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国産車メーカー国内乗用車販売台数ランキング|2021年上半期最新情報
目次
4位:ダイハツ(23万9,333台)
2016年にトヨタの完全子会社化、トヨタの軽自動車および新興国向け低価格車部門としてガッチリ組み込まれたダイハツですが、単独でも乗用車の国内販売台数4位の実力を誇ります。
主力はもちろん軽自動車で、乗用車販売に占める軽自動車率は約91%と国内メーカー最高で、軽トラック「ハイゼットトラック」が好調など、得意の軽商用車を含めれば日本最大の軽自動車メーカーです。
一時は国内で登録車の販売に熱心でない時期もありましたが近年は盛り返し、登録車でも三菱(1万9,465台)を上回る、2万1,421台を販売しました。
売れ筋は軽乗用車のタント(6万9,262台)やムーヴ(5万7,761台)です。
3位:スズキ(28万4,107台)
2000年代に米GMグループを離脱後、高品質のプレミアム・コンパクトカーメーカーとしても知られるようになり、軽自動車への依存から脱するべく、登録車も国内年間販売10万台体制を維持しているスズキは4位です。
軽乗用車販売でダイハツを僅差でかわしてトップ(22万5,244台)なほか、登録車(5万8,863台)も日産に次ぐ4位で、売れ筋は軽乗用車がスペーシア(7万8,698台)、登録車がソリオ(2万7,751台)となっています。
SUVのハスラー、ジムニー、スペーシアギアが好調なほか、インドなど新興国需要も旺盛で、マイルドハイブリッドなど電動化でもライバルのダイハツに対しリードするなど、今後の見通しも明るそうです。
2位:ホンダ(28万8,421台)
ホンダは躍進が著しいスズキを僅差でかわして2位ですが、新型コロナウイルス禍や生産工場の火災事故などによる半導体不足が直撃、生産に大きな影響を受けたのも要因で、4月に発売したSUVの新型「ヴェゼル」は、3ヶ月で2万103台の販売にとどまっています。
本来なら30万台を超えてもおかしくないとはいえ、軽自動車率が半分以上(15万3,761台、53.3%)と高いうえ、売れ筋のN-BOXが11万551台を占めました。
登録車ではコンパクトミニバンのフリード(3万5,551台)、コンパクトカーのフィット(2万9,686台)が売れ筋となっており、ヴェゼル浮上でN-BOX依存からの脱却を目指しています。
1位:トヨタ(683,157台)
2位のホンダにダブルスコアのブッチギリ、国内乗用車シェア約35.8%とダントツ、軽自動車率が1.6%(1万406台)のみな高収益体質、GRスープラとハイラックスを除く約99.9%が国内生産と、文句なしの横綱相撲でトヨタがトップです。
売れ筋もヤリス(11万9,112台)、ルーミー(7万7,492台)、アルファード(5万6,778台)と、コンパクトカーから高級ミニバンまで多くのジャンルでトップ、軽自動車を含めた国内乗用車販売トップ10のうち5台までをトヨタ車が占めます。
電動化や超小型モビリティなど次世代車の実用化にも熱心なため、当面トップ陥落は想像できず、どれだけシェアを維持するかが問題なくらいです。
トヨタグループ快進撃と孤高のホンダ、再起を図る日産&三菱
国産車メーカーではトヨタの圧倒的勝利!が続く日本国内の乗用車市場ですが、国際的な自動車業界再編によって、今や高級車ブランドのレクサス、完全子会社ダイハツのほか、スズキ、マツダ、スバルもトヨタグループ入りしています。
トヨタグループというくくりなら実に137万3,947台、約72%のシェアを誇り、販売台数ランキングトップ10のうち8台がトヨタグループ。
そこにホンダ(シェア約15.1%)が唯一単独で食い込んでおり、フランスのルノーと連合を組む日産&三菱(同12.8%)は、近年の極端な車種削減や戦略の混乱からの再起を図っている最中で、より奮起が望まれる状況です。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...