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【ディーノ】フェラーリとは違う?名車206/246の中古車価格からスペックまで

フェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリは「12気筒エンジン以外はフェラーリではない」と言い、フェラーリのエンブレムが与えられなかったディーノ。同車は本当にフェラーリではないのか?今では名車と称されるディーノ206/246に関するスペックをまとめました。

フェラーリ ディーノとは?

ディーノ 206GT(1967年)

ディーノ206GTは、フェラーリが量産車として製造した初のミッドシップ2シーターのスポーツカーです。難病のため1956年に24歳の若さでこの世を去ったエンツォ・フェラーリの息子アルフレード・フェラーリ(愛称:ディーノ)に、その名は由来しています。

生前のアルフレードがアイデアを出したとされる「65度V型6気筒DOHCエンジン」の業績を偲ぶとともに、V型12気筒エンジン搭載車と区別するために「フェラーリ」ではなく「ディーノ」というブランド名が採用されました。「ディーノ」は車名ではなくブランド名として与えられたもののため、ディーノは「フェラーリ」を名乗っていません。

ディーノはフェラーリにおける唯一のV型6気筒エンジン搭載モデルで、現在のフェラーリV型8気筒モデルへの道を切り拓いた存在でもあります。

ディーノ246GTSはオープンエアを楽しむタルガルーフ仕様

ディーノ246GTS(1972年)

ディーノとしては、初のモデルである206GTに続き、発展型の246GT、そしてルーフが外れるタルガルーフ仕様のオープンカーである246GTSが生産されました。

246GTSは1972年開催の「ジェネーブ モーターショー」でデビューしたタイプ Eから追加されたオープン仕様のボディとなっていて、ルーフが外れるタルガ スタイルのオープンカーです。

外したタルガ ルーフは、シート後部に立てて格納できるようになっていて、その作業は1人でも可能で簡単にオープンエアーが楽しめます。

エクステリアデザインはBピラー以降のデザインが専用となり、一目でGTSであることが認識できます。

そんな246GTSが2019年2月23〜24日に開催された日本最大級のクラシックモーターショー、「ノスタルジック2デイズ2019」に出展されました。本記事以下の黄色の246GTが、その出展車両です。

フロント部分

ディーノ 246GTS(1973年)フロント

フロントノーズがヘッドライトより低い位置にある、独特なディーノのデザイン。これは、エンジンが運転席の後ろにあるミッドシップレイアウトであるからこそ可能となっています。つまり、ディーノの独特なエクステリアは、駆動方式と深く関係しているのです。

フロントコーナーバンパー

詳細は後述しますが、ディーノ 246GTには3つのタイプがあり、246GTSはその最後である「タイプ E」に含まれます。

それまでのモデルと比べて外見上の変更点のひとつが、フロントコーナーバンパーの形状です。コーナーバンパーがグリル開口部に食い込む形状から、この画像の通り開口部に食い込まない短いものへと変更されました。

リア部分

ディーノ 246GTS(1973年)リア

ディーノ 246GTS(1973年)車体後部

ディーノの全長は約4,300mmと、国産コンパクトカーの代表、トヨタ アクアの全長約4,100mmと比べてさほど大きな差はありません。しかし、短い全長に対してリアのボンネット(エンジンフード)が長くとられており、これも独特の流麗なデザインを作り出す重要な要素のひとつになっています。

またテールランプは片側に丸型2灯を置くデザイン。これは現在にも通ずるフェラーリ伝統の意匠です。

ドア周辺

ディーノ 246GTS(1973年)ドア部分

ドアの横には、車体後部のエンジンルームへと外気を導くエアインテーク(吸気口)が。ミッドシップモデルだからこその装備ですが、これもまた現在のミッドシップ フェラーリにも脈々と受け継がれる伝統のデザインです。

ディーノ 246GTSのインテリア

ディーノ 246GTS(1973年)コックピット

車内には、2シーターとはいえ意外に広いスペースが確保されています。

ダッシュボードに大小さまざまなメーターが詰め込まれているのが印象的で、スタイリッシュなイメージをかもし出します。

トランスミッションは5速MTです。

ディーノにフェラーリのエンブレムはない?

フェラーリ フロントエンブレム

ディーノ フロントエンブレム

ディーノ エンブレム

出典:©︎久太郎

ディーノは車名ではなくブランド名なので、車体のフロントノーズにあるエンブレムも縦型の「Ferrari」ではなく横型の「Dino」でしたが、エンブレムのベース色はフェラーリのコーポレートカラーである「イエロー」です。

「フェラーリ ディノ206GT」のように頭に「フェラーリ」をつけた表記もありますが、当時フェラーリがオプションにてリアに「Ferrari」のバッジを付けていたこともありますので、その表記は間違いとは言えないようです。

ディーノに関する記事はこちら

名車「ディーノ206GT」

ディーノ 206GT(1967年)

ディーノ206GTが登場した経緯は当時レースカテゴリーの「F2」規則変更に伴い、エンジンホモロゲートの条件となる量産型2.0L 6気筒エンジンの台数確保のためでした。

