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パクリ根性がすごい…あの車に似てる中国車11選!逆に欲しくなる?

LAND WIND(陸風汽車)・X7

出典:wikipedia.org Author:Navigator84 CC BY-SA 4.0

2015年に発表された、LAND WIND X7は、1500ccから2000ccのコンパクトクロスオーバーSUVとして、ラインナップされるモデルとされて紹介されています。2000ccモデルのエンジンでは、三菱製4G6シリーズをベースとしたガソリンエンジンが搭載されているようです。

LAND WINDは、漢字表記にすると陸風で、そのまま。他にはいすゞ「ウィザード」似のLAND WIND X6など、マニアックな車種もラインナップされているようです。

比較:レンジローバー・イヴォーク

イギリスのランドローバーが製造する、レンジローバー・イヴォーク(以下、イヴォーク)によく似ていると言われます。イヴォークは、国内市場でもジャガー・ランドローバーグループの販売主力車種で、2万8000台前後の販売台数を誇ります。

ボディサイズ・デザイン共に酷似

いずれの車両幅も1900mm前後、全長も4400mm前後、エンジンの排気量も2000cc、デザインもよく似ていて、数字的にも、見た目的にも瓜二つといえます。

ただし、エンジン出力がX7の190psと、イヴォークの240psでは大きな開きがあり、走行性能には大きな開きが予想されます。

HAIMA(海馬汽車)・M2

出典:wikipedia.org Author:Navigator84 CC BY-SA 3.0

2009年に発表された、M2は、海馬汽車の製造するコンパクトカーです。エンジンは1300ccと1500ccの一般的な排気量のコンパクトカーとなっています。

海馬汽車は2006年までマツダの指導を受けるなど、関係性が深い会社でもあります。

契約関係が終了した後も、マツダの名残を色濃く受け継いだデザインといえるでしょう。

比較:マツダ・デミオ(Mazda2)

デミオは、マツダのコンパクトカーとして販売されました。当時の国内のライバルでは、トヨタ・ヴィッツ、日産・マーチ、ホンダ・フィットなど、人気の車両が多くある激戦のコンパクトクラスでした。

マツダレンタカー(オリックスレンタカー)と提携したタイムズによるカーシェアなど、カーシェアが普及する黎明期には、カーシェアの車両としても多く使用されていました。

似ていて当然か?

先ほども説明しましたが、海馬汽車はもともとマツダと深い関係のある会社です。デザインが似ていることもさることながら、車名の「M2」は、Mazda2を強く意識した名前と言い換えることもできるでしょう。

当時は、デミオのライバルも車体が大きくなる一方で、5ナンバーサイズのギリギリまで拡大されたものの、従来型に比べ軽量化がすすめられ話題をよびました。

比亜迪汽車・M6

出典:wikipedia.org Author:Navigator84 CC BY-SA 3.0

2010年に発表された、比亜迪汽車・M6は、2000ccから2400ccのミニバンとしてラインナップされているようです。

また、M6に搭載されるエンジンも、三菱製4G6シリーズをベースとした、ガソリンエンジンを搭載したモデルもあるようです。

比亜迪汽車は、BYDとも訳される会社で、現在は自動車用バッテリーの会社としても知られ、チャイニーズドリームを体現した会社でもあります。

BYDは、他にも日本車に類似した車種を多く製造しており、ホンダ・NSXとよく似た「漢(ハン)」や、マツダCX-8似の「唐(タン)」等があります。

比較:トヨタ・エスティマ

トヨタの生産するミニバンで、国内名はエスティマ、海外名はプレビアという名前で販売がされていました。同社のアルファードや、ヴェルファイアの人気に隠れ、ひっそりと引退しましたが、かつては「天才タマゴ」のキャッチコピーで、画期的なMR車両として人気を博しました。

