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今更聞けない「ミニバン」とは?種類やメリット・どんな人におすすめ?

ミニバンとは

@xiaosan/stock.adobe.com

ミニバン」は、3列分のシートを備えている車高を引き上げたワゴン車を指しています。

基本の乗車可能人数は6人から8人程度となり、複数人でのドライブが楽しめる車種として1990年代の“RVブーム”から人気を集めているジャンルです。

ミニバンと呼ばれている由来に、ボディサイズを表すのに用いられる“ミニ”と、アメリカで使用されている機会の多い「キャンピングトレーラー」を短縮した“キャラバン”を組み合わせたのが挙げられます。「ミニ・キャラバン」をさらに短縮形で表記した造語がミニバンの呼称を生んでいるのです。

ミニバンとワンボックスの違い

ミニバンに似ているジャンルとして比較対象に挙げられるのは「ワンボックス」(1BOX)です。

ミニバンとワンボックスを比較しての違いに上げられるのが、フロントボンネット内にエンジンが収納されているかどうかです。

ミニバンにはボディの先端に短いボンネットが備わっています。普通乗用車と同様にボンネット内へエンジンが収まっているのが特徴。“2BOX”もしくは“1.5BOX”と表記されるケースもあるようです。

一方、ワンボックスの車種は、フロントボンネットがないあるいはごくわずかなスペースがデザインの関係上備わっているケースがあるようです。ミニバンと異なり、フロントシートの真下にエンジンが搭載されている事例が多いため、別名で“キャブオーバー”とも呼ばれるケースがあるようです。

ミニバンの価格帯

5つのクラスにわけて、ミニバンの価格帯の目安を解説してみました。

  • LLクラス:600万円以上
  • Lクラス:450万円~600万円
  • Mクラス:300万円~450万円
  • Sクラス:200万円~300万円
  • SSクラス:200万円未満

LLクラスおよびLクラスは、ボディサイズでも群を抜いた大きさとなりますが、同時に車両本体価格も高くなるようです。圧倒的な大きさが自慢のLLクラスでは本体価格が600万円以上ワンランク下のLクラスでも450万円以上が目安となります。仕事などでの収入が一定以上なければ所有どころか購入するのも苦労する金額でしょう。

一方、SクラスおよびSSクラスは、車両価格が200万円から300万円程度で購入できて、車種によってはLクラスやLLクラスにも引けをとらない使い勝手の良さが強みとなります。ただし、標準装備が貧弱であったり、便利な機能が省かれていたりと予算に見合った程度となるのは注意したいポイントです。

Lクラス以上、Sクラス以下の間に挟まれるような立ち位置となるのがMクラスレベルの車種ですが、300万円か450万円程度の車両本体価格で手に入るようです。ただし、快適性と使い勝手は両方とも適度な感覚で確保できているものの、車種の立ち位置からして“中途半端”と受け取るケースも少なくないようです。

上記の金額目安と、想定している購入予算を照らし合わせて、条件にあったミニバンを選ぶのが長く付き合うコツとなるでしょう。

おすすめのミニバンについて詳しく知りたい方はこちら

ミニバンの種類

ミニバンの種類は、ボディの大きさを基準にして、以下の5つのクラスへ分類されます。

  • LLクラス 
  • Lクラス
  • Mクラス
  • Sクラス
  • SSクラス

それぞれのクラスには、適した使用用途や使い勝手が存在するため、実際に所有するのを想定して車種選びを進めるとよいでしょう。この項目では、ミニバンの種類を5つのクラスごとに解説しました。

LLクラス

トヨタ グランエース(2020年)

「LLクラス」は、5つの種類でボディサイズが大きく、かつ高級感があるのが特徴です。

全長5,000mm(5m)、全幅2,000mm(2m)程度のボディをもっているケースが多く、日本では極めて珍しい車格となるでしょう。

国産車でLLクラスに該当する車種は残念ながら存在しませんが、近い存在と呼べるのが1BOXタイプのトヨタ「グランエース」です。エンジンの搭載位置がフロントシート下部となるため、ミニバンの定義には反しますが、全長が5,300mm、全幅が1,970mmと、LLクラスに沿ったボディサイズが特徴です。

Lクラス

トヨタ アルファード(2022年)

「Lクラス」は、高級感こそLLクラスに見劣りする面がありますが、ボディサイズはほぼ互角と考えてよい種類のミニバンです。

ボディサイズをLLクラスと比較してみると、全長が4,900mm前後全幅が1,900mm前後でひと回り小さく取り回しがしやすくなっているのが特徴。一般の駐車場などでも不安なく扱えるでしょう。

Lクラスに該当する車種でピックアップしたいのは、トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」兄弟。全長が4,950mm程度、全幅が1,850mmと条件に見合っています。高出力のガソリンエンジン仕様と、経済面でもお財布に優しいハイブリッドシステム搭載車をラインナップしている点は注目すべきポイントです。

Mクラス

ホンダ ステップワゴン(2022年)

「Mクラス」は、適度な車内空間の広さとランニングコストに優れた走行性能をもつ種類となります。

中間地点に位置する車種となると“どちらともつかない”印象がありますが、実際は高いコストパフォーマンスを発揮するのが特徴です。ボディサイズをチェックしてみると、全長4,600mmから4,900mm程度、全幅が1,700mmから1,900mm程度の範囲内で収まっているのが特徴です。3ナンバー登録」となり、普通乗用車の分類に入るため“ファミリーカー”として立派に扱える車種となります。

Mクラスに該当する車種でピックアップしたいのは、ホンダ「ステップワゴン」とトヨタ「ノア」「ヴォクシー」の3車種です。いずれも長い歴史をもつ車種で、かつては車幅の関係で「5ナンバー登録」となっていたモデル。車内空間の拡大や使い勝手の向上が目的でボディサイズを拡大し、Mクラスに分類されるようになった車種です。

