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商用車をレジャーで乗りこなすのがモテた…1980年頃の第1次RVブームの名車たち【推し車】
現在、多くのメーカーが販売に力を入れているボディタイプといえばクロスオーバーSUV。このSUVという言葉が流行る以前、自動車業界では「RV(Recreational Vehicle)」という言葉が席巻していました。
クロカンやオフローダーをはじめ、ミニバンやステーションワゴン、トールワゴンといったRVがそれまでの主流だったセダンやクーペに取って代わった現象が1990年代のRVブームです。
しかし、今現在もSUVが道路に溢れんばかりになっているとおり、このテのボディタイプは定期的に流行していました。
前述のRVブーム以前の1980年前後にも、無骨なオフローダーやボンネットトラック、1BOX商用車などをカッコよく乗るスタイルが広まり、メーカー各社から個人ユース向けモデルが数多く販売された事があります。この時期を「第1次RVブーム」と呼ぶことができるかもしれません。
そんな第1次RVブームでブレイクし、後の本格(第2次)RVブームの先駆けになったといえる3台を紹介します。
トヨタ ランドクルーザー(40系・1960年)
トヨタ ランドクルーザー40系は、のちに「FJクルーザー」としてトヨタ自身がセルフリメイクしたほどの名車。「はたらく車」として世界各国にファンを持ち、レストアされた状態の良い個体やカスタムカーはプレミア価格がつく人気モデルです。
第3世代のランドクルーザーとして40系が登場したのは1960年ですが、なんと販売期間は20年以上にわたっています。1984年まで販売され、1979年には第1次RVブームに対応した個人ユーザー向けのグレードが登場しました。
いくら着飾っても無骨なデザイン、スパルタンな乗り心地や操作性、ディーゼルの力強いトルクを備えた40系は、「舗装路の高速巡航のことなんて気にしない!」というタフなオフローダー志向のユーザーの心に刺さる車です。
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本日の在庫数 23台 平均価格 536万円 支払総額 390~698万円
日産 サファリ(160型・1980年)
日産が警察予備隊(現・陸上自衛隊)向けに開発していたものの、三菱 ジープに敗れ民生用として売り出した「パトロール」をルーツにクロスカントリー車が「サファリ」です。
ランドクルーザーやジムニーほどメジャーではないとはいえ、同じように世界中の悪路向けや軍用車両として活躍する頑丈な車で、第1次RVブームの時期も業務用車両のイメージが強い無骨なデザインです。
刑事ドラマ「西部警察」でマシンX(C210スカイラインGT)やRS軍団(R30スカイラインRS)同様に劇中車として活躍、たくましいイメージとコアなファンを生みました。
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本日の在庫数 17台 平均価格 237万円 支払総額 175~348万円
三菱 パジェロ(初代・1982年)
ダーツのイメージが強い三菱 パジェロは、1990年代の本格的RVブーム初期に主役を張った人気車種です。
しかし、第1次ブームにおいては後発のモデル。ジープをベースとしたレジャー向けコンセプトカーを経て、1982年と遅めのデビューとなりました。小型ボンネットトラック「フォルテ」の4WD車のフレームに、普段乗りでも快適な3ドア/5ドアボディを載せたというこのパジェロ。
爆発的ヒットでRVブームを牽引したのは1991年登場の2代目ですが、初代もパリ=ダカールラリーへの参戦で名を上げます。3リッターV6ガソリンエンジンや新ボディの投入で着々と「乗用車化」を進め、本格ブームへと地盤を固めていきました。
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本日の在庫数 261台 平均価格 200万円 支払総額 45~656万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...