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【シボレーカマロの歴代モデル】50年以上の歴史を持つアメリカンスポーツカー
目次
シボレー カマロとは
「シボレー カマロ」は、アメリカの自動車メーカー「シボレー」が販売するスポーティーカーです。カマロの名称の由来は、フランスの古語で“仲間”を意味する「カマラード」。その友好的な名前とは裏腹に、カマロはフォード社の「マスタング」を打倒すべく開発されました。
現在までに、シボレー カマロは5回のフルモデルチェンジを行っています。初代のハードトップモデルを除く歴代カマロのボディは、クーペあるいはコンバーチブルです。
歴代カマロの特徴として、V8エンジン(V型8気筒エンジン)の搭載があげられます。「Z28」や「SS」といった上級グレードに、ハイパワーなV8エンジンを搭載することがカマロの伝統です。
また、カマロの駆動方式は、全世代を通じてFRのみ。FFや4WDのカマロは存在しません。大排気量エンジンを搭載し、駆動方式をFRとするカマロは、マッスルカー(ハイパワーなアメリカ車)の特徴をすべて備えたモデルシリーズだといえます。
以上の基本を踏まえたうえで、次節からは歴代カマロについて詳しく見ていくことにしましょう。
ボディタイプ、駆動方式の解説記事はこちら
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初代シボレー カマロ(1966年〜1969年)
初代シボレー カマロ(フロント)
初代シボレー カマロは、1966年の秋にデビューしました。ボディのラインナップは、2ドアハードトップとコンバーチブル。どちらもボディラインが滑らかに造形されており、ライバルのフォード ムスタングとくらべると都会的なイメージです。
初代カマロのエンジンラインナップには、直6 3.8Lエンジンや、V8 5.7Lエンジンなどが用意されました。トランスミッションは標準がMT(マニュアル)で、AT(オートマチック)はオプションとして設定されています。
初代カマロは、初年度から約22万台を販売するヒットを記録しました。ただ、24時間で2万台以上の販売を記録した初代マスタングには、販売面ではおよびませんでした。
2代目シボレー カマロ(1970年〜1981年)
2代目シボレー カマロ(フロント)
1970年2月、シボレー カマロは初のフルモデルチェンジを行いました。2代目カマロは初代よりも大柄になり、デザインも大きく変更されています。
2代目カマロのエクステリア(外観)で目を引くのは、バンパーよりも前に飛び出したフロントグリル。その左右に配置された、大小4つの丸形ライトも特徴的です。
この一方で、2代目カマロの中身は初代と大きく違いません。プラットフォーム(基本構造)は、初代と同じものを引き続き採用。エンジンを含む多数のパーツも、初代より継承されました。
シボレーが排ガス規制への対応に追われるなか、2代目カマロの販売は12年にわたって継続されました。エンジンのパワーダウンや上級グレード「Z28」の一時的な廃止などを乗り越えて、カマロの歴史は3代目モデルへと継承されています。
プラットフォームの解説記事はこちら
3代目シボレー カマロ(1982年〜1992年)
3代目シボレー カマロ(フロント)
3代目シボレー カマロ コンバーチブル
3代目シボレー カマロは、1982年に登場しました。3代目モデルに至り、カマロは大きくイメージチェンジ。シャープで空力特性の高いボディに、角形4灯ライトを備えて登場した3代目カマロは、見るものに新しい時代の到来を感じさせました。
混合装置(燃料と空気を混ぜる装置)にインジェクション(燃料噴射装置)を採用したことも、3代目カマロの特徴です。当時高級品だったインジェクションを備えることにより、3代目カマロは安定してパワーを発揮できるようになりました。
約10年の販売期間中、3代目カマロに与えられたエンジンバリエーションは合計5種類です。3代目カマロは総じてエンジンパワーが低く、もっとも排気量の大きいV8 5.7Lエンジンでも、最高出力は167.7kW【228PS】でした。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
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