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ガルウィングドア・シザードア・バタフライドアの車11選

ドアが跳ね上がり翼のように開く「ガルウィングドア」。しばしばシザードア、バタフライドアと混同されてしまっていますが、本記事ではそれらの違いとともに歴史上の名車、人気モデルから珍車を11車種厳選。さらに、中古車の値段や改造された日本車までもお届けします。

メルセデス・ベンツ 300SL
「カモメの翼」の意味はご覧のとおり。

全7種類の跳ね上げ式ドア(まとめ一覧表)

名称形状・構造代表車
ガルウィングドアカモメ(Seagull:シーガル)が翼を広げた形状メルセデスベンツ SL300
デロリアン DMC-12
シザードア
シザーズドア
シサースドア
ジャックナイフドア
ポップアップドア
ハサミ(Scissors:シザー、シザース等)のように1点を中心に斜め前方に開く。
Aピラー底部にある車体と垂直方向に開く1つのヒンジで保持、開閉する。
ランボルギーニ アヴェンタドール
バタフライドア蝶(Butterfly:バタフライ)が羽を広げたように開く。
開いたドアはシザードアと異なり地面と水平になる。
Aピラーに沿って2つ以上のヒンジがあり、車体の上方外側へと開く。
BMW i8
マクラーレン 720S
ラ・フェラーリ
ラプタードア一旦ドアは外側へ開いた後、上下にドアが回転する2段階開閉方式。
ケーニグセグのみが採用。
正式名称は「ディヘドラル・シンクロ・ヘリックス・アクチュエーション・ドア」
キャノピードア戦闘機のようにキャノピー(天蓋)が大きく開くドア。
ルーフ、サイドウィンドウも同一構造物となり大きな開口となる。
市販車に採用されたことはない。
スワンウィングドア白鳥(Suwan:スワン)が優雅に翼を少し開いて佇むかのように、少しだけドアが上に上がる。
アストンマーチンが採用。
ファルコンウィングドアガルウィングドアとよく似ているが、ドアの上部や側面が分かれ、
別々に動きながら開閉する複雑な動きをする構造になっている。
狭い場所でも楽に車の乗り降りができるように設計されたもの。
テスラ モデルX にのみに採用。

「ガルウィングドア」は跳ね上げ式ドアの総称の意味として認識されていることが多いですが、実際は、シザードア、バタフライドアなど多種多様な跳ね上げ式ドアがあり、その構造、動きはガルウィングドアとは異なっています。

自動車の歴史、市場を広く見渡すと、ガルウィングよりバタフライドアを採用した市販車の方が多い傾向があります。これは、ドアを支えるヒンジの数を多くすることでき、強度を保てることが要因となっています。

① ガルウィングドア|石原裕次郎の愛車「メルセデス・ベンツ 300SL」

自動車の歴史を語る上で「ガルウィングドア」の筆頭に「メルセデス・ベンツ 300SL」を挙げて異を唱える人は少ないでしょう。

1954年にデビューし、かの石原裕次郎の愛車でもありました。美しいガルウィングを持ったボディのみならず、世界初の直噴エンジンを搭載し類まれなる性能も発揮していました。

② ガルウィングドア|デロリアン DMC-12

映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のタイムマシンになったのが「デロリアン DMC-12」。むき出しのステンレスで覆われたボディが特徴的なガルウィング車。

デロリアンという自動車メーカーはこの1車種のみで倒産、販売台数も振るわず決して人気車だったとは言えませんでしたが、デロリアンの倒産後に公開された「バック・トゥー・ザ・フューチャー」で人気に火がついたという稀有な経歴を持つ車です。

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③ シザードア|ランボルギーニ アヴェンタドール

V12エンジンを搭載したスーパーカー、アヴェンタドール。ランボルギーニは、伝統的にシザードアを有するスーパーカーを生産しています。アヴェンタドールの前身を辿ると、ムルシエラゴ、ディアブロ、カウンタック、ミウラとなりますが、カウンタック以降のランボルギーニV12エンジン搭載車は、すべてシザードアが採用されています。新車車両価格は余裕の4,500万円オーバー。

④ バタフライドア|マクラーレン 570S

イギリスのスポーツカーメーカー、マクラーレンのエントリースポーツカーとなるのが「570S」。この他、BMW i8 などにも採用され、意外にもガルウィングドアよりバタフライドアの方が市販車に多くなっています。これは、強度面でバタフライが有利となるからでしょう。

マクラーレン 570S の新車車両価格は約2700万円~。

⑤ ラプタードア|ケーニグセグ レゲーラ

スウェーデンのスーパーカーメーカー、ケーニグセグのレゲーラは「ディヘドラル・シンクロ・ヘリックス・アクチュエーション・ドア」と呼ばれる独特な開き方をするドアを採用しています。略称は「ラプタードア」。ラプターとは猛禽類のこと。

レゲーラは生産台数できる数は極少ないですが、一応量産市販車、その価格は余裕の2億円超え。

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⑥ キャノピードア|サーブ エアロ X(コンセプトカー)

今は乗用車の生産から撤退してしまった、スウェーデンの自動車メーカー、サーブが2006年開催のジュネーブモータショーで公開したコンセプトカー「エアロ X」がキャノピードアを採用していました。

キャノピードアの市販車は未だ世にでていません。

⑦ スワンウィングドア|アストンマーチン ラピード

イギリスの高級スポーツカーメーカー、アストンマーチンの主要モデルに採用される、スワンウィングドアは、ドアオープン時に少しだけ跳ね上げて乗員の乗り降りをしやすくしてくれます。

ラピードは、アストンマーティンでは唯一となる④ドアサルーン。ドア4枚すべてが開いたときは美しい。新車車両価格や約3,000万円~。

⑧ ファルコンウィングドア|テスラ モデルX

イーロン・マスク率いるEV専門メーカー、テスラのSU「モデルX」の後席ドアに採用される「ファルコンウィングドア」。その複雑な動きに着目です。新車車両価格は、1,060万円~。

⑨ 日本車のガルウィング代表「トヨタ セラ」

1990年から1996年に生産されていた「トヨタ セラ」。ガルウィングと呼ばれていますが、厳密に言えば、バタフライドアです。

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日本車のガルウィングは、この他、オートザム AZ-1(当時のマツダの販売ブランドのひとつ“オートザム”。1992年~1995年の生産販売)、OEM供給された「スズキ キャラ」、が量産モデルとして存在します。

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ニッチなモデルでは、たった5台の生産販売とされる、三菱 スタリオンのガルウィング仕様(1989年のテレビドラマ「ゴリラ・警視庁捜査第8班」に登場した改造されたスタリオン・ガルウィングが人気を呼び、5台のみが限定販売された)があり、ガルウィングドアと呼んで良いのかためらいがありますが、ダイハツ ミラ ミチート(後部荷室ドアだけがガルウィング)があります。

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これら以外に、日本車市販型でガルウィングドアを有するモデルは存在していません。

⑩ 新車のトヨタGRスープラをガルウィングに改造

なんと、新型GRスープラをガルウィングに改造できるそうです。

ガルウィングのメリット

本記事では、ガルウィングドアをはじめ、バタフライドア、シザードアなど7種類のドア形状をその違いとともに代表車を紹介しました。

さて、ガルウィングのメリットとは何でしょう?

結論からいうと、車の性能上のメリットは何もありません。見た目上のかっこよさというメリットしかありません。

そう言ってしまうと元も子もない感じもしますが、ガルウィングドアを採用する車は基本、スーパーカー。夢がある車の象徴がガルウィングと言って間違いはないでしょう。

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MOBY編集部

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