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ミニバンとは
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今更聞けない「ミニバン」とは?ワンボックスの違い・どんな人におすすめ?

ミニバンとは

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ミニバン」は、3列分のシートを備えている車高を引き上げたワゴン車を指しています。

基本の乗車可能人数は6人から8人程度となり、複数人でのドライブが楽しめる車種として1990年代の“RVブーム”から人気を集めているジャンルです。

ミニバンと呼ばれている由来に、ボディサイズを表すのに用いられる“ミニ”と、アメリカで使用されている機会の多い「キャンピングトレーラー」を短縮した“キャラバン”を組み合わせたのが挙げられます。「ミニ・キャラバン」をさらに短縮形で表記した造語がミニバンの呼称を生んでいるのです。

ミニバンとワンボックスの違い

ミニバンに似ているジャンルとして比較対象に挙げられるのは「ワンボックス」(1BOX)です。

ミニバンとワンボックスを比較しての違いに上げられるのが、フロントボンネット内にエンジンが収納されているかどうかです。

ミニバンにはボディの先端に短いボンネットが備わっています。普通乗用車と同様にボンネット内へエンジンが収まっているのが特徴。“2BOX”もしくは“1.5BOX”と表記されるケースもあるようです。

一方、ワンボックスの車種は、フロントボンネットがないあるいはごくわずかなスペースがデザインの関係上備わっているケースがあるようです。ミニバンと異なり、フロントシートの真下にエンジンが搭載されている事例が多いため、別名で“キャブオーバー”とも呼ばれるケースがあるようです。

おすすめのミニバンについて詳しく知りたい方はこちら▼
【2023年】おすすめミニバン9選!乗り心地・女性に人気な車種を紹介

ミニバンに乗るメリット・デメリット

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他のジャンルと同様、ミニバンにも選ぶメリットおよびデメリットが存在します。

この項目ですが、メリットとデメリットに挙げられやすいポイントを2点ずつ解説してみました。

【メリット】複数人乗車ができる

1つ目のメリットは「複数人乗車ができる」です。

他ジャンルの車種を見渡してみると、乗車定員が4名もしくは5名となっているケースが多いですが、ミニバンジャンルの車種は6名から8名までの乗車定員となっています。

家族構成が大所帯で1台分の車で賄いたい、あるいは友人を多く乗せる機会が多い場面でミニバンが光り輝く場面でしょう。

【メリット】荷物の積載量が調節できる

2つ目のメリットは「荷物の積載量が調節できる」です。

ミニバンは基本3列シート仕様である車種が多いですが、ボディサイズによっては3列をフルに使用した状態でもキャリーケースやゴルフバッグが入ったり、あるいは3列目シートを収納・跳ね上げるなどのカラクリを使ったりとラゲッジスペースを作り出すのが上手です。

乗車人数次第で、シートアレンジを生かしラゲッジスペースを調節すれば、サーフボードなどの長物や大柄な荷物も積み込めるので、利便性でも他ジャンルの車種に優っているとも考えられます。

【デメリット】大柄なボディで取り回しが悪い

一方、1つ目のデメリットとなるのは、「大柄なボディで取り回しが悪い」です。

現状、新車で購入できる国産のミニバンをチェックしてみると、SSクラスに属しているコンパクトサイズのミニバン以外は、全長が4,600mm以上、全幅が1,700mm以上ある車種が大勢を占めています。

日本の道路は郊外こそ幅の広い道が存在していますが、市街地となると狭くて細い路地も多く存在します。加えて、自宅や外出先での駐車スペースが狭く、取り回しに苦戦する場面もあるようです。

【デメリット】燃費性能で不利

2つ目のデメリットとなるのが「燃費性能で不利」です。

近年では、ハイブリッドシステムを搭載したミニバンも登場していますが、いまだに大排気量かつ高出力のエンジン単体で構成されたパワートレインの車種も存在します。

車体の大きさや車両重量を考えると不利なのは否めませんが、エンジンパワーに頼り切った結果、燃費数値が10km/Lを割るシチュエーションもあるようです。ハイブリッドシステム搭載車ではコンパクトカー以外のジャンルと互角の燃費性能を発揮するケースもありますが、実用面では過大な期待をするのは避けるべきでしょう。

ミニバンの種類

ミニバンの種類は、ボディの大きさを基準にして、以下の5つのクラスへ分類されます。

  • LLクラス 
  • Lクラス
  • Mクラス
  • Sクラス
  • SSクラス

LLクラス

トヨタ グランエース(2020年)