セルシオのグリルやライトを移植した、セルティマなどのカスタムカーが流行った車種でもあります。

トヨタとホンダを混ぜるとこうなる

全体的なプロポーションは、トヨタ・エスティマによく似ています。リアは、どちらかといえばホンダ・エリシオンのテールランプとエスティマを混ぜたようなデザインです。

フロントもエリシオンに似ているというか、エスティマに似ているというか微妙なところです。

(トヨタ・エスティマ+ホンダ・エリシオン)/2をすると、こうなるだろうと思えるクルマです。

LIFAN MOTORS・Lifan320

2008年に発表された、LIFAN MOTORSのLifan320(以下、320)は、1300ccのコンパクトカーと紹介されています。資料には、中国国内だけでなくロシアでもSmilyという名前で販売がされているようです。

また、2014年のLatin NCPTによる衝突テストでは、5段階評価で0という最低評価を記録したことでも話題になった車両です。

Lifanは、漢字表記だと力帆と書くようです。中国国内に製造拠点を限らず、ノックダウン方式で製造を行い活発な動きをみせる会社です。他には、LifanX50というマツダ・デミオと、フォード・フォーカスを混ぜたような車もあるようです。

比較:BMW・ミニクーパー

BMWミニクーパーは、ローバーがミニクーパーの生産が終了した後、BMWが商標を取得し、試乗に名前を復活させた車両です。

映画「ミニミニ大作戦」は、「ミニ」がイギリスで生産されていた頃の時期に作られた映画で、リメイクされた映画「ミニミニ大作戦」があり、そちらはBMW「ミニ」がスクリーンの中を、所狭しと走り回ります。

知名度、人気ともに高い車両で、世界中で愛されている1台といってもよいでしょう。

似ているが全くの別物

グリルや、ライト、窓ガラスの形状など要所要所似ている部分があるといえます。しかしながら、ボディーラインには決定的な差があります。

そのボディラインの滑らかさは、全くと行っていいほど異なり、プレイステーションでいうと初代と最新の5ほどの違いがあると言っても過言ではありません。

衝突安全評価は、比較の対象外といってもいいでしょう。

Geely・Emgrand GE

2009年に発表されたEmgrand GEは、2400ccのガソリンエンジンと、PHEVモデルをラインナップするモデルとして紹介されています。

2400ccのエンジンには似つかない大柄なボディは、全長およそ5400mm、幅1800mmとなっており、長さはベンツSクラスのロングや、BMW7のロングと変わらない長さをしています。

Emgrandは、Geelyのラグジュアリーブランドとして2010年に発足したとされています。

比較:ロールスロイス・ファントム

ロールスロイスはイギリスに発足した会社で、その歴史は長く、航空機のエンジンから自動車のエンジンを製造する名門という起源があります。

そのメーカーが作るファントムは、古くからモデルとしてラインナップされ、どの時代も最高級クラスの車両として扱われてきました。

高級車の話題が出ると、必ずと言っていいほど顔を覗かせる1台といえます。

実は3人乗りだった!?

ロールスロイスは4人乗り、GEは3人乗りとなっています。車の半分以上のスペースを独り占めできます。GEのシートレイアウトは、運転席、助手席、後部座席(1脚)という大胆なレイアウトになっています。

エンジンなど細かいこと抜きで、後部座席の一人で使える広さだけいえば、乗員定員時では広いといえます。

Zotye・SR9

2016年に発表された、SR9は、ミドルクラスのSUVとして紹介されています。エンジンは三菱製の4G6シリーズのガソリンエンジンがベースになっているようです。

また、現在ではHEV(プラグインハイブリッド)モデルが、ラインナップに追加されるなどしているようです。

Zoetyは、2005年にスタートした会社のようです。また、新しい会社でEVに力を入れているという特徴があります。

比較:ポルシェ・マカン

ポルシェはドイツの名門で、ヒトラーが大衆車「ビートル」の設計を、ポルシェ博士に依頼した事でも有名です。自動車を生産する会社の中でも、長い歴史をもつボルシェです。

その生産するマカンは、カイエンを一回り小さくしたSUVタイプのポルシェとして定借しています。ポルシェのなかで唯一ホイールの穴の距離(PCD)が、112を採用する唯一の車種です。

