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マフィア梶田×ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット「インドア派こそクルマが好きになる」

車は人生をともに過ごす仲間。”その車“にはどんな想いが詰まっているのだろう――。ゲーム業界を中心にフリーライターとして活動中のマフィア梶田さん。愛車であるダッジ チャレンジャー SRTヘルキャットにまつわるエピソードから、オタクならではの視点の車の愛し方までの、ロングインタビュー。

【Profile】マフィア梶田スキンヘッドにサングラス、革ジャンというインパクトのある見た目と、オタク文化をこよなく愛するキャラクターというギャップが人気のフリーライター。現在はライターとしてだけでなく、ラジオパーソナリティ、イベントMC、声優など、マルチに活躍中。映画「シン・ゴジラ」に出演したことでも話題に。

最初の候補はセンチュリー!?クルマ選びに大苦戦

梶田さんが、ヘルキャットを購入しようといきさつやエピソードを教えてください。

自分は昔から車に興味はなかったのですが、「スターラジオーシャン*」というラジオ番組を一緒にやっている声優の中村悠一さんが、「車の免許を取る」と言い出したのがきっかけでしたね。

それまで車の話なんかまったくしない人だったのに、教習所に通いだしてからはよく車の話をするようになったんです。運転が楽しくてしょうがないようで、免許を取得してから数ヶ月も立たないうちに2台目の車を購入するというハマりようでした。そうなると、やっぱり気になるじゃないですか。「そんなに楽しいものなのか?」って。

都内に住んでいるなら移動手段としての車は必要ないと思っていたんですが、こんな風に”趣味”として楽しめるならアリだなと思うようになりまして、俺も教習所に通い始めたんです。で、「どんな車に乗るの?」っていう話になるわけですよね。


*スクウェア・エニックスのスマートフォン用ゲームアプリ『スターオーシャン:アナムネシス』の公式ラジオ番組「スターラジオーシャン アナムネシス」。パーソナリティをマフィア梶田さんと、声優の中村悠一さんが務める。

とはいえ、それまでまったく興味がなかったわけですから。車種の違いも分からないし、道を走っている車がどこのメーカーなのかも見分けがつかない。

そこで俺の中の「カッコいいと思う車」をイメージしてみたら、浮かんでくるのは「マッドマックス」や「デス・プルーフ in グラインドハウス」といった洋画に出てくるようなクーペ、あるいはセダンばかりだったんです。それも今の日本車みたいに流線型のオシャレっぽい車じゃなく、タフな長方形のやつですね。

初めて乗る車だから当初の希望は日本製で、さらに新しいモデルが良かったんですけれども、現行では角ばった車なんてありゃしないんですよ。安全基準だか、流行の変化だか知りませんけれども、そういった形状の車は今や”旧車”という括りになっていました。

免許はもうすぐ取れるのに、乗りたい車が見つからない。悶々としている中で、候補に挙がったのが街で見かけたセンチュリー。当時はデザインの変更が発表される直前で、まだ四角くてカッコよかったんです。もしくは、タクシーに多いクラウン コンフォート。今思えば、とにかく日本車で長方形という条件を満たしているだけでしたね(笑)

旧車という選択肢は最初からなかったんですね。

さすがに初心者マークで旧車に乗るのは尻込みしました。ただでさえ拙い運転なのに、万が一にも故障で事故を起こすわけにはいかないじゃないですか。それに、日本の旧車ってなぜだかMTが圧倒的に多い。俺の場合、走り屋に憧れてガチャガチャ操作したかったわけでも無いですから、いまさらMT車に乗るという選択肢は無かったです。

……となると、マジでセンチュリーかクラウン買うのかって話になる。まあ、周囲の人は首を捻りますよね。どっちも運転する車じゃなくて、運転してもらう車じゃないかと(笑)まぁ、またしても車選びは暗礁に乗り上げるわけですよ。

それに、教習所に通っているうちに日本車のサイズ感が俺には厳しいということも判明してきたんです。教習車はそれこそクラウンだったのですが、いつもギリギリのスペースで運転していました。

そういうわけで日本車は候補から外れ、外車に目を向け始める。日本ではベンツとかBMWとかフェラーリとか人気ですが、どれもエクステリアが現代的でオシャレっぽくて、魅力的と思えなかった。悩みに悩んで、出した結論がアメ車。それも現行車でありながら古き良きタフな車の面影を色濃く残しているアメリカンマッスルカーだったんです。

センチュリーやクラウンコンフォートを経て、アメ車に落ち着いたわけですね。

とはいえ、エコ意識の高いこの時代。現行のマッスルカーも選択肢はカマロ、マスタング、ダッジの3種類くらいじゃないですか。

その中でマスタングは現行モデルの顔つきが近代的になりつつあり、カマロもカマロで第5世代は無骨でカッコよかったんですが、現行モデルからちょっと日本車っぽくなってしまった。