「LLクラス」は、5つの種類でボディサイズが大きく、かつ高級感があるのが特徴です。

全長5,000mm(5m)、全幅2,000mm(2m)程度のボディをもっているケースが多く、日本では極めて珍しい車格となるでしょう。エンジンの搭載位置がフロントシート下部となるため、ミニバンの定義には反しますが、全長が5,300mm、全幅が1,970mmと、LLクラスに沿ったボディサイズが特徴です。

Lクラス

トヨタ アルファード(2022年)

「Lクラス」は、高級感こそLLクラスに見劣りする面がありますが、ボディサイズはほぼ互角と考えてよい種類のミニバンです。

ボディサイズをLLクラスと比較してみると、全長が4,900mm前後全幅が1,900mm前後でひと回り小さく取り回しがしやすくなっているのが特徴。一般の駐車場などでも不安なく扱えるでしょう。

Mクラス

ホンダ ステップワゴン(2022年)

「Mクラス」は、適度な車内空間の広さとランニングコストに優れた走行性能をもつ種類となります。

中間地点に位置する車種となると“どちらともつかない”印象がありますが、実際は高いコストパフォーマンスを発揮するのが特徴です。ボディサイズをチェックしてみると、全長4,600mmから4,900mm程度、全幅が1,700mmから1,900mm程度の範囲内で収まっているのが特徴です。3ナンバー登録」となり、普通乗用車の分類に入るため“ファミリーカー”として立派に扱える車種となります。

Sクラス

ホンダ ジェイド(2018年)

「Sクラス」は、Mクラスの車種よりもひと回り小さくコストパフォーマンスに磨きをかけた種類。ボディサイズをチェックしてみると、全長は4,200mmから4,600mm程度、車幅が1,700mm以下の車種が該当します。

以前は、車高が低く抑えられており、後席の乗降用ドアがヒンジ式となっていて、セダンステーションワゴンと使用感覚が変わらないSクラスに該当するミニバンも存在していました。

SSクラス

ホンダ フリード(2022年)

「SSクラス」は、ミニバンジャンルでもボディサイズが小さく、コンパクトカーにも匹敵する扱いやすさをもつ種類です。

販売競争に参戦するメーカーが限られているニッチな分類となりますが、現在の新車販売ランキングでも上位に名を連ねるなど人気の高い種類となります。ボディサイズをチェックしてみると、全長は4,200mm以下、全幅は1,700mm以下と、市街地で扱いやすい大きさにとどまっているのが特徴です。

と組み合わせて活用すれば上質な雰囲気を味わえるでしょう。

ミニバンを購入するときの選び方

@thanksforbuying/stock.adobe.com

「ミニバン」と一概に言っても、価格帯やサイズ感によってクラスが分かれていることが分かりました。

ミニバンを検討している方にとって「家族が増えたから車を買い替えたい」「家族全員での帰省に使いたい」など、ご自身に合う選び方を知りたいのではないでしょうか。

本章では、ミニバンを購入するときの選び方として4つのポイントを解説します。

1.人気のある車種を選ぶ

月間での売上1位や年間を通して多くの人から選ばれる人気の高い車には、人気が高いなりの理由があります。

さらに、人気のある車は購入後に「思っていたのと違った」「失敗した」と感じても、高い値段で売却できる可能性があります。

しかし、人気があるというだけで車を購入できる方は少ないでしょう。ご自身に合う用途かどうか、何人乗るのかなどの他に指標として「人気があるか」を確認するのがおすすめです。

ミニバンの人気車種を知りたい方は以下のようなサイトが参考になります。

サイト名URL
日本カー・オブ・ザ・イヤーhttps://www.itmedia.co.jp/business/articles/2211/04/news116.html
価格ドットコムhttps://kakaku.com/kuruma/ranking/

2.予算で選ぶ

ミニバンの価格は以下の通りです。

  • LLクラス:600万円以上
  • Lクラス:450万円~600万円
  • Mクラス:300万円~450万円
  • Sクラス:200万円~300万円
  • SSクラス:200万円未満

先述のようにミニバンはボディサイズや乗車定員以外に価格帯によってもクラス分けできます。

車両本体価格は181万円〜700万円程度までと幅広く、クラスによって価格が大きく異なります。また、同じ車種でもグレードによって車両本体の価格が異なることがほとんどです。