そのため、足回りの部品をアウディQ5と共有しているともいわれています。

イギリス記事ではクローンと表記

イギリスのwebマガジンでは、クローンとして表現されるほど似ているということでしょう。三菱製がベースとなる2000ccのターボエンジンや、デュアルクラッチ搭載の6速ATなど、スペックだけ見れば特段悪い部分は無いのはSR9。

またサイズ感も瓜二つで、エンブレムを変えてしまえば車好き以外の人なら、騙せるのではといった記載もあるほどでした。

Zotye・コンセプトS

先のZotye RS9もしくは、T700(こちらもランドローバーによく似ている)のプラットフォームを利用して作るのではないかと言われています。

それであれば、HEV仕様もラインアップに加えられ、デュアルクラッチの6速AT、三菱製がベースになる2000ccターボエンジンなどが搭載されることになるといえます。

比較:ランボルギーニ・ウルス

ランボルギーニはイタリアのスーパーカーメーカー。トラクターを生産する会社という一面と、ミウラ、ディアブロをはじめとするスーパーカーから、LM002(ワイルドスピードMAXにも登場)というSUVタイプの車を生産していました。

現在ヴォルクスワーゲンの傘下となるランボルギーニですので、ウルスもプラットフォームは、VW・トゥアレグ、アウディQ7、ベントレー・ヴェティンガなどと共有する部品もあります。しかしながらLM002に近づけるため、さまざまなオリジナルのカスタマイズが行われているとも言われています。

性能に差がありすぎて比較できない

特段、何が悪いというつもりはありませんが、性能差が圧倒的になりすぎると予想されます。見た目は似ているかもしれません。しかし、性能を比較すること自体が野暮に感じる程です。

長城汽車(Great Wall)・オラR1

100万円以下で200㎞以上走れる電気自動車として発表されたオラR1。

長城汽車は、2017年にジープを買収する意欲を示す等、日本の知名度は低いものの注目に値する会社であるといえます。

海外サイトでは、140マイル(225km)前後は実走行できるだろうと言われています。33kWhのバッテリーを搭載し、最高出量35kW(47馬力)ともいわれるユニットは、決して悪い数字ではありません。

比較:ホンダe

ホンダが純粋な電気自動車としてデビューされた、ホンダe。価格は、込々で500万円前後になるようで、限定車。沢山売ろうという車両ではなく、「これからホンダも電気自動車に力を入れていきますよ!」というアピールのために販売された車ともいいかえられます。

そのため、ちょっと豪華なメーター周りや、凝った仕様が随所にみられる車両です。

価格と性能差を考えたら・・・

ホンダ党で絶対にホンダでなければだめ!という訳でなければ、特にオラR1がダメということも無いでしょう。性能的にはホンダeが圧倒的ではありますが、5倍の値段ということを考えれば当然ともいいかえられます。

また、近所の買い物しか使わないレベルの使い方であれば、500万円の支払いを考えると割に合わない気がします。少し両極端な2台なのではないでしょうか。

Geely(吉利汽車)・BL

BL=Beauty Leopard(美人豹、以下、BL)を名乗るGeelyの車。Geelyは、先にも紹介したロールスロイスのコピー車を製造した会社でもあります。

海外サイトによれば、トヨタ製の1300ccや1500ccのエンジンが搭載されているようで、実質のサイオン・tCもしくは、トヨタ・サイノスのようなものでしょう。

比較:トヨタ・80系スープラ

何世代かにわたりスープラは生産されていますが、今回はそのなかでも人気の高い80系。ワイルドスピードに出てきたオレンジ色のスープラを記憶に残している人も多いのではないでしょうか。