そんな中でダッジ チャレンジャーだけ、クラシックな面影を保ち続けていたんです。真一文字の溝にライトが直列したふてぶてしい面構え。「これだ!」と思いましたね。

ダッジ チャレンジャーの中でも、梶田さんの愛車は当時最高グレードの「ヘルキャット」ですよね。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

梶田さんの愛車は2016年モデルのSRTヘルキャット。SRTシリーズは、チャレンジャーのラインナップでも最高峰グレードだ。2015年モデルとしてデビューしたSRTヘルキャットは700馬力。SRTデーモン(2018年モデル・840馬力)や、SRTヘルキャットレッドアイ(2019年モデル・797馬力)が発表されるまで、最高スペックを誇っていた。

でも、当初はヘルキャットを買う予定はなかったんですよ。そもそも免許取り立てでチャレンジャーに乗るなんて、それこそ”チャレンジャー"じゃないですか。

だったらまずは下のグレードに乗って、アメ車に慣れていこうかなと思っていたんですけれども。まぁ、当然ながらダッジは国内に正規ディーラーが無いんですよね。マッスルカーでちゃんと買えるのって、カマロくらいじゃないですか。そもそも、近所でダッジの中古車を探そうにも選択肢がほぼ無かったわけです。

その中でまず見つけたのが、シェイカー*でした。ボンネットから吸気口が飛び出しているのがいかにもタフな印象でカッコよかった。ほとんど決めちゃうつもりだったんですけれども、もう1件だけ近所でヘルキャットを置いているところがあった……。

ヘルキャットって言ったら、当時の市販されているチャレンジャーでは最高グレードなわけですよ。しかも700馬力オーバー。


*2015年からダッジ チャレンジャーにオプションパッケージ設定されたシェイカー。ボンネットの中央からシェイカー(冷却装置の一部)が突き出ているのが特徴。1970年~1971年のチャレンジャーに設定されていた「シェイカーフード フレッシュエアインテークシステム」を再現し、古きよきアメ車のスタイルを踏襲する人気モデル。その名の通り、アイドリングでボンネットが揺さぶられるほどのV8エンジンの力強さも暗示されている。


SRTのエンブレムはフロントマスクとリアエンドに燦然と輝く。真一文字に配列されたフロントライトは無表情で武骨な顔つきを演出。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

フロントサイドにはヘルキャット(地獄猫)の名にふさわしいエンブレムが。ブラックのボディにシンプルなデザインが映える。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

アメリカンマッスルカーらしい、直線的なプレスライン。

しかしまぁ、俺が車に求めていたのはとにかくデザインが趣味に合うかどうかであって、スペックなんかどうでもよかった。というか、馬力が云々とか言われてもピンとこないんです。だから知人に何がどうすごいのか聞こうと思って相談したら、それ以前の問題として「梶田さんコレ……FR車で700馬力って、バカが乗る車ですよ!」って言われて(笑)

「ガソリン撒き散らしながら走る」「駐車場に停められない」「このパワーで後輪駆動はスピンしたら死ぬ」とか、散々脅されるわけです。あまりの不評っぷりにうんざりしてきた頃に、最後のひと押しというか俺をそそのかしたのが中村悠一さんでした。

彼はニヤニヤしながら、ヘルキャットにはブラックキーとレッドキーの2種類があって、レッドキーを使ったときだけリミッターが解除されて700馬力が発揮できるということを教えてくれたんですよね。そんな男の子の夢みたいな機能を聞いちゃったら、もうデメリットなんかどうでもよくなっちゃいますよ。「それガンダムのEXAMシステム*みたいじゃないですか!」って超盛り上がった。

それで実車を見に行こうぜって話になったんですけれども、俺に火をつけた責任をとらせるため、中村さんに車で送ってもらいました(笑)


*ニュータイプを倒すため、ジオン軍で開発されたシステム。EXAMシステムを搭載したモビルスーツに乗れば、普通のパイロット(オールドタイプ)であってもニュータイプに近い戦闘能力を得ることができる。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

SRTヘルキャットは起動するキーによって、最高出力やサスペンション設定、車両の姿勢制御などが変わる。ブラックキーで起動した場合は500馬力まで、レッドキーで起動した場合はマックスパワーの700馬力まで発揮できる。

実際にヘルキャットを目にしてどうでしたか?

一目惚れですよね。色も希望通りのオールブラックですし、ボンネットの吸気口がシェイカーとはまた違った方向性でタフな印象。細かいところでは前のオーナーが日本製のナビとレーダーを取り付けていたのも、利便性の面で好印象でした。もうその場で即決ですよ。

即決ですか!ディーラーさんも驚かれたでしょうね。

そうですね。板橋のRichLine(リッチライン)というお店なんですが、「免許を取得したばかりなので、若葉マークで乗ります」と言ったらポカンとしちゃって。「そんなの聞いたことないです」って言われました。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

ボンネットにはエンジンへの吸気口が。正面から見ると迫力のある表情だ。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

20インチの大口径アルミホイールを履く。太いタイヤも男前でカッコいい。

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