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ヒットの法則は「四角い車」?今見てもなかなかカッコいい日産の四角い車たち【推し車】
世の中丸い車が流行る時もあれば、「四角い仁鶴で丸く収めまっせ!」(by:今は亡き笑福亭仁鶴師匠)というアンバイに、四角い車が流行る時もあります。
日本車でいえば1970年代末期から1980年代にかけ、ボディデザインが凹凸のないフラッシュサーフェス化されたあたりで、クサビ型(しかもリトラクタブルライト)のウェッジシェイプになるか、箱を組み合わせたようなトラッド調になるか分かれたものです。
それ以前や現在までも含め、「四角い車」を紹介するこのシリーズ、今回は3台の日産車を厳選してみました。
910ブルーバード(6代目・1979年)
タクシーからシルエットフォーミュラまで活躍した最後のFRブル
ダットサン210後継としてペットネームを得た初代310、トヨタ コロナと激しい販売合戦を繰り広げた「BC戦争」、サファリで活躍した510や、アテーサ4WDターボのSSS-RもあったU12といった「ラリーのブル」など、熱い歴史を持つブルーバード。
1990年代にクルーが登場するまでタクシー用が長く作られた最後のFRブル910は、四角くスクエアな前後ボディと台形キャビンのデザインバランスが絶妙で、今見てもなかなかカッコいいミドルクラスセダンです。
後にU13で軟派になりU13、オヤジ臭いU14で終末を迎えますが、FF化されてもデザインは四角くキープしたU11/U12までが、硬派なブル最後の絶頂期でした。
- 最新「ブルーバード」中古車情報
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本日の在庫数 59台 平均価格 261万円 支払総額 29~675万円
B12サニー(6代目・通称トラッドサニー・1985年)
この路線でカローラに対抗し続けていれば、廃止されなかったかも
何ともキマらず安っぽかったB11から一転、シャキーン!とした直線的デザインで堂々と背筋も伸び、スマートでスポーツもできそうな好青年へと変貌を遂げたB12型、通称「トラッドサニー」。
品質向上に加え、DOHCエンジンやフルタイム4WDの追加といった商品性向上も怠らなかったおかげで大ヒットとなり、一時は宿敵カローラをブチ抜き販売トップに躍り出る勢いでした。
その四角さたるや、ゲームの「マインクラフト」に登場したも違和感がなさそうなくらいで、少し角を落としてさらにスタイリッシュ&高品質にまとめたB13までは最高だったものの、バブル崩壊後のB14がコストダウンで見るも無残な姿になったのが惜しまれます。
- 最新「サニー」中古車情報
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本日の在庫数 58台 平均価格 135万円 支払総額 34~597万円
Z11キューブ(2代目・2002年)
スライドドアで復活すれば、また欲しい人はいるはず
車名からして四角さを予感させたものの、K11マーチをベースにした初代は座面が低いままで頭上はスカスカ、形ばかりは四角いトールワゴンですが急造感が強く、それでもマーチともども「ケータイの月額料金で乗れる」というCMで人気でした。
しっかり作り込めば持続的な人気が得られると、気合の入った2代目3代目はカドを落とした2つの箱をつなげた文字通りの2BOXボディに、運転席の反対側後方視界(日本なら左後方)を最大限確保した左右非対称ボディなど、特徴あるデザインでロングセラーへ。
同クラスのスライドドア車に押され惜しく絶版になりましたが、スライドドアを備えた4代目キューブが復活すれば、またヒットしそうです。
- 最新「キューブ」中古車情報
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本日の在庫数 1029台 平均価格 53万円 支払総額 18~172万円
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...