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【ボルボ新型ポールスター3最新情報】SUV EVの発売日と価格や航続距離など徹底予想
目次
ポールスターEV計画スタート
ポールスター最高経営責任者トーマス・インゲンラート氏
ボルボ傘下のEVブランドのポールスターが、EV開発計画を発表しました。
2017年10月に世界初公開され、EV開発計画の第1弾として送り出されたのは、2+2シートレイアウト・クーペの高性能プラグインハイブリッドカー(PHEV)。
さらにポールスター 1に続く第2弾、第3弾は完全なバッテリー駆動のBEVとなり、パリエーションを持たせた車種展開をしていく予定です。
第2弾のポールスター 2は、近い将来に訪れるであろうEVシフトに備え、普及を目的とした小型EVになると予想されます。
そして、第3弾となるポールスター 3はSUV。
ポールスター 1とポールスター 2の間を埋める価格と生産台数になる、とだけコメントを残し、投入時期や全貌はまったくの不明です。
本記事では、SUVのポールスター 3がどのようなEVになるのか徹底的に予想します。
【NEW】ポールスター1は開発順調?
ポールスター2と3に先立って発表されているPHV、ポールスター1は2017年の秋にすでに発表されており、2018年3月のジュネーブモーターショーを皮切りに世界中を巡回予定です。
ポールスターシリーズの開発が順調に進んでいることがうかがえます。
ポールスターとは?
ポールスターとは、1996年に設立されたボルボの公式モータースポーツパートナーです。
レース活動からの技術フィードバックで、ボルボの高性能市販車のパーツ開発を行っており、2014年に発売されたS60/V60 Polestarを手がけた後に正式なボルボ傘下へと収まりました。
そして2017年にボルボから独立し、ハイパフォーマンスEV専門ブランドとして新たな一歩を踏み出しました。
ボルボの歴史はこちら
【NEW】ポールスター専門のオフィスをスウェーデンに建造中
ボルボが母国、スウェーデンのトルスランダにポールスター専門オフィスを建造中です。
ポールスター1~3については中国・成都の工場で生産される予定ですが、このオフィス完成する2018年9月以降は、こちらでも開発・生産が行われるでしょう。
ポールスターオフィスは先進的なデザインがポールスターのイメージと一致しており、オフィスと開発スペースのほかに、展示エリアもあるとのことです。
第3弾はSUV!そのヒントはボルボのコンセプトカーに?
ボルボデザイン担当上級副社長時代のトーマス・インゲンラート氏
ポールスターが進めるEV開発計画の全容は、ボルボのコンセプトカーに垣間見ることができます。
それもそのはず、ポールスター最高経営責任者のトーマス・インゲンラート氏はボルボのデザイン担当上級副社長であった人です。
2014年に発表されたボルボのコンセプトカー「コンセプト・クーペ」「コンセプト・エステート」「コンセプト・CXクーペ」の3車種は、トーマス・インゲンラート氏らによって生み出された、次世代ボルボの方向性を形にしたものです。
先に公開されたポールスター 1のスタイリングは「コンセプト・クーペ」そのままと言ってよいほど酷似しています。
トーマス・インゲンラート氏は、ハイパフォーマンスEVブランド・ポールスターで、自らの理想を市販車として実現しようとしているのだと思います。
それはすなわち、SUVのポールスター 3は、「コンセプト・CXクーペ」をモチーフにすることを意味しています。
ボルボ コンセプトのデザインスケッチ。
ボルボ コンセプトから予想するポールスター 3のエクステリアデザイン(外装)
一般的に「CX」とはクロスオーバーを指し、二つの要素が交差するという意味を持ちます。
複数の要素が融合したモノコック構造のSUVクーペは、近年のトレンドとなっています。
コンセプト・CXクーペのデザインも、SUVの力強さと、クーペの美しさを併せ持ったデザインが与えられています。