フィアットとの協力関係によりフェラーリが設計しフィアットが製造協力したエンジンを、「フィアット ディーノ スパイダー/クーペ」と「フェラーリ 206GT」に搭載し、両社合わせてエンジンホモロゲートの台数をクリアすることができました。

同じエンジンを搭載したフィアット車にも「ディーノ」という名前が与えられています。

エンジン排気量を拡大した「ディーノ246GT」

ディーノ246GT(1969年)

ディーノ246GTの正式発表は1969年11月に開催された「トリノ・ショー」でしたが、生産はそれ以前に開始されていました。

246GTはホイールベースが60mm長くなりましたが、エクステリアは206GTと共通点が多く、エンジンホモロゲートをクリアしたことから2.0Lエンジンに縛られることがなくなり、ポルシェに対抗するためエンジン排気量2.4Lを拡大しました。

ディーノ246GTは、1969〜1974年の生産期間に細部の変更があり大きく3つのタイプ “L” / “M” / “E”に分けられます。

タイプ L

ディーノ246GT「タイプ L」は、1969年2月〜1970年に357台が生産され、下記の通り206GTとの共通点が多いことが特徴です。

 ・フロント バンパーがグリル開口部に食い込んでいる
 ・リアのライセンスプレート照明灯がバンパーコーナー端部
 ・トランクリッドのレリーズボタンが外部
 ・ヘッドレストがリアバルクヘッドに取り付けられている

206GTとホイールは同じですが、246GTはノックオフ式センタースピンナーを備えています。

タイプ M

「タイプ M」は1971年始めに506台が生産され、206GTとの共通部分が少なくなり、246GTオリジナル仕様に改良されたモデルとなります。

 ・ホイールはセンターロック から5本のスタッドボルトに変更
 ・ドアのキーホールがエアスクープ内からエアスクープ下に移動
 ・リアのバックランプが2つから1つに変更
 ・トランクリッドのレリーズキャッチが車内に移動
 ・ヘッドレストはシートに取り付けられる

タイプ E

「タイプ E」は1971年から1974年6月まで246GTSを含む2,898台が生産されました。

タイプ Mの変更点に加え、さらなる変更が加わり主な変更点は以下の通りです。

 ・フロントコーナーバンパーがグリル開口部に食い込まない形状
 ・エンジン/トランスミッションに仕様変更
 ・ワイパーの支点位置が変更
 ・クーラーの設定が可能
 ・リアのナンバープレート照明灯がトランクリッド後端部に変更
 ・オプションでデイトナシートが選択可能

ディーノ シリーズのスペック

ディーノ206GT-V6エンジン

ディーノシリーズのボディサイズ
206GT246GT246GTS
全長4,1504,2354,235
全幅1,7001,7001,700
全高1,1151,1351,135
ホイールベース2,2802,3402,340
車両重量9001,0801,080
乗車定員222
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人

ディーノ206GT / 246GT / 246GTSのボディサイズは、現行モデルのフェラーリと比較してかなり小柄で日本の道路・駐車場事情を考えると、とても扱いやすいボディサイズといえるでしょう。

ディーノシリーズのエンジンスペック
206GT246GT246GTS
エンジン種類V型6気筒V型6気筒V型6気筒
排気量2.0L2.4L2.4L
最高出力132[180]/8,000143[195]/7,600143[195]/7,600
最大トルク[17.8][23.0]/5,500[23.0]/5,500
トランスミッション5MT5MT5MT
駆動方式MRMRMR
使用燃料ハイオクハイオクハイオク
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

ディーノの車名である「206」「246」は、"2.0L V6” / ”2.4L V6”を表しているように、排気量はそれほど大きくなくコンパクトなエンジンから最高馬力180〜195PSを発揮します。

ディーノ246GT / GTSに搭載されている 2.4Lエンジンは、206GTの2.0Lのエンジンをボア・アップしたもので、WRC(世界ラリー選手権)を席巻したランチア ストラトスには、同型エンジンを中低速重視のセッティングに変更したエンジンが搭載されていました。

ディーノの中古車価格 現在は高騰の傾向に

ディーノ 246GT

ディーノ206GT / 246GT / 246GTSはほんの10年前までは1,000万円以下で購入することが可能でしたが、昨今のクラシック / ネオクラシックブームによる価格高騰が影響し現在は高額な状態が続いています。

 ・206GT:5,000〜8,000万円
 ・246GT:3,000〜5,000万円
 ・246GTS:3,000〜5,000万円

とくに生産台数の少ない206GTは希少性が高く、走行距離が少なくオリジナルの状態を維持している個体はあと数年で1億円に達する可能性も考えられます。

新型「ディーノ」にまつわる噂

ディーノの予想レンダリングCG

ディーノが復活するという話は2017年春頃から噂され、まだ確実な情報を入手するにはいたっていませんが2019年復活説はいまだに健在です。

フェラーリ V8シリーズはボディがどんどん大型し、高価になっていますので、V型6気筒エンジンを搭載したフェラーリ「エントリーモデル」として「新型ディーノ」への期待が高まります。

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