なバリエーションより選択が可能です。

アトキンソンサイクルi-VTEC」とトランスミッション「SPORT HYBRID i-DCD」で低燃費を実現したほか、200万円台後半よりスタートとした価格設定も注目すべきポイントでしょう。

スペック情報

  • 全長(mm):4,265 
  • 全幅(mm):1,695
  • 全高(mm):1,710
  • 車両重量(kg):1,430~1,510
  • 乗車可能人数(人):5~7
  • 燃費(WLTCモード、km/L):15.6~19.8
最新「フリード」中古車情報
本日の在庫数 3177台
平均価格 129万円
本体価格 5~304万円

おすすめの4WDミニバン一覧

この項目では、おすすめの4WDミニバンを一覧表にまとめてみました。

車名だけでなく4WDシステム使用グレードの価格帯も取り上げています。ぜひ参考にして、4WDミニバン選びへ役立ててみてください。

※「価格帯」の項目は、福祉車両など特別仕様を除いた4WD仕様グレードのみ抜粋して記載

おすすめの4WDミニバン一覧

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Q. あなたが電気自動車や水素燃料電池車、EV走行モードを備えたハイブリッド車を買った理由はどれ?

バッテリーに蓄えた電力でモーターを駆動する「バッテリーEV」エンジンとモーターをそれぞれ使い分けて走行する「シリーズ・...

  • 環境負荷の少なさをもっとも重視した
  • 最重要ではないが理由のひとつにはなった
  • それによる燃費や減税などの実利が理由になった
  • 購入した車がたまたま環境負荷が少ない車だった
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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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