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マツダ3全タイプ試乗した筆者がおすすめするカーライフ・お好み別グレード5選
Mazda3(マツダ3)は5ドアハッチバック「ファストバック」とセダンの2タイプがあり、それぞれに4種類のエンジン、2WDと4WDの駆動方式、ATとMTのトランスミッションとマトリックス状なグレード、モデル構成となっています。
実際にマツダ3のすべてのボディタイプ、エンジン種類、駆動方式、トランスミッションの各タイプに試乗した筆者の実体験を元に、ユーザーのカーライフや好みを5点をピックアップ、それぞれに最適な1台をご提案します。
マツダ3は全体的にグレードの違いのよる装備や外見上の大きな違いはなく、最安価グレードと最高価格グレードの2モデルを並べたところで、すぐにそれぞれの違いとグレードを言い当てることができるのは、自動車業界に属する方でもそう多くないでしょう。
※価格についての表記は車両本体価格ですべて税込、1,000円未満は四捨五入。
コスパ最強&街乗りメインならこれ!
ファストバック/セダン 15S(1.5Lガソリン/AT/2WD)
マツダ3の1.5Lガソリン「SKYACTIV-G 1.5」は、ロードスターと同じエンジン。チューニングは異なりマツダ3はスポーツ志向にはなっていませんが、元気なエンジンで走りは軽快。回転数を上げたときの音は大きめでスポーティーな印象すらあります。この点は好みが分かれるところではありますが、街乗りでエンジンをぶん回すことはそうそうないでしょうし、普段使いでは問題なし。
最もベーシックなグレードとなりますが、外見上の違いはフロントとリアのポジションランプがLEDシグネチャーでなくなることぐらい、内装装備ではパワーシートが付かないといったぐらい。リアは最安価グレードでもきちんと2本出しマフラー。
街乗りメインなのでトランスミッションはAT、2WDで決まり。積雪地帯でお住まいでも、そう遠出しないよっていうのであれば2WDでもだいじょうぶ。筆者はマツダ3のプロトタイプで北海道の豪雪地帯にある、マツダ剣持試験場で冬季に試乗。マツダ3は全車にクルマの挙動を制御する最新版の「G-ベクタリングコントロール プラス」を装備。これが2WDでも雪道で結構効いてくれるんです。
価格はファストバック、セダンともに最もベーシックな「15S」が222万円。プラス約10万円で「15S ツーリング」があります。主な違いは「15S」が16インチタイヤ、「15S ツーリング」は18インチ。街乗りメインなら16インチの方が乗り味はマイルドでごく僅かですが燃費も良し。高速域の直進安定性は18インチの方が上。ファストバックを選ぶか、セダンを選ぶのかはお好みで。
マツダ3 ファストバック 15S ツーリング(1.5Lガソリン 2WD/AT)の試乗レポートはこちら。
走りを求めるならこれ!
ファストバック X プロアクティブ 2WD/MT(スカイアクティブX)
スカイアクティブXはマイルドハイブリッドが組み合わせられていて、アクセルを踏まずに丁寧にクラッチミートするとスルスル発進するという走りやすさ。スーパーチャージャーも付いているので低〜中回転はフラットにパワーが伸びます。スルスル回るエンジンで特に5,000回転以上回したときの伸び感はマニュアル車の方が愉しめます。エンジンの出力特性が至ってフラットなので、どの回転からアクセルを踏み込んでも、エンジン回転上昇はクイックでスマート。ドライバーが意図する欲しいパワーをすぐに提供してくれます。
4WDでなく2WDを選んだのは、スカイアクティブXのフラットなエンジン特性から。トルクの太いディーゼルでは低中速域でアクセルを踏み込んだ時、2WDだとフロントタイヤがスリップするなどするので4WDの方が相性が良いですが、スカイアクティブXでは2WDでも4WDでも如実にどちらが良いとは言い難いでしょう。(コーナリング重視なら4WDがおすすめですが)積雪地帯で長距離を乗る方が多いなら、電子制御四輪駆動「i-ACTIV AWD」にメリットありです。
スカイアクティブXの最高出力は180PS、最大トルクは224N・mと突出したスペックではありませんが、数値にはない魅力を持つエンジン。マツダ3はスポーツカーではありませんが、マツダが提唱する「人馬一体」を最も感じられる1台。
走りを重視するチョイスなので価格の安いファブリックシート「PROACTIVE(プロアクティブ)」で。価格は320万円。安いといってもマツダはファブリックにも強いこだわりをもってつくられたシート。あと約18万円出せば、レザーシートが手に入ります。おしゃれな赤いレザーの「バーガンディーセレクション」はプロアクティブのプラス25万円。
マツダ3 ファストバック X(スカイアクティブX AWD/MT)の試乗レポートはこちら。
- 最新「MAZDA3ファストバック」中古車情報
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本日の在庫数 1013台 平均価格 229万円 支払総額 126~398万円
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...