Sクラス

ホンダ ジェイド(2018年)

「Sクラス」は、Mクラスの車種よりもひと回り小さくコストパフォーマンスに磨きをかけた種類

ボディサイズをチェックしてみると、全長は4,200mmから4,600mm程度、車幅が1,700mm以下の車種が該当します。

以前は、車高が低く抑えられており、後席の乗降用ドアがヒンジ式となっていて、セダンステーションワゴンと使用感覚が変わらないSクラスに該当するミニバンも存在していました。古くはトヨタ「イプサム」が代表例でしたが、ホンダ「ジェイド」の生産終了を最後に現行モデルでは該当する車種が見当たらないのが実情です。

SSクラス

ホンダ フリード(2022年)

「SSクラス」は、ミニバンジャンルでもボディサイズが小さく、コンパクトカーにも匹敵する扱いやすさをもつ種類です。

販売競争に参戦するメーカーが限られているニッチな分類となりますが、現在の新車販売ランキングでも上位に名を連ねるなど人気の高い種類となります。ボディサイズをチェックしてみると、全長は4,200mm以下、全幅は1,700mm以下と、市街地で扱いやすい大きさにとどまっているのが特徴です。

国産車でSSクラスに該当するミニバンをピックアップすると、ホンダ「フリード」もしくはトヨタ「シエンタ」の2択。5ナンバーサイズのボディを生かして、運転に慣れていないサンデードライバーからも支持を集めています。

ミニバンに乗るメリット・デメリット

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他のジャンルと同様、ミニバンにも選ぶメリットおよびデメリットが存在します。

この項目ですが、メリットとデメリットに挙げられやすいポイントを2点ずつ解説してみました。

【メリット】複数人乗車ができる

1つ目のメリットは「複数人乗車ができる」です。

他ジャンルの車種を見渡してみると、乗車定員が4名もしくは5名となっているケースが多いですが、ミニバンジャンルの車種は6名から8名までの乗車定員となっています。

家族構成が大所帯で1台分の車で賄いたい、あるいは友人を多く乗せる機会が多い場面でミニバンが光り輝く場面でしょう。

【メリット】荷物の積載量が調節できる

2つ目のメリットは「荷物の積載量が調節できる」です。

ミニバンは基本3列シート仕様である車種が多いですが、ボディサイズによっては3列をフルに使用した状態でもキャリーケースやゴルフバッグが入ったり、あるいは3列目シートを収納・跳ね上げるなどのカラクリを使ったりとラゲッジスペースを作り出すのが上手です。

乗車人数次第で、シートアレンジを生かしラゲッジスペースを調節すれば、サーフボードなどの長物や大柄な荷物も積み込めるので、利便性でも他ジャンルの車種に優っているとも考えられます。

【デメリット】大柄なボディで取り回しが悪い

一方、1つ目のデメリットとなるのは、「大柄なボディで取り回しが悪い」です。

現状、新車で購入できる国産のミニバンをチェックしてみると、SSクラスに属しているコンパクトサイズのミニバン以外は、全長が4,600mm以上、全幅が1,700mm以上ある車種が大勢を占めています。

日本の道路は郊外こそ幅の広い道が存在していますが、市街地となると狭くて細い路地も多く存在します。加えて、自宅や外出先での駐車スペースが狭く、取り回しに苦戦する場面もあるようです。

【デメリット】燃費性能で不利

2つ目のデメリットとなるのが「燃費性能で不利」です。

近年では、ハイブリッドシステムを搭載したミニバンも登場していますが、いまだに大排気量かつ高出力のエンジン単体で構成されたパワートレインの車種も存在します。

車体の大きさや車両重量を考えると不利なのは否めませんが、エンジンパワーに頼り切った結果、燃費数値が10km/Lを割るシチュエーションもあるようです。ハイブリッドシステム搭載車ではコンパクトカー以外のジャンルと互角の燃費性能を発揮するケースもありますが、実用面では過大な期待をするのは避けるべきでしょう。

燃費のいいミニバンについて詳しく知りたい方はこちら

ミニバンはどんな人におすすめ?

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ミニバンはどのような使い方、目的をもった人に向いているのでしょうか。3つのポイントに注目して解説します。

家族や友人と車で出かける機会が多い人

1つ目が「家族や友人と車で出かける機会が多い人」です。

セダンやステーションワゴン、コンパクトカーと異なり、基本の乗車人数が6名以上となっているのが強みです。家族が大所帯である、あるいは友人と出かける機会が多いなどの理由があれば、多人数乗車ができるミニバンが1台あると利便性が高いでしょう。

アウトドアレジャーに出かける機会が多い人

2つ目が「アウトドアレジャーに出かける機会が多い人」です。

近年流行しているキャンプや車中泊などのアウトドアレジャーにおいて、ミニバンなら気軽に取り組みやすいのが強みです。大勢の人を乗せたり、多くの荷物を積んだりと移動がしやすくなるのに貢献します。

また、後席の乗降用ドアがスライド式となっていれば、ヒンジ式と比べて2列目および3列目シートへ乗り込む際も難なく人を乗せられるでしょう。

ゆとりのある車内空間を求めている人

3つ目が「ゆとりのある車内空間を求めている人」です。

ミニバンジャンルに属する車種の大半で強みとしているのが車内空間の広さ。全長・全幅・全高とボディ外側の大きさを広げつつも、ボディ構造を工夫しながら車内空間を広げています。

ゆとりのある車内空間が備わるメリットは多人数乗車をするだけではありません。2列目までで4人から5人程度の乗車ならさらに広大な空間となり、シートアレンジと組み合わせて活用すれば上質な雰囲気を味わえるでしょう。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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