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車のルームランプを交換する方法は?LEDランプの注意点と車検に通る条件

ルームランプ交換の注意点と車検への適合条件

ルームランプ
©崇正 魚谷/stock.adobe.com

自動車の車内を明るく照らしてくれるルームランプ。当然、寿命や故障で点灯しなくなることがあります。そんなとき、修理に出す以外に自分で交換するという手段もあるということをご存じですか?慣れてしまえば30分ほどで作業が完了するので、忙しくて時間がない方でも気軽に行うことができるでしょう。

ルームランプを備えておく義務や最低光度における明確な規定はありませんが、ルームランプの色においては「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第62条」が基準化されています。

制動灯や方向指示器等を除き、後方を照射し若しくは後方に表示する灯光の色が橙色である灯火で照明部の上縁が地上 2.5m 以下のもの又は灯光の色が赤色である灯火を備えてはならない。

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第62条

自動車の前面ガラスの上方には、灯光の色が青紫色である灯火を備えてはならない。

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第62条

この基準からオレンジ色、赤色、青紫色などのルームランプが装着されていた場合、車検が通らない可能性があると言えます。

車検の検査項目に「ルームランプの点灯」や「色の確認」はありませんが、道路運送車両の保安基準の観点から「車検適合品タイプ」と表示されているルームランプを装備しておくと安心です。

ルームランプは白熱電球とLEDはどちらがいいの?

車のルームランプ
©xiaosan/stock.adobe.com

車のルームランプの種類は、大きく分けるとLEDランプと白熱電球の2種類。

LEDは、白熱電球に比べて明るいことに加え、消費電力が少ないメリットがあります。また、熱を持ちにくいため寿命が長いという特徴があります。

一方、白熱電球は電線を加熱することで光を生みだしているため消費電力が大きく、電球自体が熱を持つためLEDライトに比べて短命です。しかし、LEDランプより安いというメリットもあります。

白熱電球は値段が安いことが魅力ですが、総合的に考えるとLEDランプのほうがメリットが多いと言えます。最近ではLED特有の純白・青白い強い光のもの以外にも、優しく温かみのある電球色のものも販売されているようです。

LEDルームランプへ交換時するときの注意点

ルームランプ
©ahimaone/stock.adobe.com

LEDルームランプは明るすぎることがデメリットにもなる

LEDの最大のメリットは室内が明るくなることですが、人によっては明るすぎる…と感じる方もいるようです。

明るすぎる光が苦手な方は、色温度はK(ケルビン)という単位で現す「色温度」でルームランプを選ぶとよいでしょう。

電球色(約3,000K)のものであれば、優しい暖色系の光なので落ち着いて温かみのある雰囲気になるためおすすめです。

LEDランプへ交換する際、輸入車・三菱車は注意!

ルームランプを純正の白熱電球からLEDランプに交換する場合、BMW・MINI・メルセデスベンツ・アウディ・フォルクスワーゲン・ボルボ等の輸入車と三菱車は、注意が必要です。

これらの車は、電球が正常に点灯しているかどうかをチェックし、正常じゃないと判断した場合、配電を中止するように設定されています。

また、上記の方法でLEDランプに交換した場合、正常ではないと判断されてしまう場合があり、点灯しなくなってしまう可能性があるのです。

上記のメーカーの車でどうしても交換したい場合は、自分でやらず専門店に施工を依頼しましょう。

簡単!ルームランプの交換方法

注意点だけ確認しておけば、作業自体は簡単です。

用意するもの

ルームランプを交換する前に、以下の道具を用意しましょう。

  • 内張りはがし(無ければマイナスドライバーでも可)
  • 規格に合う交換用白熱電球かLEDランプ
  • ビニールテープ(マイナスドライバーを使う場合)

①ランプカバーを外す

ルームランプの交換には、まずランプカバーを外す必要があります。ランプのスイッチを切ったら、内張りはがしやマイナスドライバーをランプカバー外周の隙間に差し込んで、丁寧に外しましょう。

マイナスドライバーを使う場合は、車に傷を付けないためにビニールテープを巻く必要があるので、注意してください。

②電球を外す

ランプカバーを外したら、内部の電球を外しましょう。ルームランプを消した直後は、電球が熱くなっているので、火傷しないように冷ましてから電球を外すようにしましょう。

③新しい電球を取り付ける

古い電球が外せたら、新しい電球を取り付けましょう。

ルームランプの端子には、上画像のようにプラスとマイナスの極性がありますが、旧来の白熱電球には極性が無いので、向きを気にする必要がありません。

ただし、LEDランプに変更する場合は、以下のように極性に注意する必要があります。

上画像が、LEDランプを取り付けた様子です。赤い導線がプラス側、黒い導線がマイナス側になるように取り付けましょう。

④スイッチを入れて点灯を確認

白熱電球、またはLEDランプを取り付けることができたら、点灯するか確認してみましょう。

スイッチを入れて、点灯しなかった場合、端子の接触不良が考えられます。電球を一旦取り外して、端子部分に汚れや異物がないか確認しましょう。

また、LEDランプの場合は、プラス・マイナスの極性が逆に取り付けられていることが考えられるので、一旦外して極性を入れ替えてから、再度取り付けましょう。

⑤ランプカバーを取り付ける

しっかりルームランプが点灯することを確認したら、ランプカバーを取り付けて終了です。別のルームランプを交換する場合も、手順は同様ということを覚えておきましょう。

【上級者向け】ルームランプの増設方法

車体が大きかったり長かったりする車は特に、ルームランプを増設したい…という方が多いのではないでしょうか。上級者向きなので、少々手間はかかりますが、増設したあとの利便性を考えたら、時間がかかっても設置する意味はあるかもしれません!

ルームランプ交換作業時の注意点

ルームランプ
©kazu8/stock.adobe.com

ルームランプがなかなか抜けないかも。工具を使おう

ルームランプのバルブをつまんで引き抜こうとしても固くてはずれまない場合、マイナスドライバーを使いましょう。

一箇所の爪にドライバーを挿して、力を入れテコの原理で徐々に浮かせます。

用意するもの

  • 精密マイナスドライバー
  • マスキングテープ(傷防止)

注意点

金属が鋭利なので、ケガしないようにご注意ください。

LED交換工具セットなどを使うのも◎

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ルームランプ交換時にバッテリーを外す必要はある?

交換する際に、スイッチをOFFにすることが前提です。しかし、スイッチを切った状態でも微量ですが電流しています。車種によってはカバーを外すと電気回路が露出している場合もあるため、電気回路を(工具や電球の金属部分で)ショートさせてしまい車両側のヒューズが切れてしまう可能性もあります。

バッテリーのマイナス側の端子を外してから交換作業をすると安全ですが、車種によってはルームランプのヒューズを外すことで安全に作業できる場合もあります。

また、LEDにはプラスマイナスがあるので、しっかりと確認してから取り付けましょう。

バッテリーの外し方は以下の記事で確認できます

ルームランプ交換時にショートさせてしまったら?

ヒューズが切れてしまった場合は、同容量のヒューズに交換してあげることで復活します。

コンピューター類の故障ならディーラーで一式交換となります。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
監修者プロフィール
鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...

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