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“プリズムカット”ボディに最強エンジン搭載!市場参入をド派手に彩るはずが…「ああ!またホンダにやられた!」~ダイハツ 初代フェロー【推し車】
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短命に終わったが、フェローバギィという伝説も
しかしホンダも4ヶ月後の1968年9月にはN360にツインキャブ36馬力仕様を追加、さらにスズキも11月には同じく36馬力の「フロンテSS」を発売してしまい、フェローSSの天下は長く続きません。
4輪独立懸架のFR車という、いかにもスポーティなレイアウトで素直な操縦性から、「カタログスペック以上によく走る、通好みなクルマ」でしたが、いかんせんカタログ上の売りに乏しいため人気は頭打ち、ダイハツはフェローの早急なモデルチェンジを迫られます。
その結果、1970年4月には軽量で40馬力を誇るハイパワーモデルもラインナップした2代目、「フェローMAX」へモデルチェンジ、初代フェローはわずか3年半足らずの短命に終わりました。
発売した途端に第1次軽自動車パワーウォーズに巻き込まれ、トヨタ傘下入りのドタバタもあったでしょうから、なんとも登場時期に恵まれなかった初代フェロー。
その後ミラTR-XXで一時代を作り、ムーヴで王者スズキを追い上げ、スーパーハイトワゴンのタントで新時代を切り開くなどしたダイハツ軽乗用車の礎として、少々地味ではあったものの、重要な役割は果たしたと言えるでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...