最近のボルボ特徴となる、北欧神話のトールハンマーを模したLEDヘッドライトと、コの字型のテールランプを自然にな形で溶け込ませ、ボルボの象徴である大型グリルも相まって、斬新ながら一目でボルボとわかるデザインになっています。
ボルボ コンセプトから予想するポールスター 3のインテリアデザイン(内装)
コンセプト・CXクーペのインテリアはCGによるイメージでしか公開されていませんが、アウトドアにも使えるようなスペースユーティリティを重視した設計がなされることでしょう。
コンソールデザインなどは、ポールスター 1や他のコンセプトカーのインテリアデザインを踏襲したものとなると思われます。
ボルボらしい、シンプルかつ安全性を重視したインテリアデザインになることが予想されます。
新型ポールスター 3の動力性能・スペック予想
EVであるポールスター 3の動力性能は、モーターの出力に依存する事になります。
ボルボ、およびポールスターは、その母体である吉利(ジーリー)ホールディングスと共同で、モーターとバッテリーの開発を行っています。
今後の開発状況によっては、より強力なモーターが搭載されることになり、SUVとしてふさわしいパワーが与えられるでしょう。
ポールスター 1では、後輪左右で独立したモーターを搭載し、電子制御で駆動輪のグリップを最大限に発揮するトルクベクタリング機能が与えられます。
ポールスター 3のSUVらしさを強調するのならば、四輪駆動システムが欲しいところ。
4機のモーターによる四輪トルクベクタリングで圧倒的な走破性を付加することも制御次第では可能なはずです。
スウェーデンのスノーロードを無尽に駆け抜けるポールスター 3のイメージが目に浮かぶようです。
新型ポールスター 3の航続距離予想
EVの航続距離を決めるのはバッテリー容量です。
容量が多ければ、それだけ航続距離が延びることになります。
前後に二つのモーターを搭載した4WDである、テスラ モデルXを参考にしてみます。
テスラ モデルX(4WD)バッテリー容量と航続距離の相対表
モデル名 | バッテリ容量 | 航続距離 |
---|---|---|
75D | 75kwh | 417km |
90D | 90kwh | 489km |
100D | 100kwh | 565km |
もし、ポールスター 3が4機のモーターを搭載した4WDになるのであれば、モーター2機のモデルXよりも航続距離は短くなるでしょう。
しかし、ポールスター 3の発売は未定であり、少なくとも2019年末に生産開始するポールスター 2よりも後になるので、それまでにバッテリーの大容量化がどこまで進んでいるかが航続距離確保の鍵になります。
モデルXについてはこちら
新型ポールスター 3の価格予想
ポールスター 3の価格はポールスター 1と2の間の価格になると発表されています。
ポールスター 1は約2,000万円。
ポールスター 2は約400万円。
現在のベンチマーク車となりうるテスラのSUVであるモデルXは約980万円~1,611万円。
このことから車両本体価格は1,000万円〜1,500万円前後になると思われます。
ただし、ポールスターの販売スタイルは従来と大きく異なり、サブスクリプション方式と呼ばれる月額払いになると発表されています。
車両を買うのではなく、2年から3年毎の更新で利用権利を買うという方式です。
そのため、車の維持費までもが組み込まれた利用額となり、車の所有計画が立てやすくなる合理的なシステムといえます。
発注は100%オンライン上での受付となる予定です。
新型ポールスター 3の発売日は?
ポールスター 3の発売は未定であり、少なくとも2019年末に生産開始するポールスター 2よりも後になると発表されています。
世界各国のメーカーがEVの発売を控える2020年は、EVシフトのメモリアルイヤーになることが予想されます。
各社のEVが出揃った後に販売されるポールスター 3には、さらにポールスターらしさを強調する何かがなければ今後激化するであろうEVウォーズを勝ち残るのは難しいでしょう。
ポールスター 3に課せられた使命は重いものです。
それだけに、期待できる一台になりそうです。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...