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【クラウンエステート/ワゴンは国内最高級】実燃費や内装からアスリートVについても
目次
トヨタクラウンエステート/ワゴンってどんな車?
トヨタクラウンエステートは、11代目トヨタクラウン(S170系)をベースに車体をワゴン化したモデルです。
それまでクラウンステーションワゴンという名前で1987年にデビューした車が12年ぶりにフルモデルチェンジされたことを受け、名前を変更されたのがクラウンエステートです。
歴代のクラウンワゴンに搭載されていた後方向き格納式サードシート・フロントベンチシート車は廃止され、それまで7~8人乗りだった車が5人仕様に統一されました。
クラウンステーションワゴンの12年ぶりのフルモデルチェンジは、名前だけでなく、仕様にも大幅な変更をもたらしました。
走りを追求したグレード「アスリート」シリーズと、ラグジュアリーさを追求したグレード「ロイヤル」シリーズを準備。
エンジンバリエーションは
- 2.5l直6
- 2.5l直6ターボ
- 3.0l直6 D-4
以上3種類となり、クラウンステーションワゴンに存在していたディーゼルターボエンジンは廃止しました。
さらに、それまでラインナップの一部だった商用バンが、クラウンエステートに進化を遂げると同時に2007年6月に姿を消しました。
クラウンエステートを製造していたトヨタの歴史についてはこちら
【自動車メーカーの歴史】トヨタ自動車の歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!
トヨタクラウンエステート/ワゴンの外装
クラウンシリーズ特有のデザイン
クラウンエステートは、自動車市場が大きく変化したこともあり、大きな変更があった事は前述したとおりです。
しかし、長く続く車種シリーズである「クラウン」と名前が付いているだけあって、クラウンの歴史に恥じないように不変の仕様も多くなっています。
トヨタクラウンエステートは、上の画像を見て頂くとわかるように、非常に特徴的な造りとなっています。ファンや、見る人が見れば「おっ、クラウンシリーズだね」と分かる程、個性的な外装です。
サルーンのロイヤル&アスリート系をベースに、フロントマスクやフロントドアは完全にサルーン系と呼ばれるデザインです。
リア部分のみ、クラウンエステートの為にデザインされた設計となっています。トヨタクラウンエステートは、国内最高級のワゴンボディとしても知られています。
しかし、全幅が狭いことからあまり大きな車という印象は与えません。
実際に乗ったら大きい車であるにもかかわらず、外装は個性的でありながらも自己主張を決してしないビジュアルは、日本の奥ゆかしさを彷彿とさせてくれます。
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トヨタクラウンエステート/ワゴンの内装
世界初のパワーリクライニングシート
トヨタクラウンエステ―トの内装は、外装同様クラウンシリーズそのものです。アスリートグレードは、スポーティーなデザインとシックなデザインの2種類から選択することが出来ます。
また、クラウンエステートの大きな特徴の一つとして、ワゴン車としては世界初の電動パワーリクライニング機構が搭載されている事が挙げられます。
その他ワゴン車にも搭載されている6:4分割可倒機構もシートに備えているものの、なぜかそれまでワゴンの他車になかったパワーリクライニングシート搭載は、当時話題となりました。
十分な広さを誇るラゲッジルーム
ワゴンと名の付く車だけあって、トヨタクラウンエステートの荷室容量は511Lと大容量を詰め込むことが出来ます。
しかし、クラウンエステートの外装があまり大きく見えなく、床面が高めに設計されている為、広さは感じないといわれています。
また、とても大きな荷物が詰めるにも関わらず、隅々までに敷かれた高級カーペットはユーザーに大荷物を載せた泥臭い運転を求めません。そういう意味ではクラウンエステートは「レジャーで利用する車」というよりは、ゆったりと乗って「グレード感を楽しむタイプの車」なのかもしれません。
トヨタクラウンエステートアスリートVは280馬力
トヨタクラウンエステートのグレード「アスリート」シリーズの1つであるアスリートVは、各グレードの中でも特に注目されました。
理由としては、2.5リッター直6ターボ(280PS/38.5kgm)のエンジンが搭載され、トヨタがワゴンに280馬力というエンジンを用意したのはこのアスリートVが初めてだったからです。
高級ワゴンとして設計されている為、乗り心地をはじめ静寂性はもともと高いので、それでさらに280馬力ターボという刺激的な走りが出来る車はなかなかありません。
快適性はそのままに、フロント、リアともにコイルスプリング式のダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。
ラグジュアリー感と、スポーティな走りを、ラインナップ中もっとも感じる事が出来るのがアスリートVだといわれています。
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トヨタクラウンエステート/ワゴンのスペック
販売当初は、大きく分けて「アスリート」と「ロイヤル」の2種類のグレードから成り立っていたクラウンエステートですが、2000年発売モデルを最後にクラウンエステートのラインナップから「ロイヤル」シリーズは消滅しました。
その後は、主に「アスリート」シリーズの身が販売され、2005年12月販売モデルで生産終了となりました。
●エンジン
・1G-FE型 2.0L 160PS/20.4kg·m
・1JZ-GE型 2.5L 直6 DOHC 200PS/26.0kg·m→196PS 26.0kg·m
・1JZ-FSE型 2.5L 直6 DOHC 200PS 25.5kg·m
・1JZ-GTE型 2.5L 直6 DOHC ターボ 280PS/38.5kg·m
・2JZ-FSE型 3.0L 直6 DOHC 220PS/30.0kg·m
●駆動方式
FR/4WD
●変速機
4速AT/5速AT
●サスペンション
四輪ダブルウィッシュボーン
●全長
4,835mm
●全幅
1,765mm
●全高
1,510-1,525mm
●ホイールベース
2,780mm
●車両重量
1,600-1,680kg
●排気量
2491~2991㏄
●燃費
9.2~11.4km/L
●価格
3,727,500~4,410,000円
どんなに新しくとも10年以上前の年式となるトヨタクラウンエステートは、運が良ければ20~30万円台で手に入れる事が出来ます。もし、興味があれば中古車でトヨタクラウンエステートを探してみてはいかがでしょうか。
トヨタクラウンエステートの現在の中古車価格
- 最新「クラウンエステート」中古車情報
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本日の在庫数 84台 平均価格 111万円 支払総額 40~286万円
トヨタクラウンエステート/ワゴンの実燃費
トヨタクラウンエステートは、カタログ燃費がそもそも平均が10km/L前後なので、最低でも7km/Lの実燃費というのはむしろ良い燃費といえるのではないでしょうか。
乗り方によってはカタログ燃費を上回るという口コミもあるので、排気量などを考慮すると優秀な燃費性能といえます。
トヨタクラウンエステート/ワゴンは国内最高級ワゴン
トヨタ・クラウンエステートの実燃費や内装とアスリートVモデルについてまとめてみましたが、いかがでしたか?
今となっては、少し古めかしいデザインという部分は否めないかもしれませんが、車の機能としてはとても評価に値する車、クラウンエステート。
特にアスリートシリーズは、今でも人気で若年層が乗っても違和感ありません。中古であれば安く購入もできるので、国内最高級ワゴンを体感したい方にはおすすめです。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...