国内では1990年代のGTカー選手権などで、スカイラインGT-RやNSXと戦った1台で、今は中古でも1000万近い価格で取引が行われる個体もあるようです。

後ろだけスープラ

後ろ姿を見て、あれ友達に似ていると思って声をかけたら別人だったという経験はないでしょうか。よくよく考えれば、全然違うのですが、ふと見ると似ているそんな時に、この車の後ろ姿を見ると、「アレ?スープラ?」と思うかもしれません。
テールライトや、バンパーの形状に、ちょっと無理してるのではないかという違和感を感じつつも、特徴はとらえているのではないでしょうか。

ヴィッケリー(威柯瑞)・V7

威柯端V7は2万元から2.5万元くらいの価格になっているようです。

また、低速電気自動車と記載があることから、先ほど比較したオラR1と似たようなモデルであると考えられます。他に5つの車種があり、生産力は約6万台という評価をしています。V7の性能は、航続距離150km、最高時速100km/hとしています。

それ以外には、エンブレムや、外装に関するコメントが多く、バンパーのポイントカラーを塗り替えれば外観は一緒になるというコメントがあります。

比較:フォルクスワーゲン・eアップ

当時、「EVを特別なものにしない。」というコンセプトのもと作られたeアップは、フォルクスワーゲンの中でもコンパクトなEVカーです。

ベースとなるガソリンモデルもすでに販売されていたことから、見た目の真新しさには欠けていました。

しかし、当時の国内ライバルは三菱のi-MIEVくらいしか量産される車両はありませんでした。軽自動車枠のi-MIEVと、乗用車枠のeアップを比較することになるので、当然eアップの方がバッテリー量、パワー共に有利でした。

見た目だけはeアップ

サイズ感にいたってはまさしくクローンで、海外誌でもクローンネタとして良く扱われるほど世界的に有名なEV車となっています。

中国サイトでも、「バンパーに黒の挿し色を入れることで瓜二つになるこの2台は、VWのエンブレムを付けることで全くのコピーが完成するというコメント」もあります。

遊侠 (Ranger)・X

中国版テスラといわれる遊侠X(以下、X)。2015年にお披露目となった車両です。遊侠は中国でもベンチャー企業としてニュースでも取り扱われており、2020年には資金難で自社工場の建設を中断するなど、資金難に陥っているようです。

中国紙にも大きく採り上げられた中国版テスラの性能は、航続距離460km、0-100km/h加速4.6秒、アルミ合金の軽量車体を想定したようです。

比較:テスラ・モデルS

言わずもがな、テスラはアメリカの電気自動車メーカーです。モデルSはその中でも初期から販売されるモデルです。

2012年から販売される車両ですが、当時よりオートパイロットをオプション装備するなどしていましたが、2016年にアメリカのフロリダで、トレーラーと交差点で事故を起こし、ドライバーが亡くなるという痛ましい事故もありました。

期待はされるが…

遊侠は、パナソニック製のバッテリーを搭載するなど、期待がされるベンチャー企業ではありましたが、現在は低迷している模様。テスラのような大型ディスプレイの採用なども考えられており、内、外ともにテスラを追従していきたい構えをとっているといえます。

パクリ車と侮るなかれ

中国だからと油断は禁物。パクリ車と侮っていると、日本は足をすくわれるかもしれません。2021年になってからは、中国版センチュリーともいえる紅旗H9が日本にも上陸すると言われている車両もあります。

やっぱり「Made in Japanでないと」という人も多いですが、世界的に見れば、中国製品の方がシェアを多く占めるものもあります。中には、安くていいものがあるという事も事実で、パクリだからと頭ごなしに否定せず、あしらわず、しっかり吟味する対象とする時代を迎えてきているのかもしれません。

執筆者プロフィール
渡辺 喬俊
渡辺 喬俊
1986年生まれ、元システムエンジニアからクルマ業界へ転身、社外品サスペンションの試作や、ドライビングサポートのセンサー部品テストドライバーの仕事を経験。愛車はSW20 MR2とBP5 レガシィ。壊れない車が欲し...

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