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マフィア梶田×ダッジチャレンジャーSRTヘルキャット「インドア派こそクルマが好きになる」

ダッジオーナーとの思いがけない出会いが、カスタムへの道を拓く

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

都内でチャレンジャーに乗っている人は珍しいですよね。著名人でも少ないんじゃないでしょうか。

チャレンジャーに乗ってる人って、他に誰がいるんだろうって思って調べたんですよ。そしたら出てきたのがミュージシャンで俳優の武田真治さん。なんとダッジのモパー10*に乗っているんです。ヘルキャットよりも古いモデルなんですが、ものすごくカッコいいしレアなカスタムカーなんですよ。

そしたらある日、運命的な出会いがあって。俺は文化放送でラジオをやっており、いつもダッジで通っているんです。たまたま前案件の都合で車に乗っていけない日があったのですが、そしたら俺がいつもダッジを停めているところにダッジが停まっていたんですよ! 「車のドッペルゲンガーか!?」と仰天したんですが、よくよく見てみるとフロントにダッジ ラムのエンブレム**が燦然と輝き、そして側面にはマッド・マックスに登場する特殊警察M.F.P.のエンブレムが。

そんな車、日本で武田真治さんしか乗ってないわけです。しかも、ちょうど俺が収録しているブースの隣で武田さんが番組の打ち合わせをしていた。もうこれは運命だなと思って、御挨拶に伺って、しばらくダッジと筋トレのトークで盛り上がりました(笑)


*MOPAR10(モパー10)は、2010年に発売された世界500台限定のプレミアムモデル。ダッジ チャレンジャーR/Tをベースに、クライスラーの純正パーツ部門「MOPAR」と「ダッジ」のコラボによってチューンされている。初代チャレンジャーのT/Aを彷彿とさせるパーツやチューンナップが特徴で、チャレンジャーファンの間でも高い人気を誇る。

**以前はクライスラー ダッジブランドから販売されていた、大型ピックアップトラック。現在はラム・トラックスが製造・販売している。大きな角を生やした「雄羊(ラム)」のエンブレムが特徴。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

カスタムされた同じ車を実際に見ると印象が変わりますよね。

武田さんのモパー10を見ると、やっぱりカスタムカーもカッコいいなって思いますね。俺も車をイジってみたいと、欲が出てきました。

特にダッジ ラムのエンブレムってカッコいいんですよ。ヘルキャットにはついていないのが残念だったんですが、武田さんに「あのエンブレムいいですね」って言ったら、「じゃあ、もし盗まれたら第一容疑者ですね!」って冗談を言われて(笑)たしかにアレ盗むのは俺くらいでしょうけれども(笑)

ヘルキャットで今後やってみたいカスタムやドレスアップなどはありますか?

正直なところ、性能には満足しているのであまり考えていないんです。そのままで完成された車ですし、例えばスポーティーな車でよく見るような、車高を下げるカスタムも俺の好みではピンとこない。

やはりこだわりたいのはエクステリアで、近いうちにラッピングをします。今のところ、ベースはマットブラックを考えていますね。

最近では専門店も増えてきた、人気のドレスアップですね。

見た目もそうですが、飛び石対策としても期待しているんです。防ぎようが無いじゃないですかアレ。知人のフェラーリやマクラーレンと連なって走ることも多いのですが、特にFR車の後ろだとばんばん石が飛んでくる(笑)すでに細かいキズはついちゃっていますが、ラッピングをすれば修理よりも気軽に貼り替えできますしね。

それに、いつか買い替えることを考えたとき、ヘルキャットってなんだかんだ毎年新しいモデルが出ているんですよ。今じゃデーモンをベースにした「ヘルキャット レッドアイ*」っていうさらに馬力を向上したバケモノが売られていますし。


*2019年モデルのチャレンジャーの最高グレード・SRTヘルキャット レッドアイ。2018年モデルの最強スペックカー「SRT デーモン」と同じエンジンを有し、790馬力ものパワーを誇る。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

たぶん、俺は今後もアメ車しか買わないと思うんです。日本車がトチ狂ってアメ車を模倣していた頃の懐古デザインに走らない限りは……ですけれども。そういった意味では、光岡のロックスターとか好きなデザインなんですけどね。まぁ望みは薄いので、たぶん次に買い換えるとしてもアメ車。それも今のデザインが継続する限りはダッジでしょうね。