まずは、普段の使い方・用途から一度に乗る人数などを考えます。そのうえで自分の予算に合ったクラスから好みのメーカーやグレードを選ぶとよいでしょう。

数年後の価値=リセールバリューを考えて購入するのもひとつの手です。

3.用途で選ぶ

運転するオーナー自身だけではなく、同乗する家族や運転する家族のことを考え、用途に合わせてクラスを選ぶことが大切です。

ミニバンはボディサイズや価格帯によって5つのクラスに分かれています。

用途に合わないミニバンを選ぶと、大きすぎて使い勝手が悪いと感じたり、乗車定員がぴったりで荷物が載せられなくなったりする可能性もあります。

買い物や通勤などの普段使いだけなのか、アウトドアや帰省など遠出する際にも使いたいかなど、車を利用するシーンを想像して検討するのがおすすめです。

4.車の性能で選ぶ

車の性能(車両性能)とは、走行性能、快適性能、実用性能、安全性能、耐久性能などのことです。以上のような性能は車両の目的やコンセプトなどにより重要度づけがなされています。

近年、自動車メーカーの競争や開発が進んでいることから、ひと昔前より車の車両性能は向上しています。

車選びをするうえで、燃費や操縦性のよい走行性能で選ぶのか、最新の安全技術を搭載している安全性能で選ぶのかなど、車両性能の何を重視するかをポイントにすることもおすすめです。

おすすめのミニバン3選

本章では、一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表している国内メーカー車の売上ランキングをもとに、おすすめのミニバンを3台紹介します。

今回紹介するミニバンとそのメーカーは、以下の通りです。

  • ホンダ フリード
  • トヨタ アルファード
  • 日産 セレナ

おすすめとして厳選したミニバンはそれぞれ異なるメーカー車のため、手軽に比較していただけます。ぜひ参考にしてみてください。 

1.ホンダ・フリード

©Регина Ерофеева/stock.adobe.com

ホンダの「フリード」は、ミニバン最小クラスのサイズでコンパクトながら走行性能や安全性能に優れたミニバンです。2022年には、国内メーカーの中で最も売れたミニバンとなりました。

フリードのおすすめのポイントは以下の通りです。

  • コンパクトなボディながらも、3列シートでリラックスできる室内空間
  • 低燃費と走行性を両立したパワートレイン
  • ハイブリッド車:SPORT HYBRID i-DCDを搭載。WLTCモード燃費は20.9km/L。
  • ガソリン車:1.5L直噴DOHC i-VTECエンジン+CVTを採用。WLTCモード燃費は17.0km/L。
  • 充実した安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載している

フリードはコンパクトで取り回しもよく、乗車定員は6人で車両本体価格が233万円〜と比較的低価格なので、ミニバン初心者の方にもおすすめです。

2.トヨタ・アルファード

トヨタの「アルファード」は、日本を代表するミニバンとして人気を確立している高級感と快適性が特徴のミニバンです。

アルファードのおすすめのポイントは以下の通りです。

  • 高級感のあるエクステリア、インテリア。居住性や快適性が優れている
  • 全グレードにトヨタの安全装備「Toyota Safety Sense」を搭載
  • ハイブリッド車とガソリン車のラインナップあり。低燃費と走行性を両立したパワートレイン
  • ハイブリッド車:2.5L 2AR-FXEエンジン。WLTCモード燃費は14.8km/L。
  • ガソリン車:V6エンジンやDirect Shift-8ATを採用。WLTCモード燃費は10.5km/L。

アルファードはリセールバリューの高い車としても有名です。室内空間の居住性のよさや快適さから、乗り心地を求める方におすすめとなっています。

3.日産・セレナ

日産 セレナ e-POWER

日産の「セレナ」はミニバントップクラスの低燃費を誇る「e-Power」システムが搭載された走行性能に優れたミニバンです。

セレナのおすすめポイントは以下の通りです。

  • 7人乗り、8人乗りとシートアレンジが自在にできる
  • 上下分かれて開閉できるデュアルバックドアや足だけで開閉できるハンズフリーオートスライドドアなどの快適機能が充実している
  • 100%モーター走行の「e-Power」の搭載が搭載されている
  • ハイブリッド車(e-Power):WLTCモード燃費20.6km/L。(ガソリン車の設定もあり。WLTCモード燃費13.0km/L。)

セレナは、日産の先進安全技術も装備され、運転のしやすさも魅力的です。また、2022年12月にモデルチェンジしたばかりの新型なので最新モデルのミニバンが欲しい方におすすめとなっています。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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