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スポーツカーに赤が多い理由とは?本田宗一郎氏がいなければ赤い車は存在しなかった?
日本では昔、赤い車が禁止されていた
日本ではかつて、緊急自動車と紛らわしくなってしまうことを理由に、赤を車のボディカラーにすることが禁止されていました。
しかし、ホンダの創業者である本田宗一郎氏は、ホンダ初のスポーツカーとなる予定だった『S360』のボディカラーとして赤にこだわり、運輸省からの許可を獲得。S360の後に続いた『S500』には、赤いボディカラーが設定されました。
本田宗一郎氏は、小さな車を目立たせるため、また「赤はデザインの基本となるものだ」と語るなど、赤い色に対して並々ならぬこだわりを見せており、ホンダ躍進のきっかけとなったカブF型、耕運機や発電機などでも赤が使われています。
ホンダが赤い車を世に出して以降、ホンダ以外の国内メーカーもボディカラーに赤を設定するようになったとされています。
古代から赤は特別な色として使われている
古代エジプトでは、赤は生命力や勝利を連想させる特別な色として扱われ、お祝いのときには体を赤い土で塗っていたほか、古代ローマでも神々の衣服や装飾品として赤が使われています。
日本でも国旗や紅白の垂れ幕など、お祝いの席で欠かせない色です。太陽を表したり、豊穣や魔除けなどの願いがこめられた色として、赤(朱)が活用されているため、日本人にとっても赤は特別な色でしょう。
車以外でも、赤は特別な意味を持つ色として古くから親しまれてきました。現在は、白やグレーといった無彩色が車のボディカラーのトレンドですが、古くから愛されてきた赤で塗られた車は、今後も廃れることなく存在し続けるのではないでしょうか。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 高山 志郎
- 平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...