中村さんみたいに2台目の購入も考えていて、そっちは自然吸気エンジンのオープンカーがいいなと思っています。ちょっと古いモデルのマスタングとか候補に入っていますね。ダッジが現行でオープンのマッスルカーを出してくれれば、即決なんですけれども……。

免許はAT限定で取られたんですよね。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット
ブラックで統一された車内。フロントシートは身長の高い梶田さんが悠々座れるサイズ感。後席も意外と広い。
マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット
マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

運転するようになってからは、MTにもちょっと興味が出てきたんですよ。実用性は置いといて、趣味として楽しむなら感覚が違って楽しそうじゃないですか。ただ、俺の好きなアメ車って昔からATが多いんですよね。そういう面では、今のところ急ぐ理由が無いんです。それに加えて、なんとこの御時世にまだ「免許はMTで取らないと~」みたいなマウントをかけてくるアホが一定数いるんですよね。ひねくれ者なので、そういうのを見ると「じゃあ俺はATでいいや」って思っちゃうんですよ(笑)

それでも純粋に好きでMTに乗っている知り合いと話をすると運転が楽しそうですし、いつか旧車でどうしても乗りたいMT車が見つかったら再び教習所へ行くんじゃないでしょうか。現代の車は電子制御が主ですが、旧車だと自分で修理したりイジれる部分も多いらしいですし、洋画でよくあるような道端でボンネット開けてガチャガチャやっているようなシーンにも実は憧れているんですよね(笑)

若者がカッコいいと思うクルマは「ジャパン○○カー」!?

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

梶田さんのように、映画やゲームなどでは車に触れている若者も多いですが、その延長として、本物の車に乗りたいなと思うようになるにはまだハードルが高いですよね。どうしてだと思いますか?

一般人(※オタクでない人々)の目線ではなく、あくまでオタクとして語らせてもらいますね。単純に、超個人的な独断と偏見で言わせていただくのであれば、乗りたくなるような車が無いからだと思います。

より手軽な娯楽が溢れかえっているのも大きな理由ですが、例えばスーパーカーブームの頃のように子供から大人まで心の底から「カッコいい」と思わせてくれるような車がバンバン目に入ってくるような環境であれば、いつかマイカーを手に入れることを現実的な”憧れ”として意識できるんですよ。

とあるアニメが大ヒットしたら、そのアニメに出てくるキャラのコスプレも大流行するのと同じ。憧れこそが同一化願望や所有欲を生むんです。

もっと具体例を出すのであれば、我々の業界に近いところでTVアニメ「頭文字D」が車業界に与えた影響などが分かりやすいのではないでしょうか。最近でも「名探偵コナン」の影響でマツダ RX-7の女性人気*が高まっているという話を聞きますし、つまりはそういうことなんです。


*映画「純黒の悪夢」「ゼロの執行人」など、で爆発的に女性人気が高まった、名探偵コナンの登場キャラクター・降谷零の愛車。降谷零仕様のRX-7はトミカでも発売された。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

ブームが過ぎ去ったとはいえ、スーパーカーはいまだに多く存在していますが、昔と違って「運転したい」と思われる以前に、金持ちのステイタスとしてのイメージが強くなりすぎている印象があります。憧れの意味合いとしては違ったものになってきますし、かたや一般車は安全基準だ、エコだと、がんじがらめでどんどん無個性になっていく。移動手段として割り切るならともかく、憧れを感じるような世界ではなくなっていますよね。

それに、オタクが犯罪者のように毛嫌いされていた時代と比べればずいぶんと一般化しましたが、基本的に我々のような人種の根っこには他人と同じもの、メジャーなものに対する反骨心があるんです。世間の常識やら、同調圧力やらで嫌な思いをしてきたアウトサイダーが多いので。そんな人々が、さも「みんな乗ってるよ!」と陽気に主張するかのようなCMで売り出されている車に憧れるわけがない。……と、自分は思います。

だからこそ、車離れをなんとかするには、あえて時代に逆行したジャパンマッスルカーを出すべきだと思います!(笑)

ジャパンマッスルカーですか!

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット
SRTヘルキャットには6.2L V8 HEMIエンジン+スーパーチャージャーを搭載。707hpものパワーを発揮するモンスターエンジンだ。

すみません、色々とそれっぽい話をしましたが、行き着く先は個人的な願望です(笑)自分が乗るようになって分かったことですが、車って単なる移動手段ではなく立派な”遊び”になるんですよね。自分が心底カッコいいと思える車だと、もう乗っているだけでゲームをしているのと同じくらい楽しい。

もっと言うと、子供の頃に憧れたロボットアニメのパイロットのような気持ちにさせてくれるモノなんです。知人のゲームクリエイターが、車は身体の延長で、強化外骨格であると話していたんですけれども、今ならそれが理解できるんですよ。ちょっと意識を変えて、人間が乗り込むだけで重装甲と高機動性を獲得できる機体だと考えてみてください。まさしくその通りじゃないですか。……じゃあ、どうせ乗るなら特別な機体がいいですよね?

量産型のザクじゃなくシャアザク、ということですね。

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

そういうことです。もちろん量産機には量産機の魅力がありまして、俺の場合はシャアザクよりも通常の指揮官型ザクだったり、ゲルググを海兵隊仕様にしたゲルググMあたりが好きなんですが……そのあたりの話は長くなるので我慢しますね(笑)

ヘルキャットがまさにそういう車で、ザクで言うならちょうど指揮官型ザクくらいのグレードだと思うんですよ。デーモンまで行くともうシャアザクかな……。

インドア派こそ「移動するマイルーム=クルマ」が大好きになるはず

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

若者の車離れに限らず、最近の車関連のニュースで、気になったことはありますか?

自分で運転するまで知らなかったのですが、最近だと白線を認識するとか、自動ブレーキとか、そんな機能が当たり前に搭載されていることに驚きます。あとアラウンドビューで駐車できるとか、便利すぎて羨ましくてたまりません。ヘルキャットも最近の車なので安全装備はそこそこ整っているんですが、妙に抜けてるところもあってミラーが外から手動じゃないと畳めないんですよ(笑)

それこそ、代車でプリウスを運転したことがあるのですが、ハイブリッド車の燃費には驚愕しましたね。1ヶ月間も給油する必要がなかったんですよ。

プリウスですか!ヘルキャットとは真逆の車ですよね。

とても素晴らしい車だとは思いますが……なんせ普段がヘルキャットなので、憧れるような刺激的要素は感じられませんでした。あと、すごく便利でドライバーを甘やかしすぎるが故に、運転が大雑把になりそうです。ヘルキャットみたいな車はサイズも大きいですし、ちょっとしたミスで事故に繋がるので、むしろアクセルワークやハンドル操作がとても慎重になるんですよね。

ヘルキャットでのドライブはやはり他の車とは違いますか?

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

そりゃそうです。自分自身が最高にカッコいい車だと信じているのはもちろん、慣れ親しんだ愛車というのは乗っている時の安心感が違います。徹底したインドア派だった俺がなぜ、車を買ってから外出に抵抗が無くなったのか。自己分析をしてみると、車が自分にとって「移動するマイルーム」であるからだということに気が付いたんですよね。

俺が外出嫌いだったのは、外に出ることそのものが嫌なんじゃなく、公共交通機関で手続きをしたり、人混みに揉まれるのが嫌いだったということが分かったんですよ。実際、車を買ってからもう5ヶ月くらい電車に乗っていないんです。電車移動の方が楽な場面も絶対あるのに、意地でも”インドア”でいたい。

つまり、車のおかげでアウトドア派に転身したわけではなく、車のおかげでさらにインドアに磨きがかかったというわけです(笑)車の中は、自分の部屋と同等にリラックスできる空間なんですよ。だから、渋滞に引っかかってもそれほど気にならないんです。自分の部屋で音楽を聴いているのと変わらないから。

なので、車業界の人々はいかにもウェイウェイな人々をターゲットにするより、我々のようなインドア派に向けてPRした方がいいですよ。車というのは、見方を変えれば最高の引きこもりツールなんです。良い感じの音楽をバックにオシャレな町並みを走るようなCMではなく、人の気配がしない暗い夜道をアニソン流しながら走るようなCMを作りましょう!出演のオファー待ってます(笑)

マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット
マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット
マフィア梶田インタビュー ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット

車のおかげでアウトドア派に転身したわけではなく、さらにインドアに磨きがかかったーそんな梶田さんのこだわりの車選びやクルマの楽しみ方には、共感できる読者も多いのではないでしょうか。「車には詳しくない」と言いつつも、オタク的探究心でヘルキャットや車のことを貪欲に吸収されている姿も印象的でした。

フリー”なんでも”ライターことマフィア梶田さんは、車だけでなくこれからも新しい趣味を開拓していくことでしょう。

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GOHOマフィア!梶田くん

撮影:宇野 智(MOBY)
インタビュアー:上田 貴大、池田 貴美(MOBY)
編集:池田 貴美(MOBY)

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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